*
のっしのっしと歩いてくるのは
いくらなんでもたいへんだとおもう
飛んでくるのかなー
星たちに曳かれた
大帆船団みたいに
先頭を指揮してるの
優君のパパだったら
もっといいね
*
優君は
宇都宮からこの病院へやってきたばかりの
5才の男の子
消灯になると
宇都宮へ帰りたいって
泣く
から
4才から
1年以上
入院してる僕
が、
宇都宮を
病院へ連れてくる方法を
考えてる
*
きらきらきらきら
大観覧車で
くるくるくるくる
水車の真似してやってくる
のも
いいよね
そうして
やってきてしまったら
宇都宮と東京がメッシュ
僕の家と優君の家がメッシュ
*
お母さんに会える、
ね、
うん、
*
昨日さぁ~
朗君のお母さん
朗君を抱きしめて
泣いてたよね
朗君
死んじゃうの
死なないとおもうよ
と
僕は言ったけど
自信はなかった
紀彦君も
死んじゃったし
自信はなかった
んだけど
死なないよ
って
僕は
また
いっ
た
*
ら、
優君
嬉しそうに
よかった
って
にこ
って
した
そして
カーテンの向こうへ
頭だけだして
宇都宮がやってくるのを
じっと
まってる
*
真っ暗な空
深くて
広い
河のよう
病院の
外灯を
めざして
流れて
くる
河を
星たちが
尖った光を
腕みたいに伸ばして
ずん
ずん
漕いで
くる
みるみる
大群になって
大帆船団に
なって
大観覧車になって
僕と優君の家を曳いてくるんだ
(はいりきれるかなぁ~~
*
(星座には
きっと
お母さんが
座って
る
のっしのっしと歩いてくるのは
いくらなんでもたいへんだとおもう
飛んでくるのかなー
星たちに曳かれた
大帆船団みたいに
先頭を指揮してるの
優君のパパだったら
もっといいね
*
優君は
宇都宮からこの病院へやってきたばかりの
5才の男の子
消灯になると
宇都宮へ帰りたいって
泣く
から
4才から
1年以上
入院してる僕
が、
宇都宮を
病院へ連れてくる方法を
考えてる
*
きらきらきらきら
大観覧車で
くるくるくるくる
水車の真似してやってくる
のも
いいよね
そうして
やってきてしまったら
宇都宮と東京がメッシュ
僕の家と優君の家がメッシュ
*
お母さんに会える、
ね、
うん、
*
昨日さぁ~
朗君のお母さん
朗君を抱きしめて
泣いてたよね
朗君
死んじゃうの
死なないとおもうよ
と
僕は言ったけど
自信はなかった
紀彦君も
死んじゃったし
自信はなかった
んだけど
死なないよ
って
僕は
また
いっ
た
*
ら、
優君
嬉しそうに
よかった
って
にこ
って
した
そして
カーテンの向こうへ
頭だけだして
宇都宮がやってくるのを
じっと
まってる
*
真っ暗な空
深くて
広い
河のよう
病院の
外灯を
めざして
流れて
くる
河を
星たちが
尖った光を
腕みたいに伸ばして
ずん
ずん
漕いで
くる
みるみる
大群になって
大帆船団に
なって
大観覧車になって
僕と優君の家を曳いてくるんだ
(はいりきれるかなぁ~~
*
(星座には
きっと
お母さんが
座って
る