ことばで遊んでます

yuri
に、改名しました。
詩や短歌をかいています。
内容は、フィクションだとおもってください^^

~星座~

2013-07-05 12:25:50 | ポエム(童話)


のっしのっしと歩いてくるのは
いくらなんでもたいへんだとおもう


飛んでくるのかなー


星たちに曳かれた
大帆船団みたいに


先頭を指揮してるの
優君のパパだったら
もっといいね





優君は
宇都宮からこの病院へやってきたばかりの
5才の男の子


消灯になると
宇都宮へ帰りたいって
泣く


から
4才から
1年以上
入院してる僕
が、
宇都宮を
病院へ連れてくる方法を
考えてる





きらきらきらきら
大観覧車で
くるくるくるくる
水車の真似してやってくる
のも
いいよね
そうして
やってきてしまったら
宇都宮と東京がメッシュ
僕の家と優君の家がメッシュ





お母さんに会える、


ね、


うん、





昨日さぁ~


朗君のお母さん
朗君を抱きしめて
泣いてたよね


朗君
死んじゃうの


死なないとおもうよ



僕は言ったけど
自信はなかった
紀彦君も
死んじゃったし
自信はなかった
んだけど


死なないよ
って
僕は
また
いっ






ら、
優君
嬉しそうに
よかった
って
にこ
って
した
そして
カーテンの向こうへ
頭だけだして
宇都宮がやってくるのを
じっと
まってる





真っ暗な空
深くて
広い
河のよう
病院の
外灯を
めざして
流れて
くる
河を
星たちが
尖った光を
腕みたいに伸ばして
ずん
ずん
漕いで
くる
みるみる
大群になって
大帆船団に
なって
大観覧車になって
僕と優君の家を曳いてくるんだ


(はいりきれるかなぁ~~





(星座には
きっと
お母さんが
座って