走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

第五回 生石地区 明日のまちづくりを考える会(報告)

2013年01月25日 19時42分50秒 | 地域情報/その他

 「第五回 生石地区 明日のまちづくりを考える会」の議事内容は次のとおり。
第五回目のテーマは、「無縁社会とは」についてでした。
出席者数は48名でした。



会議の進行及び内容については、次のとおり。

◎会長開会あいさつ                          福山 勝幸
◎勉強会            講師 生石地区社会福祉協議会会長 渡邉 武敏

 ※今回から司会進行を角田公民館長が行います。



◎内 容   
 ◆無縁社会とは
 ◆NHKの2010年の報道特集がきっかけ
 ◆無縁死(孤独死、孤立死) 年間約32,000人  内1,000人は名前も不明
              「有縁」 ・・・ 「血縁」、「地縁」、「社縁」
 ◆孤独と孤立について
  「孤独」は「孤」も「独」も同じ意味の漢字を重ねたもので、「ひとりきりであること」、「その状態を寂しく感じること」を意味します。
  一方、「孤立」は「孤(=ひとりきり)」+「立つ」ですから、「他者から切り離されて、味方や理解者がいないこと、その状態」を意味します。
 「孤独」は、一人でいる状態のこと。(外見的側面)
 「孤立」は、つながりが切れている状態のこと。(心理的側面)
  そして、外見では一人でいる状態(孤独)でも、心理的側面からは二つの状態が考えられます。
  誰かと一緒にいる状態と合わせて、これらをすべて組み合わせると、以下のようになります。

 1.(外見は)一人でいる ・・・・・・ (心理的には)親しい人や仲間とつながっている
   【孤独だが孤立はしていない】    →  ○ 耐えられる孤独
 2.(外見は)一人でいる ・・・・・・ (心理的には)他者とのつながりや助けがない
   【孤独でかつ孤立している】      →  × 耐えられない孤独
 3.(外見は)誰かと一緒にいる ・・・・・・ (心理的には)心もつながっている
   【孤独ではなく孤立もしていない】  →  ◎ 理想的な人間関係
 4.(外見は)誰かと一緒にいる ・・・・・・ (心理的には)心のつながりが切れている
   【孤独ではないが孤立している】   →  × 耐えられない人間関係

◆「無縁社会」の発生は
「血縁」、「地縁」、「社縁」がそれぞれ希薄化し負の循環サイクルに入ったことで、このような社会が発生した。

◆血縁の希薄化
 未婚率・離婚率の上昇(家族を作らない、家族から離脱する人が増えた)
「未婚率」
 1.結婚に対して興味を持たなくなっている
 2.恋愛や結婚に対して消極的な「草食男子」が増えている
 3.結婚したくてもできない人が増えている
  ・非正規雇用者では安定して家族を養うことができない
  ・職場や地元での人間関係の希薄化により異性との出会いがなくなった
「離婚率」
 1.恋愛結婚が多いため、愛情がなくなったら夫婦関係を続ける意味がない
 2.男女間の賃金格差が縮小したことで離婚しても生活していける
 3.血縁・地縁による援助や監視がなくなったので、周囲に気を使うことなく
  自分たちの意思のみで離婚を決定することができる
 4.少子化により子どもに与える影響を心配して離婚を思い止まらなくなった
 5.平均寿命が延び子育て終了後の夫婦で過ごす期間が長くなり、
  嫌な相手と一緒に暮らすのには人生が長すぎる

◆地縁の希薄化
 ・近所づきあいは「顔を合わせれば挨拶する程度」とかなり薄くなっている
 ・町内会・自治会への参加頻度は、急激に減少している(1963年 70.2%)
 ・隣近所と何かにつけて相談したり、助け合えるような付き合いを望まなくなった
 ・サラリーマンが急増した
  1.サラリーマンは職・住が分離しており、地域との付き合いが希薄になりやすい
  2.残業など長時間労働により、地域の活動には参加しにくくなっている

◆社縁の希薄化
 ・不景気で企業福祉の喪失により、企業と社員の結びつきが希薄になってきた
 ・企業は生き残りをかけて、給与の削減・リストラなどを行うようになった
 ・従業員もリストラの不安から企業への忠誠心が失われた
 ・企業もパートや派遣・契約社員など非正規雇用者を増やし、短期契約のため流動的、低コストで効率よく労働力を確保するようになった
 ・安否確認、孤立を防ぐための事業・取り組み等
  1.民生委員の独居高齢者訪問活動
  2.独居高齢者のみまもり活動
  3.愛の一声訪問事業
  4.配食サービス事業
  5.緊急通報体制整備事業
  6.安心カード安心見守り支援事業
  7.ふれあい・いきいきサロン運営事業
  8.地域交流型サロン
  9.地域福祉サービス事業
  10.松山見守りネットワーク事業
  11.認知症高齢者見守り・SOSネットワーク事業

◆松山見守りネットワーク事業
 【日常と異なる「生命の危機にかかわる状況」の事例】
  1.数日間、新聞や郵便物が溜まっている。
  2.数日間、日中なのに電気がついている。
   または、夕方なのに電気がついていない。
  3.電気やガスの使用料が極端に少ない。
  4.何日も洗濯物が干しっぱなしになっている。
  5.日頃、開くはずの雨戸が閉まっている。
     ・・・など。これらは基準ではなく例示です。
  情報提供の判断は、あくまで事業者・団体様に委ねます。

◆生石地区内の民協・社協行事
  1.協力会員によるサービス事業
  2.独居高齢者の集い
  3.独居高齢者へのお歳暮(生石公民館と共催)
  4.高齢者(72歳以上)への年賀状
  5.敬老の日の祝い品(90歳以上)
  6.高齢者福祉健康講座
  7.福祉だよりの発行
  8.民生・児童委員の1日研修
  9.生石小学校福祉学習参加
  10.各種施設イベントの参加

◆その他
 「独居高齢者」の把握
  ●65歳以上の単身世帯数   34,918世帯(人)
 
   民生委員把握数       約7,000人
   病院・施設入居者       約8,000人
   残りの全戸訪問調査をシルバー人材センターに委託し把握する。
   生石地区の場合は      150~160名(常に変動)
  ●調査内容
   世帯状況・緊急時の連絡先の有無・民生委員による見守りの希望等
  ●調査期間
   11月中旬~2月末     3月 名簿作成

 次のような質問が出ました。

 質問:職業がさまざまな人たちとお話しすることが多いので、これを生かして
    役に立てないか、考えたことがある。
    そこで、そういう活動をしている団体へ申し込もうとしたが、その方法
    がわからないまま今にいたっている。こういう場合はどうすればよいのか?
 回答:民生委員の中に協力員という制度がある。この制度を活用していただ
    ければ、身近な人の手助けができるので、ぜひご参加いただきたい。
 依頼:質問ではなくお願いなのだが、私が民生委員になった時に困ったこと
    は、見知らぬお年寄りとコミュニケーションをとることの難しさである。
    お年よりは心を開かないと、困っていることを話してくれない。
    しかし、何でも話し合えるようになると、例えば優しい営業マンが来て、
    高額の布団を買わされたという話をしてくれたので、すぐに対処し、
    大事にならなかったという事例がある。
    そういう意味では、お仕事でさまざまな人たちとかかわりをもたれて
    いるならば、ぜひ協力員になっていただき、ご協力いただきたい。
    また、皆さんには平素の近所づきあいをよろしくお願いします。
 提案:退職をしてから地域活動に参加するのではなく、予備軍である50代
    から地域活動に積極的に参加することが大事である。
    自分で高齢者の線引きをするのではなく、自分もいずれそういう立場
    になるということを認識し、早くから自分のできる範囲で(地域活動に)
    協力していくことが大切だと思う。そういう意味では、こういう会に
    参加し、まず地域の人たちの顔と名前を覚えることからスタートして
    欲しい。
 感想:私たち理容業はいろいろな人たちと会話するので地縁にかかわれると思う。
    地域活動に取り組まれている人たちには自信をもって今後もご活躍いただ
    きたい。また、このようなまちづくりを考える機会をいただいたのは本当に
    よかった。ぜひ、今後も続けて欲しい。

【まとめ】
  昨年5月に福岡で公民館の全国大会があり、その中のテーマの一つに「無縁社会
 について」というのがあって参加してきた。
 発表者は小さなまちの公民館長がされたのだが、聴衆者のほとんどがまちの大きさ
 がちがうという理由から親身に受け止めていなかったような気がする。
 しかし、都市化していくとさまざまな歪が出てくるところは大小にかかわらず
 同じである。大事なことは地域の課題を他人事と捉えず、わが身として捉える
 ことが大事である。都市化や少子高齢化などによって生じる地域課題は、地域の
 中で支えあうまちづくりを一人でも多くの地域住民が真剣に取り組むことである。
 そのためにも地域を変える時期にきているし、変えるためには目的意識をしっかり
 持つことが大事である。地域活動を支えるためには、現状を見直すこのような会が
 有効であり、この会を発展させることこそが、この生石地区の発展につながるもの
 と思う。

 次回は、生石地区の子育てについて公民館の分館活動を紹介するとともに、最終回となるこの会をどのようにしていくのかを協議する予定です。




 【6回スケジュール】  

    ・第6回会議  2月20日(水)       「子育てについてⅡ」

第5回 生石地区 明日のまちづくりを考える会 案内

2013年01月19日 10時36分58秒 | 地域情報/その他

 ●テーマ   無縁社会について

        今、お年寄りの孤独死や一人では買物に行けない買物難民になるなど、
        社会問題になっており、「無縁社会」なる言葉が生まれました。
        では、生石地区ではどのような状況なのか、また地域全体として
        どのような取り組みが必要なのかについて話し合いたいと思います。

 ●日 時   平成25年1月23日(水) 19:00 ~ 20:30

 ●場 所   生石公民館

 ●主 催   生石地区・明日のまちづくりを考える会

 ☆連絡先   生石支所 TEL972-0323
             担当/竹村、玉矢


 ☆どなたでも参加できます。お誘いあわせの上、ご出席ください。

 【予 告】

  最終回となる6回目のテーマは、次のとおりです。


  ●第6回  2月20日(水)予定       子育てについてⅡ

        ※第2回で生石公民館本館の角田公民館長にお話をいただきました。
         第6回では、分館の子育てに対する取り組みなどを紹介させて
         いただきます。

第4回 生石地区 明日のまちづくりを考える会 報告

2012年12月17日 23時06分51秒 | 地域情報/その他

 「第四回 生石地区 明日のまちづくりを考える会」の協議内容は次のとおりでした。

 第四回目のテーマは、前回に引き続き「大災害が発生すると2」についてでした。
 出席者数は天候不順と寒さにもかかわらず46名の方々が出席していただきました。

 ◎プログラム
  ・会長 開会あいさつ                           福山 勝幸
  ・西交通安全協会生石地区会長(年末年始の交通安全のお願い)        川本 三美
  ・地区自主防災連合会長あいさつ                      高藤 頼夫
  ・勉強会                講師 愛媛県防災インストラクター 西藤 健次
  ・副会長 閉会あいさつ                          渡邉 武敏

 ◎内 容   
  ●災害に備える
   阪神淡路大震災の教訓(1)
    神戸市消防局の能力
      同時火災の対応能力:4~5件
    地震発生当日の神戸市内の火災
      発生:109件(5:46~6:00の間に53件)
     ※同時多発の火災に対しては、公的消防も限界

   阪神淡路大震災の教訓(2)
    死者の分析
     地震発生から15分間(5:46~6:00)で約60%
     さらに、 6:00~12:00の6時間で約26%
    死因の状況
     圧死・窒息死等:約84%
     焼死:約10%
    怪我をした人の要因
     家具の転倒による:約49%
     棚からの落下物による:約16%
     ※迅速な救出・救助が必要
     建物の倒壊、家具の転倒による多くの死傷者

   阪神淡路大震災の教訓(3)
    誰に助けられたか
     自力で:約35%
     家族に:約32%
     友人・隣人等:約31%
     救助隊:約2%
      ※身近な人たちの助け合いで多くの命が救われた。

   自主防災活動の必要性
    大規模地震発生直後:公的機関の行動は制約
    ・火災や建物の崩壊があちこちで起こり、 直ちに、防災機関がすべてには
     対応できない。
    ・道路が壊れ、倒れた建物や放置車輌のため、消防車・救急車などの緊急車輌の
     通行が困難になる。
    ・電話がかかりづらくなり、消防や警察への通報が難しくなる。
    ・水道管の破損などで断水となった場合、十分な消火活動が出来なくなるおそれがある。
    ・役所、防災機関の人たちも被災する。
    初期消火、生き埋めの人の救出、負傷者の手当て等被害を極限できるのは、地域の力

   自主防災活動の主な役割・活動
   地域住民との連携や行政、消防署など防災機関との連携や情報交換

   [平常時の活動]
    ○地域の危険性や家庭内での安全点検及び各種の防災訓練を通して、
     日頃から大規模に災害に備えるための活動
     ・防災知識の普及・啓発
     ・地域の安全点検(危険度把握)
     ・防災訓練
     ・資機材の備蓄等 

   [災害時の活動]
    ○大規模な災害が発生したときに、人命を守り、災害の拡大を防ぐために必要な活動
     ・情報の収集・伝達
     ・出火防止・初期消火
     ・避難誘導
     ・救出・救護、給食・給水
     ・避難所の管理・運営 

   防災訓練への参加
    災害(危機)の特性
     ・予告なしに突然発生する。
     ・初動時の現場の情報がゼロである。
     ・規模が急速に拡大し、状況が刻々変化する。
     ・付近の人はパニック状態に陥っている。
     ・人命の危険を伴い、二次災害の発生危険がある。
    危機に瀕すると
     ・普段やっていることしかできない
     ・普段やっていることも満足にできない
     ・普段やっていないことは絶対にできない

    まず自らの意識改革を(心構え)
     ・防災対策の基本は、行政・地域・住民が連携し、各々の役割をしっかり果たすこと
      (自助・共助・公助の連携・協働)
     ・「自分の安全は、自分で守る」という心構え

    ○自分が、「怪我をしない、死なない」ことが最も大切!

    ○自分ができることを、しっかりやること

    ○情報は、与えられるだけでなく、自らも入手
     ・「地域の安全は、地域で守る」という心構え
     (災害の時は、協力し、助け合う)

    ○身の回りの困った人に、進んで手助けを

    ○周りの人に迷惑をかけないことも重要
     ・「まさか」から「もしかしたら」へ意識改革を! 「いつも防災」へ

    防災は他人事ではない
    痛い目にあってからでは遅い!

    自分の命は、自分で守る。
    自分たちのまちは、自分たちで守る。

    南海地震など大規模災害に備えよう
    みんなの助け合いで

  ◆危機管理の要諦
   1. 楽観的観測の排除、最悪の事態に備える
   2. 連絡、調整体制を確立し、迅速に行動する
   3. 何から何を守るかを明らかにする
   4. 先例に惑わされず、為すべきことを早期に決定する
   5. 常に見直す

  ◆避難の仕組み

  ◆救援の仕組み

 ◆災害時におけるリーダーの使命
   □ 災害時におけるリーダーの対応の特性
   □ 状況判断の思考過程及び決心
   □ 非常時の想像力
   □ 意思決定のプロセス
   □ 状況判断
   □ 決  心

 次のような質問が出ました。

 質問:垣生地区では津波に備え海抜表示を貼っていると聞くが、生石地区ではどうなのか?
 回答:現在は「海抜」も「標高」も基準が統一されたので、標高表示になっています。
    また、垣生地区は自主的に行動をされ、先駆的事例であり、公共施設だけでなく
    スタンドやコンビニなど人が集まる施設に協力をいただき表示されています。
    松山市としての動きは、危機管理担当部署が中心になって、各地域で調査し、
    要望すれば表示してくれることになっていますので、自主防災組織では積極的に
    活用する方向で取り組みを行おうとしている。
    それから、標高マップを松山市が来年の3月末を目途に公表してくれる予定であり、
    それができると、どの地域がどのくらいの標高なのかがわかりやすくなる。

 質問:地震等の大災害が発生したときに避難路の確保は大丈夫か?
 回答:前回の勉強会で、生石地区では液状化が発生する方が問題だと話しましたが、
    電柱や看板が倒れてくるので道路が遮断される可能性がある。
    先ほどの話しの中でもあったように行政は救助活動を最優先するので、災害復旧に
    手間取る可能性がある。
    そこで、宇和島市の高光校区連合自治会は地元重機の販売・リース会社と連携協定を
    結び、災害時に復旧用の重機の貸し出しなど、さまざまな協力を得られるといった
    事例がある。
    この生石地区では旧空港通りを中心に重機の販売・リース会社が多い。
    そこで、この先例にならって地域と連携協定を結ぶという考え方もあると思う。
 補足:松山市では指名業者になる時に、建設協会や電気工事協会等と提携し、災害復旧に
    協力をする場合はポイント加算され、優遇される条件がある。
    そういう意味では、松山市はそういった情報を既に把握していると思う。
    新たな仕組みをつくるという考え方もあるが、こういった既存の制度を有効に
    活用しながら、そういった制度を知らない会社にも普及を呼びかけたらどうか。

 質問:高岡団地では、津波に備え、避難訓練や避難看板の取り付けなどを行っているが、
    裏の埴生山に避難するのが最も有効だと考えているので、看板等の整備をお願い
    したい。
    しかし、その避難道となる道の所管がわからないため、そこを使った避難訓練が
    できない。
    どこの所管かわからないのか。
    また、それが仮に私道なら使用できないのか。
    さらに私道であった場合、他の避難道を整備できないのか。
 回答:早急に現地を確認して(道路の)管理者を調べてみます。
    また、看板や道路整備についてはすぐにできないし、町ごとに単発で要望する
    よりは、地区でまとめて整備依頼をしていくことが重要。
    そのための組織化も必要と考える。

 質問:有線放送が聞こえにくいが大丈夫か?
 回答:先日も試験放送があったが、やはり聞こえるところと聞こえないところが見受け
    られた。
    この件については、担当部署で方策を考えていると思われるが確認する。

 質問:松山市では救急サポーターという資格制度が創設された。
    この資格を取るためには30時間以上の講習を受けなければならないが、せっかく、
    その資格をとっても地域の中でどのように普及するのかわからない。
    10名程度集まれば、すぐに講習会が実施できるのだがどのように周知していい
    かもわからない。
 回答:まずは、地域の各種団体に周知するのがいいと思う。
    この勉強会に参加いただいているのは、それらの団体の代表者が多いので、
    まずはチラシを制作し、次回案内を出すときに併せて送るというのはどうか。
    また、どのようなチラシを制作するかは、支所に相談に来ていただければ
    お手伝いする。
    このように、せっかくいい制度ができても周知宣伝方法や人材の育成方法を
    どのようにやっていいのか、行政からはそこまでの案内はない。
    おそらく行政も現場を知らないので、地域ごとに事情が異なるという理由を
    つけて、案内しないのではないか。
    ただ、今後、地域ごとに自立していくためには、情報発信や人材育成機能を
    持たないと持続することは難しいのではないか。

 質問:ところでAEDが設置されている場所は、どこか。
 回答:松山防災マップの地図の中に生石小学校、西中学校にあると表示されている
   (生石保育園、桃山幼稚園にも設置されているという案内があった。)
    この具体的な設置場所については、小学校、中学校から具体的な案内があった。
    知っているのと知らないのでは大きな違いがあるが、知っているのと使えるの
    もちがう。
    先のような講習会を開催し、一人でも多くの人たちが使えるようにして欲しい。

 質問:市営高岡団地の集会所にもAEDが設置されている。最近は、自販機を置くと
    AEDをつけてくれると聞いたがどうなのか。
 回答:支所の前にも災害対応自販機が設置されており、災害時には無料で飲み物が
    開放されるということである。
    また、電光掲示板が付いているので、情報発信機能を備えているがAEDは
    別にお願いしなければならないと聞く。
    AED自体が高価なものなので採算性と連動していると聞いたことがある。
    需要が見込まれれば聞いてくれるかもしれないが、現実的には難しいと思う。
    また、病院にもAEDがあると聞いている。
    一度、地域でもAEDがどこにあるのか地図に落とし込む作業も必要と考える。

 意見:当地区は海岸線に面しており、一方で松山空港や、避難場所としての埴生山がある。
    また、災害が発生する時間帯によっては当然避難方法も異なってくる。
    さらに大切なことは、自分を守り、人を助けるにはどうするのかを今後考えて
    いく必要がある。
    そのためには、一人でも多くの人を巻き込みながら深堀をしていく必要がある
    と思う。
 補足:当地区が、液状化が発生しやすいということを再三再四述べてきたが、道路に
    電柱や看板が倒れてくれば交通マヒが起こり、救助や救援活動が遅れる可能性
    がある。
    最も大切なことは、災害時に確保しなければならないのは、「港湾・空港・道路」
    であり、その中の空港が当地区にあるということ。
    そのためには補給路としての道路を切り開くということも、当地区が担う使命
    でもあると思う。
    当然、自分の生命を守り、家族の生命を守り、近隣の人たちの生命を助け、
    さらには市域全体の人たちのために活動をするということも必要であるという
    ことを認識していただくとありがたい。

 【まとめ】
  阪神大震災の教訓から、行政の救助活動は機能不全に陥ることが予想され、自らの
  生命を守り、家族の生命を守り、近隣の人たちの生命を助ける「共助」という地域の
  救済システムを平素から構築し、機能するようにしておく必要がある。
  また、災害時には「疑わしきは行動する」という行動規範をもとに迅速に行動する
  習慣づけをしておく。
  さらに、防災訓練に参加しているかどうかで災害時の行動が変わってくる。
  そして、そのことが生命の安全につながることなので、積極的な参加を行うとともに、
  呼びかけを行っていく。
  また、仕組みなどをせっかく作っても機能しなければ無駄になる。
  一人でも多くの人が参加しやすい環境づくりや巻き込む仕掛けづくりが必要である。

 次回は、無縁社会といわれる現代社会の中で、生石地区の高齢者の現状や課題などについて
 話し合われる予定です。

 【5回目以降のスケジュール】  

  ・第5回会議 1月23日(水) 19:00~21:00 「無縁社会について」

  ・第6回会議  2月20日(水)予定       「子育てについてⅡ」

第4回 生石地区 明日のまちづくりを考える会 案内

2012年12月13日 01時29分05秒 | 地域情報/その他
 ●テーマ   大災害が発生するとⅡ

  大災害に備えて平素の準備や人材育成について愛媛県防災
  インストラクターの西藤健次氏を招いて話を聴きたいと思います。

 ●日 時   平成24年12月17日(月) 19:00 ~ 20:30

 ●場 所   生石公民館

 ●主 催   生石地区・明日のまちづくりを考える会

 ☆連絡先(生石支所)
  生石支所 TEL972-0323
  担当/竹村、玉矢
                             
 ☆どなたでも参加できます。お誘いあわせの上、ご出席ください。

 【予 告】

  5回目以降のテーマは、次のとおりです。


  ・第5回  1月23日(水)予定       無縁社会について    

       今、お年寄りの孤独死などが社会問題となっており、「無縁社会」なる言葉が
       生まれました。
       では、生石地区ではどのような状況なのか、また地区全体としてどのような
       取り組みをしなければならないかを話し合いたいと思います。

  ※参加者からリクエストがありました「子育てについてⅡ」を開催する方向で調整しています。

第三回 生石地区 明日のまちづくりを考える会

2012年12月03日 20時25分49秒 | 地域情報/その他

 11月20日に開催されました「第三回 生石地区 明日のまちづくりを考える会」の議事内容は次のとおりです。
 第三回目のテーマは、「大災害が発生するとⅠ」についてでした。
 出席者数は48名でした。
 会議の進行及び内容については、次のとおりです。

  1.会長 開会あいさつ                 福山 勝幸
  2.地区自主防災連合会長あいさつ            高藤 頼夫
  3.勉強会      講師 愛媛県防災インストラクター 西藤 健次
  4.副会長 閉会あいさつ                角田 敏郎

  

 ◎内 容   
  ○災害は、温故知新からはじまる
  ○芸予地震は南海大地震の警告
  ○芸予地震が大地震との境目
  ○松山周辺の地盤の弱いところ判明
  ○予想震度6弱
  ○自然災害は頻繁にはおこらない
   ●災害は忘れたころにやってくる
   ●いかに災害への備えを続行するか
   ●遠くの親戚より近くの他人
   ●互いが理解しあう地域の指導
   ●安心安全な住みよいまちづくり
   ●多くの特技取り柄を評価活かして助け合う
  ○プレート移動         (年間) 4センチ~6センチ
  ○歴史に残る南海地震
    宝永 1707年  安政 1854年  昭和 1946年
    684年11月29日    M8
    887年 8月26日    M8 ~ M8.5
   1099年 2月22日    M8 ~ M8.3
   1361年 8月 3日    M8
   1498年 9月20日    M8.2 ~ M8.4

  ○もしも地震が起きると・・・
   ●東海、東南海、南海地震 同時に発生する可能性大
   ●人口密集地
   ●商工業の重要地帯
   ●重要な交通網
   ●防災力=自治力=地域力
   ●生石地区では津波の危険性もあるが、液状化も深刻な問題である。
    生石地区の地質は、砂の上にあるようなもので、液状化になりやすく、
    いったん起これば、電柱や大きな看板が倒れてくる可能性あり。
    大きな人身事故になる可能性もあるが、電柱が倒れれば道路を遮断し、
    電気や通信回線がストップする。

  ○東南海・南海地震による津波に備えて
   ◆平  時
     コミュニケーション指導 人、地域避難場所、防災資器材、状況把握
     防災知識の普及と防災マップ作り、安全安心なまちづくり、防災訓練
   ◆災 害 時
     救出活動と初期消火の陣頭指揮
     秩序ある避難場所の運営

  ○生石地区の特性(人口等のデータ) 省略

  ○まずは、まちを守る施設を知る
     生石地区避難場所資料 省略
     生石地区避難所別収容人員数等 省略
    ※生石地区の人口は、18,868人なので一万人以上収容できない人が出てくる可能性がある。

  ○次に、まちを守る人を知り、守ってあげる人を知る

  ○避難の仕組み

  ○救援の仕組み

  ○周辺地域の地質

  ○交通アクセス道路

  ○生石地区災害ハザードマップ

  ○周辺洪水ハザードマップ

 次のような質問が出ました。

 質問:生石地区は災害時に逃げるところがない。どこに逃げたらいいのか?
 回答:災害といっても、例えば、地震のときには、この地区では津波の可能性が
    あるので、「遠くより、高く」へ逃げるように心がけて欲しい。
    理想は、埴生(ハブ)山へ逃げるのが理想だが、お年寄りや子どもたちに
    とっては大変なので鉄骨構造の建物の3階以上のところへ逃げるように
    心がけて欲しい。

 質問:埴生(ハブ)山へ逃げるといっても道路(山道)状況がかなり悪い。
    このことはタウンミーティングでも提案したが私道なので難しいといわれた。
    しかし、災害時を考えると整備する必要があるがどうするのか。
 回答:桑原地区では展望台整備を地域の人たちの力で行ったといわれている。
    そのときに山道整備もあわせて行っているが、行政からは資材だけを負担
    してもらい、地域の人たちが力を合わせて作り上げたということである。
    また、久米地区では子どもたちのために里山づくりを行っている。
    大切なことは、災害時のためにといって山道を整備しても、いざという時に
    利用されなくては無駄になる。
    そのためには、平素から、子どもたちのために里山として整備しておけば、
    いざという時に埴生山へ逃げることを思いつく。
    また、すぐに山から降りられない状況になった場合、里山遊びの中で食べ
    られる植物がわかっておれば役に立つと思う。

 質問:行政が備えている防災機材や飲料水、非常食の状況はどのようになっている
    のか。
 回答:富久町にある西部消防署に200㎡の備蓄倉庫があるが、恐らくそれでこの
    生石地区だけでなく周辺地区もまかなうとなれば、足りない可能性がある。
    大事なことは、まず「自助」の精神である。
    個人が非常食や飲料水を平素から備えておくことが大事である。

 質問:現状では避難場所になっている学校等には備蓄倉庫がないと思うが、それを
    含めて学校現場の状況をお伺いしたい。
 回答:(西中)学校には備蓄はありません。また、津波対策については、埴生山は
    少し遠いので、校舎の3Fへ誘導するようにしている。液状化の場合の避難
    方法は現段階では未定である。

 質問:災害になれば近くの高いところへ周辺住民が避難してくる可能性があり、
    学校などは人が押し寄せてくる可能性があるが大丈夫か。
 回答:(西中)収容人員3,000人ということになっているが、現実は子ども
        たちで体育館は満杯になる可能性があり、周辺住民まで取り込め
        るかというと不安である。
    (高藤)避難場所は決められているが、どこへ避難すべきかの明確な指示は
        ない。
        そのため避難民が一極集中しないよう整合性の取れる避難計画の作成
        が課題である。そういう意味では、そこまで行政に任せるというのは
        限界がある。
        むしろ、現実的なことを考えると、地域の中で話し合って災害に
        どのような対応をとるか、地域がつくる「避難計画」が必要である。

  (さくら小)昨日、避難訓練をしたところである。その時に西部消防署に問い合わ
        せをした時に防災センターへ連絡して欲しいと指導された。
        近くにあっても指揮命令系統等の事情からすぐに対応できないことを
        知った。ちなみに運動場への避難については10分、校舎3Fへの
        避難は二班に分けて7分でできた。
        ただ、東日本のような津波だと3Fに逃げても安全とはいえない。
        また、まずは子どもたちの安全を確保することを優先するので、
        周辺住民の方々が逃げ込んでこられた時にどこまで対応できるか
        不安である。

   (生石保)避難訓練を兼ねて生石小学校や埴生山は園児の足では遠いので、
        二年前から生石八幡神社に登る訓練をしている。
        ただ、そこが本当に安全なのか地質などの情報が欲しい。
        また、園児の足では避難場所への距離や回数に限界があり、周辺
        住民を交えた合同避難訓練を催していただければありがたい。
        また、ミネラルウォーターは購入すると高いので、水道水をペット
        ボトルにいれ、備蓄水を作るようにしている。
        保育園には調理場や炊き出しの備品があるので、災害時には炊き出し
        の協力もできると考えている。

   (生石小)実態は避難場所の看板は上がっているが、備蓄や緊急時の電源の確保
        など、未整備状態であることを知っておいて欲しい。
        また、学校が休みのときに災害が起こった場合は、当然、子どもたち
        が避難してくると思うが、その時に鍵がかかっており現段階では入れ
        ない。
        こういったことも見直しをしなければならないと感じた。
        耐震構造的には、現在その工事が進んでおり、来年度には完成するが、
        例えば子どもたち全員を3Fに逃がし、さらに周辺住民を受け入れて
        も大丈夫なのか、そういった説明は受けていないため不安である。
        また、災害時には情報が最も大切であるが、現状では遮断されるの
        ではないかと不安である。
        避難場所としての機能の見直しが必要と思う。

   (桃山幼)当園では、子どもたちに、災害の話をしてもわからないと思い、毎月、
        欠かさず避難訓練をしている。
        また、毎日、3Fまで走って上がる訓練もしている。
        身体の鍛錬と身体で覚えさせることが大切だと思っている。
        さらに、昨年、防災頭巾を購入し、屋外に出る時には水筒と防災頭巾
        は常用させるようにしている。
        水については家族が迎えに来ることを考え、半日分程度の水の備蓄や
        ゴミ袋を使った緊急トイレなども備えている。
        イベントで炊き出しを行い、炊き出し訓練としている。
        ただ、災害が送迎時間帯に起こることを想定すると、地域の人たちと
        の合同訓練を希望する。

 質問:昼間と夜間では当然対応がちがってくると思う。電気等の照明の問題。
    食料などの備蓄も大切であるが照明器具などの備蓄も必要ではないか。
    4月の防災訓練の時に西消防署の人から4F以上の建物に逃げるように
    言われた。
    そこで近隣のマンションの管理組合に避難時の受け入れについてお願いに
    行ったが、話が進まない。行政の力が必要だと思う。
 回答:照明器具の備蓄については、今後、行政に提案すべきと思う。
    また、マンションの管理組合に依頼する時には遠慮なく支所に相談に来て
    ほしい。同席した方がいいなら、支所長が同席します。

 質問:説明の中であった緊急道路とは、災害時に一般輸送道路が緊急導路になり、
    通れなくなるということか。
 回答:災害対策本部が設置後、緊急物資運搬用として緊急道路を指定するが、あく
    までも被害者の搬送が優先される。

 【まとめ】
  災害が発生した場合、行政の救助・救援活動は3日間機能不全に陥ると覚悟した
  方がいい。
  そこで3日間は自分たちで助け合わなければならない。
  そこで、「自助」として、まず自分で何ができるかを問いかけ、実践して欲しい。
  次に「共助」として平素のコミュニティ活動や避難訓練等に積極的に参加し、絆を
  深めていただきたい。

 次回は、災害時のリーダーシップやリーダー育成について話し合われる予定です。

  

 【4回目以降のスケジュール】  

  ◆第4回会議 12月17日(月) 19:00~21:00 「大災害が発生するとⅡ」

  ◆第5回会議  1月23日(水) 19:00~21:00 予定 「無縁社会について」

生石地区防災訓練

2012年11月25日 22時42分00秒 | 地域情報/その他

 本日、西中学校で行われました防災訓練に行ってきました。
 皆さん、真剣に参加していただき、東日本大震災以降、身近な問題として受け止めていただいているようでした。

  
 たくさん集まっていただきました。

  

  

  消火訓練のコーナーでした。

  

  振動体験コーナーです。

   紐の結び方?コーナーです。

  

  煙体験コーナーです。

第三回 生石地区 明日のまちづくりを考える会

2012年11月15日 20時42分20秒 | 地域情報/その他

 ●テーマ   大災害が発生するとⅠ

  大災害が発生すると生石地区ではどのような状況になるのかについて愛媛県防災
  インストラクターの西藤健次氏を招いて話を聴きたいと思います。

 ●日 時   平成24年11月20日(火) 19:00 ~ 20:30

 ●場 所   生石公民館

 ●主 催   生石地区・明日のまちづくりを考える会

 ☆連絡先(生石支所)
  生石支所 TEL972-0323
  担当/竹村、玉矢
                             
 ☆どなたでも参加できます。お誘いあわせの上、ご出席ください。

 【予 告】
  4回目以降のテーマは、次のとおりです。

  ・第4回  12月17日(月)予定  大災害が発生するとⅡ  

       専門家の話をもとに、地域としてどのような取り組みをしなければならないかを
       話し合いたいと思います。

  ・第5回  1月中旬予定       無縁社会について    

       今、お年寄りの孤独死などが社会問題となっており、「無縁社会」なる言葉が
       生まれました。
       では、生石地区ではどのような状況なのか、また地区全体としてどのような
       取り組みをしなければならないかを話し合いたいと思います。

学力を支えるもの

2012年11月08日 00時15分01秒 | 地域情報/その他

 掲示していた「西中だより」9月号を10月号に張り替える際に、堀内秀樹校長のメッセージが凛としていたのでご紹介させていただきます。


 今、「確かな学力」の育成が大きくクローズアップされています。
 中学校では今年から完全実施されている学習指導要領でも、「習得」と「活用」と「意欲」を内実とする学力形成が強調され、先日、本年度の結果が公表された全国学力学習状況調査(以下、「全国学力調査」)が実施されるようになったのも日本の子どもたちの学力低下の現実への対応がきっかけでした。

 学力の内実が何であるのかという議論はともかくとして、この全国学力調査を通して明らかになったことが一つあります。
 それは、基礎的・基本的な知識・技能の習得にしろ、それを活用して思考力、判断力、表現力などの力を育てることにしろ、まじめに誠実に生活や学習に向き合おうとする意欲や態度が重要であるということです。
 具体的には「学校の規則はきちんと守っているか」「いじめはいかなる場合でもいけないことと思うか」「宿題はきちんとしていっているか」といったことが、学力に直結しているということです。
 全国学力調査によっても、このような設問に対する回答が学力の状況と強い相関関係があるということが証明されています。

 しかし、このようなことは、調査を経なくてもわれわれ大人は体験的に当然のこととして知っていることです。
 幼い自己中心的な感情からまじめに学習に取り組むことをせず、自分勝手な言動をするものに「習得力」も「活用力」も育つわけはありません。
 授業が、勉強が面白くないからといって、そっぽを向いてしまい、ひどい場合には他の学習者を巻き込んで邪魔をするような姿勢や態度の中からはいかなる学力も育つわけがないのです。

 さらにいうと、「何のために勉強するのか分からないから勉強しない」などという傲慢な考え方からも学力は育たないと思います。
 ある誌上で「数学や英語の学習が将来どのように自分の生活に役立つのか、その納得がないのに学習を強制されたので学ぶ意欲をなくしてしい、生活が荒れてしまった。」ということを教育関係の識者と呼ばれる方が述べておられたのを読んだことがあります。
 私は逆だろうと思っています。
 人間がなぜ学ばなくてはならないかなどということに理屈も何もありません。
 人間が文化を持つ社会的存在であるかぎり学ぶことを通してでしか人間性を保持することはできない。
 そんな当然のことを納得できないから勉強しないなどというわがままが許されているから、学力が身につかないのではないかと思うのです。

 確かにすべての子どもたちが興味・関心を持ち、自ら進んで学習に励み、「習得力」も「活用力」も身についていくような学習方法論があれば理想的だとは思います。
 しかし、現実には「嫌でもがんばる」「つまらないけどやってみる」というような体験の中から学習内容に対する興味や関心が醸成され、さらに一生懸命に取り組むことにより活用力を含めた真の学力が形成されていくのではないでしょうか。
 そして、このようなプロセスを可能にする唯一の手だてが、人間としての事象に真正面からまじめに誠実に向き合い、取り組もうとする意欲や実践力に育てることにあると思うのです。

 明るいあいさつができること、両膝をついて床を水拭きができること、他の人の話を真剣なまなざしで聞くことができること、自分たちの身の周りにある様々な問題点を鋭く見抜き、その改善のために努力をすることができること、目的を達成するためには苦しくてもがまんして続けることができること、そのような人間としてのまじめさこそが学力を支える最も基本的な要素であると強く思います。

 本校においても教育目標一方の柱に確かな学力の育成をおいています。
 一学期はその基盤をつくることことに努めましたが、二学期は、授業の充実はもちろん、諸行事への取組を通して学力形成への意欲と態度を培い、確かな学力の育成に努力して参りたいと思います。
 子どもたちにとっては楽しい場面より苦しい場面の方が多くなるかもしれませんが、学校の学校たる所以は学力の形成であることは間違いないところです。
 ご家庭においても是非、前向きな支援をしていただけると幸いです。


 どうです、子どもに対する愛情が満ち満ちているとは思いませんか?
 ここまでしっかりと言っていただくと家庭教育や地域教育の役割も自ずと見えてくると私は思います。
 

お城下大学

2012年11月07日 19時25分33秒 | 地域情報/その他

 以下の内容で、平成24年度まちづくりフォーラム、笑顔あふれるまちづくり「お城下大学」が開催されます。

 ・と き/平成24年11月10日(土)

 ・ところ/NBF松山日銀前4階 第一会議室

 ・開 場/13時00分

 ・開 演/13時30分

 ・プログラム

  13:00 開場

  13:30 特別講演
        高松丸亀町商店街G街区市街地再開発事業
        『丸亀町グリーン』について
         植村 博 氏/丸亀町グリーン㈱ 代表取締役社長

  15:00 意見交換会
        テーマ「人が住み 人が集う まちづくり」
         植村 博 氏/丸亀町グリーン(株)代表取締役社長、(株)船場、松山市ほか

  16:00 終了予定

 ・講演要旨

  ・高松市の歴史的背景
  ・G街区の立地特性
  ・再開発の仕組とスキーム
  ・丸亀町グリーンのコンセプト
  ・施設について
  ・丸亀町グリーン開業後の状況

 ・定 員/100名

 ・主 催/松山市産業経済部地域経済課

 ・企画・運営/(株)まちづくり松山

 ・協力団体/(社)お城下松山


 ・参加申込FAX 089-998-3588
          氏名(フリガナ)、年齢、性別、住所、電話番号、所属をご記入の上、お申込ください。

  電話で申込される場合は、(株)まちづくり松山 089-998-3533

  メールにての申込は、 machi-m.1@tau.e-catv.ne.jp

奇跡の田んぼ 大収穫祭

2012年11月04日 21時00分32秒 | 地域情報/その他

 今日は、木村秋則さんを招いて田植えをしたNPOユニバーサル・クリエートの田んぼの収穫祭に参加してきました。

 久しぶりの稲刈り。
 チャレンジドたちと愉しんできました。

 また、レストラン門田のオーナーシェフの門田さんにも来てもらい、食育講座、ランチに猪鍋汁、おむすび、そして猪肉のバーベキューを手伝っていただく。(フランス料理では地元でトップクラスの方にこのようなことをさせていいのかと思う)

 でも、子どもたちと本当に楽しめた一日でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

生石っ子 ハーモニー集会

2012年11月02日 19時23分29秒 | 地域情報/その他

 今日は午前中、生石小学校の音楽会「生石っ子ハーモニー集会」に出かけてきた。

 先ずは金管バンドの演奏から幕が開き、続いて二年生の合唱・合奏でスタートする。

 

 そして、一年生の「おむすびころりん」はお芝居と唄、演奏が続く。
 入学の頃とくらべるとすっかり、小学生である。
 でも、どこかあどけなさが残りかわいい。

 

 四年生のサンバの音楽は、聴いていてウキウキした。

 

 三年生のサッチモの代表作「聖者の行進」をリコーダーで演奏されたのには、驚いた。

 

 そして、幕間と言っていいかわからないが先生たちの合唱が入る。
 校長先生が照れながら「練習していないもので」といわれたのが印象的でした。

 

 さらに、五年生が音楽コンクールでの歌唱のような澄んだ歌声で合唱を聴かせてくれた。

 

 今年が最後となる六年生は、映画音楽、トムクルーズ主演の「ミッションインポッシュブル」を演奏してくれた。

 

 最後は全員の合唱で幕が下りました。

 

 毎日、授業前に聴こえてきていた子どもたちの歌声は、これでひとまず終わります。
 でも、その積み重ねてきた練習が結実した音楽会でした。

第2回 生石地区 明日のまちづくりを考える会

2012年10月22日 18時50分51秒 | 地域情報/その他

 「第2回 生石地区 明日のまちづくりを考える会」が下記要領で開催されますのでお知らせします。
 講師として、角田公民館長にお願いしております。
 特に、地域の子育て関係者の皆様には、ぜひご参加をお願いいたします。


 【第一回会議】

  ・日 時:10月30日(火)17:00~20:30

  ・場 所:生石公民館

  ・テーマ:地域の子育てについて

  ・参加資格:自由。どなたでも参加できます。

  ・連絡先:生石支所(TEL972-0323)


 【3回目以降のスケジュール】

  ・第3回会議 11月20日  予定 「大災害が発生するとⅠ」

  ・第4回会議 12月上旬  予定 「大災害が発生するとⅡ」

  ・第5回会議  1月中旬  予定 「無縁社会について」  
 

辰巳町 いも炊き大会

2012年10月21日 22時52分59秒 | 地域情報/その他

 今日は、秋の風物詩になっている町内のいも炊き大会が開催されました。

 事前にお手伝いを頼まれていましたので、午後から猫の手のよりはましかもしれないと手伝いに行きました。
 
 意外にも鍋奉行をおおせつかりました。
 「これっていも炊き大会の幹部候補生?」と思いながらも、出来上がったいも炊きを皆さんが「おいしい」と言って食べている姿を見ていると、まんざらでもない自分がいました。

 辰巳町では、このいも炊き大会を庁内の親睦(コミュニケーションの円滑化)と災害時の炊き出し訓練の両面から実施しています。

 

 鍋奉行として教わったことを公開しましょう。

 
 用意する具材は、鶏肉、里芋、牛蒡、人参、椎茸、蓮根、蒟蒻、揚げ豆腐、竹輪です。
 調味料は、醤油、砂糖、酒、椎茸の出汁です。

 
 うちの町内会では、三つの大鍋を準備します。ひとつだけ大きいのがありますので、最初の水加減を気をつけないといけません。
 まず、湯を沸かします。水の分量は適当で、具材が溢れない程度ですが半分程度でした。

 
 湯が沸騰するのを待って、鶏肉を入れます。そして、再び沸騰するまで待ちます。

 
 椎茸を戻した出汁を二杯ちょっと足します。

 
 そして、牛蒡をいれ再び煮立つのを待ちます。ころあいは牛蒡の周りが透明になるとオッケーです。

 
 その後、順次、里芋以外の具材を入れていきます。

 
 具材が煮立ってきた段階で、里芋を入れます。

 
 里芋が煮立ったところで味付けをします。まず、醤油を豪快に一本全部入れてしまいます。
 
 
 次に砂糖を一袋入れます。

 
 次に、お酒を半カップ隠し味に足します。

 
 後は、味がしみこむまで煮るだけです。

 どうです?おいしそうでしょう。
 でも、鍋が大きいので上と下が混ざりにくいため、ときどきひっくり返すように混ぜるのが美味しくなる秘訣です。
 今日も完売!(無料ですが...) ありがとうございました。

実りの秋

2012年10月19日 19時44分26秒 | 地域情報/その他

 今日は、生石小学校の稲刈りを見てきました。
 自分たちが植えた苗が実をつけてたわわに実っている様子を見て、子どもたちも嬉しそうでした。

 地域の人たちの力を借りながら、ここまで育った稲を刈り、重そうに運ぶ子どもたちの姿を見ながら、自然と顔がほころぶ自分がいました。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 

  

  

  

 

松山祭

2012年10月07日 20時57分54秒 | 地域情報/その他

 義兄が東京から久しぶりに地方祭に帰省した。
 祭が見たいというので、まず「暁の宮出し」といわれる三津・厳島神社の宮出しを観にいきました。
 三津・厳島神社の宮出しは、松山で一番早い宮出しです。

  

  

  

  

 

 場所を変えて伊予鉄道・道後駅前であるけんか神輿を観にいきました。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 

 夕方は、理事長としてマンションへの神輿の受け入れや町内としての炊き出しのお世話など、一日中忙しく過ごしました。ちなみにうちが出す「肉うどん」はかき手に大好評です。