この木は生前父親が植えたものである。 この時季、父親も花が咲くのを心待ちにしていた。毎年この花が咲くころには何となく気持ちもウキウキする感じがあったものだが、今年は気持ちが重い。
他ならぬ、原発事故による放射能によるものである事は明白だ。
今後、福島県人は微量であっても認めたくはないが、長期にわたってこの放射線にさらされることになる。
空気中、土壌、海水、特に土壌に関しては半減期の長いセシウムなどは半減期が30年のため長期にわたって土壌に沈着し、影響をしていくであろう。
現在も福島第一原発では約6万μSvの放射線量が計測されている。今だ放射線が大気中に放出されているのである。
私の住んでいる所でも現在0.66μSv/hである。 単純計算してみると年間積算放射線量は、約5.78mSvになる。
郡山市の場合は、1.61μSv/hで、年間積算放射線量は、約14.10mSvとなり、政府が住民が避難する一つの目安としている年間20mSvにも迫る数値までになってしまう。
放射能による被爆量を判断する時に比較の数値として、自然被爆線量がある。
自然被爆線量とは、ご存じのとおり地球上で通常の生活をしているうちに年間に自然に受ける被爆線量の事である。
世界の平均年間放射線量は、約2.4mSvと言われている。 内訳は、宇宙船・大地から約0.86mSv、食物・空気中から約1.54mSvである。
高い国ではブラジルなどは年間約10mSvを超える所もある。
そうすると避難する目安の20mSVは妥当かもしれない。
専門家のなかで、医療被曝と今回の福島原発事故による被爆についてレントゲンやCTの検査時の数値を例にあげて比較する人がいるが、私はそれは違うと思う。
医療被曝はその時一瞬の体外被曝であり、今回のように微量ではあるが継続して放射能を浴び続ける事、さらに内部被爆も含めた状況を考えると、あまりにも条件が違いすぎる。
被爆には体外から放射線を受ける外部被爆と大気中の放射能物質を呼気から吸引または汚染された飲食物を摂る事により体内に取り込む内部被爆がある。
この内部被爆の方が私は怖いと思う。
ちなみにウランの核分裂で生じるセシウム137は体内に入るとβ線とγ線を放射しながら、カリウムと同じように筋肉に蓄積したのち、腎臓を経て体外に排泄される。
体内半減期は約90日である。 体内に個人差はあるが約200日留まり続けることになる。
確かに、『ただちに健康被害が出る』 数値の放射線量ではないが、これだけ長期にわたって微量ながら低線量の放射線量を浴びていく。
大元である福島第一原発の放射能の放出が現在も継続されている。これが原因で我々の居住地の環境放射能測定値の減少がほぼ横ばいになっているとすれば、深刻に受け止めなければならない事象であると私は思う。
今後、私の身をもって果たして 癌になるのか? 今後ブログを通して意見や対策、体験等を記載していきたいと思う。
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