走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

今治タオル

2009年07月03日 00時28分05秒 | その他
 今日の朝日テレビの22:00の「報道ステーション」を観ていて「今治タオル」の特集をしていた。

 今治タオルは中国タオルの輸入攻勢にあい瀕死の状態まで追い込まれた。
 彼ら(今治タオル業組合)が取った戦略は「ブランド戦略」だった。
商業デザイナーとしてはトップクラスの佐藤可士和氏を起用した。

 彼らにとっては、まさに背水の陣で臨んだと思う。

 佐藤氏は、まず今治タオルの品質の高さに着目した。
 そして、組合独自の品質表示マークを創りあげた。
 つぎに、そのマークを付与する独自の品質基準まで創りあげてしまった。
 これが今日も紹介されていた「5秒ルール」である。

 さらに、ホテルのタオルの色に目をつけた。
 なぜ白いのか...

 白ほど汚れがわかる色はない。
 つまり、ホテルは白いタオルを使うことでその清潔感をアピールしていることに気づくのである。

 そこで、徹底して白い色に拘(こだわ)り続けた。
 そのことが余計なPRをしなくても高級ホテル⇒白いタオル⇒高級イメージへとつなげていったのだと思う。

 すごい!!

 そして何よりも、地道に汗をかく営業をし続けた。
 それが、瀕死の状態から世界一の今治タオルへ転換させた。

 日本の製造業の生き残りをかけた戦略・戦術を今治のタオル業界が示してくれたと思う。

心友

2009年07月02日 23時58分38秒 | その他
今日の愛媛新聞の26面の「へんろ道」に「心友」という投稿記事が掲載されていました。
とても素敵な記事なのでご紹介します。


 先日、中学地区総体があり、3年でサッカー部に所属するわが子のチームの応援に行った。
その日は準決勝。
3-0で勝利した。
翌日の決勝戦は0-2で準優勝だったが、3年生は最後の総体なので、その夜、
3年生と保護者らでささやかな宴を開いた。
そのとき、3年のT君の母親が私に何やらお礼を言い始めた。
 T君はレギュラーではなく、初日と2日目の両方の試合に出場することはなかった。
彼女は涙声でT君との会話を話してくれた。

初日の試合のとき、監督から「3点差をつけたらTを出す」と告げられていたとのこと。
 いつもより出来過ぎの試合をした彼ら。
3-0の意味を私は、そのとき初めて知った。
いつもとは別のチームのようになったあの一試合は、T君を思えばこその全員プレーだったのだ。
3点目を決めたわが子とチームメイトは、大声でT君を呼んだ。

そのとき、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 T君は「僕は3点目を決めた瞬間から、出場していた」と母親に話したそうだ。

学校の部活動の原点を子どもに教えられ、頭を殴られたような衝撃を受けた。
こんなすばらしい子どもたちに「心友」という言葉を贈るとともに、心からお礼を言いたい。

<伊予郡松前町横田・岩崎公彦・45歳>


 無情のホイッスル。
 でも、そのホイッスルは子どもたちの心の絆をしっかりとつなげたのかもしれません。
心が温かくなりませんか?

痛たた・・・

2009年07月01日 23時49分42秒 | その他
 やっちゃいました。
今日、潮見小学校に行ったときに不覚にもすべってこけてしまいました。
その時に、手で支えてしまったために写真のようなこと(薄利骨折でギブス状態)になってしまいました。

 名誉の負傷といいたいところですが、自分の不注意で恥ずかしい限りです。
 利き腕なので、ずいぶんと不自由を感じています。

 あ~あ、恥ずかしい。

二つの放課後子ども教室

2009年07月01日 23時13分26秒 | その他
 今日は、二つの放課後子ども教室が開設されました。

 一つ目は椿小学校です。
ここは、3年生だけで60名もいます。
大規模校なので今のところ3年生だけが対象となっています。
校長先生の「この放課後子ども教室を楽しみにしていた人、手を挙げて」という質問に、全員が元気よく「は~い!!」という返事を聞き、がんばったかいがあったなと思うと同時に担当者として地道な活動をしてくれた、スタッフに感謝です。

 

 そして、今日の二つ目は潮見小学校の「糸杉教室」です。
あいにくの雨で体育館での開設式でしたが、こちらの方も元気に110名の子どもたちが参加してくれました。
 後でスタッフの岩口君が、「大雨なので体育館の玄関前で教室をしたのですが、先生の話を聴こうと一生懸命な子どもたちの輝く目を見たとき、本当にがんばってよかったと思いました」と話してくれました。
私も同じ思いです。

 



伊台地区放課後子ども教室役員説明会

2009年06月30日 23時51分52秒 | その他
 今夜、伊台小学校でPTAの役員の皆さんに放課後子ども教室について説明会を行ってきました。

 十人足らずでありましたが、PTA役員の方々でしたから熱心に聴いていただいたと思います。
私の参加は、保護者への全体説明会からが多かったのですが、今日のように立ち上がりから私が参加するのははじめてです。

 部下たちのはかりごとの匂いがしますが、そこは単純な私ですから機会を設けてもらうと、つい熱く語ってしまいます。
 こちらとしては事業の理念については熱く語れるのですが、実際に運用するのは地域の皆さんです。
ご苦労をおかけするのですが、これも子どもたちの笑顔を見るため、ご容赦願います。
今日の話をきっかけに来年度にはぜひ、放課後子ども教室を立ち上げていただければと思います。
何度でも営業(??)に参りますので、よろしくお願いします。






ショボン・・・

2009年06月29日 22時16分49秒 | その他
 今日、部下の一人が失敗をしてしまいました。
彼は、平素まじめて、他の職員の模範になるような職員です。

 不可抗力のような失敗です。
 でも、失敗は失敗です。

 救われたのは、彼自身が自己申告してくれたことです。
言わないでおくこともできたかもしれません。
でも、勇気を振り絞って報告してくれました。

 第一報の電話での報告を受けたとき、電話の向こうの落胆ぶりはすぐにわかりました。
そして、恐らく私に怒鳴られると思っていたと思います。

 こういうときの怒り方は、本当に難しいと思います。
 確かに、私は怒るときは激しく怒ります。
 でも、それは二つのときだけです。

 一つは、自覚があったにもかかわらず、危機意識が欠如してしまった時に起こった失敗
 そして二つ目は、確信犯的な失敗

 だからといって怒るとは限りません。
 明らかに反省し、二度としないという思いが伝わったときには怒れないものです。
とがめるだけでは何も生まれません。

 私の父は、一度も私を殴ったことがありません。
 いつも淡々と「牛や馬やないんやから、殴られなわからんことはないやろ。」
 この言葉が出ると、私はしゃくりあげながらいつも涙を流していました。

 そして、決まってこう言うのです。

 「人間やから誰しも失敗はある。大事なことは、同じ過ちをするか、せんかや。」

 私、まだ、この域まで達していません。

接遇

2009年06月28日 22時11分28秒 | その他
 今晩の「エチカの鏡」を観ていて平林都さんの「接遇」がテーマでした。
平林さんは、高校を卒業し、地元の信用金庫に就職されたそうです。
家の都合で大学にいけなかったため、その分給料を徹底して自己投資(習い事)に注ぎ込んだということです。

 そして、27歳のときに接遇を中心とする研修会社を起業したのです。
 今日の中で、感心したことを紹介します。

 ①人とちがうあいさつをする。
  「いらっしゃいませ」よりは、「ようこそお越しくださいました」
 ②「笑う」と「笑顔」はちがう。
  必ず歯を見せて笑顔をつくる。
 ③相槌は「。」でうつ。
  「、」で相槌をうつと真剣に話を聴いてもらっていないように感じる。
 ④お願いする時は、疑問文で言う。
  やさしさがないと人は動かない。
 ⑤O(オー)ラインからはみ出さない。
  立ち居振る舞いはしとやかなほど上品に見える。

 なるほどであります。
 私自身できていないことだらけです。

 そういえば、選挙管理委員会に在職していた時に、不在者投票の窓口を担当したことがあります。
その時に、窓口担当者の後ろに名簿担当スタッフが立っていました。
その時に「手は必ず前で組む」、「あいさつは大きな声でする」、「いらっしゃいませ」といってお迎えする、主語は「お客様」という、なんてことを偉そうに教えていたことを思い出しました。
学生時代にたくさんの民間企業でのアルバイトの経験が、ついそういうことを言わせたような気がします。

 ある時、地元金融機関の研修担当の方が「ここの窓口は毎回、新しいことを取り入れていますね。誰のアイデアですか?」と聞かれたことがあります。
とてもうれしくなりました。

 お客様が少しでもいい気持ちになる窓口づくりを目指し、それだけに専念していた時代ですが、平林さんの話をお伺いしながら「接遇」の重要性を再認識しました。

第29回 河野地区青少年健全育成推進協議会 研修大会

2009年06月27日 19時08分54秒 | その他
 今日は河野公民館であった「第29回 河野地区青少年健全育成推進協議会 研修大会」に出席してきました。

 今回でこの研修大会に参加するのは三度目です。
 少し早めに行き、青木公民館長といろいろと話をさせていただき、またまた地域活動のコツを教わってきました。

 河野地区は、地域ぐるみで子どもたちの健全育成に取り組んでいるところです。
今回のテーマも「情報社会における子どもたちの安全・安心について」松山西警察署生活安全課・菊澤調査官に講話していただき、その後、5つの分科会にわかれ熱心に話し合いました。
 平素から、このように問題意識を持つかどうかで、地域の教育力というのが確かに変わってくるなと感じました。


松山西警察署生活安全課・菊澤調査官の講話

双葉小学校 放課後子ども教室

2009年06月23日 22時07分58秒 | その他
 今日は、午前中、荏原公民館で月例朝会があったので出席してきました。
 この月例朝会とは毎月ブロック持ち回りで、公民館主事の情報交換の場として開催されています。
久しぶりの出席でしたので、活発な意見交換ができたと思います。
こういうとき、私はありのままの自分を出すようにしています。
格好をつけても、現場経験のない私の話など説得力があるとは思わないからです。

 だからこそ一生懸命、話すようにしています。
 そして、力説したのは「地域の人の心をつかまなければ、私たちは何もできない」ということです。
どこまで伝わったかはわかりません。
私一人で空回りしていたのかもしれません。

 でも、私はそれでもいいと思っています。
上司が熱くなければ、部下が熱くなるとは思わないからです。
不器用でも、課長は一生懸命なんだということが伝わればいいと思っています。

 途中で中座し、松山市公民館連絡協議会の会長であります岸尾石井公民館長を訪問し、正午に職場に戻りました。

 午後からは、公民館本館の耐震工事計画について関係部署の担当者たちと打合せをし、その後、来客を2件対応しました。


 そして、夜は双葉小学校で予定しております「放課後子ども教室説明会」に出席し、関係者になってくれそうな方々に事業の説明をさせていただきました。
 制度や運営手法についてできる限りわかりやすく説明させていただいたつもりですが、ここでもやはり熱く語ってしまいました。

当事者である保護者を中心にチームを組んでいただかないと、放課後子ども教室は立ち上げられないし、続けることができません。
時に厳しく、時に熱く、語りかけました。
「子どもたちのためにお力をお貸し下さい。」と

 ありがたかったのは、校長先生が「子どもたちの学業については、学校教育の中でより一層がんばりますので、放課後の子どもたちの安全とさまざまな学びを皆様の力で実現して欲しい」と言っていただきました。
百人力のお言葉であります。

 平成19年度後期から放課後子ども教室をスタートしたのですが、正直、学校現場の反応はもう一つでした。
しかし、関係スタッフの地道な普及活動が実を結び、学校現場の心が少しづつ協力的になってきている手ごたえがあります。
何よりも、校長先生たちの前向きな発言と協力が心にしみます。

 そして、潮見小学校では、保護者説明後の希望者調べで登録児童数が110名に達したそうです。(ちなみに児童クラブより多いそうです)
多ければ多いほど、正直、私たちは大変になるのですが、関係スタッフの心はまとまっています。
やり抜こうと!!

 一人でも多くの子どもたちの生命の安全と可能性が高まるなら、我々のしんどさは関係ないのです。

 ですよね、立石先生、野田先生、山本くん、岩口くん!!


高浜通信 090622号

2009年06月22日 21時15分34秒 | その他
 海のそばの高浜公民館主事、毛利雄一朗です。

 皆さん、公民館事業などで、新たなに事業や講座を企画するのってメンドくさい!!
いや、じゃなくて色々と大変じゃないですか?
私にとってはタイヘンです。
特にどんな講座、講師があるのかを探すのが一苦労です。
もちろんブロック内では朝会の時などに情報交換して自分の公民館でも取り入れられる事業はしてみたりしますが、それらもいつかは底を尽いてしまいます。

 だけど、41公民館すべての館で相互に「やってみてよかった!」と実感した講座や事業を他の公民館でも開催可能な内容について情報交換できれば、新規事業を検討する際に、お互いとても参考となると思いませんか?

私がイメージしているのは、事業・講座をファミリーレストランのメニューのようにみんなで共有することが出来る方法です。
たとえば、事業内容・講師・必要経費・所要時間・良かった点、気づいたポイントなどの事項を統一したフォーマットに書き込み、事業の写真、募集のチラシ等の資料とともに一事業ごと一フォルダにまとめてファイルサーバなどで共有するというのはどうでしょうか?

というわけで「メニュー」試作版を作ってみました。

高浜公民館で3月に行った「男の料理教室」、講師は焼きそばから生キャラメルまで全て電子レンジで作ってしまう、料理研究家の中村和憲さんです。
八坂公民館の大林くんに紹介してもらいました。

思いつきであまり考えず作ったのでフォーマット等、改良の余地もたくさんあると思います。
メニュー表の設置場所も、ファイルサーバ自体の容量に課題があるようで、もっとふさわしい方法があるかもしれません。
また、私の今回の考え方自身にご意見がある方もおられるでしょう。

いずれにせよ、皆さんのご意見を伺ってよりよい方法を模索していきたい、と考えています。
メールでも電話でも今度の月例朝会のときでも結構です、お考えをお聞かせください。

読んでいただいてありがとうございました。

       高浜公民館主事毛利雄一朗

さ~て、この次も、サービスサービスゥ!

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 現場の苦労、グッドアイデア。
毎回、高浜公民館の毛利雄一朗公民館主事には感心させられます。
彼自身、現場でもがきながら、地域の人たちにとって何が大切なのかを見つけ出そうとしています。
私は、地域活動に評論家はいらないと思います。
まず、できることから始める。
行動する職員が増えてくれることを願っています。
見方によっては、パフォーマンスのように取れるかもしれません。
でも、何もしないで、決められたことだけをやる職員には決してならないでください。
常に、「これでいいのか?」を問いかける職員になってください。

父の日のプレゼント

2009年06月21日 22時58分20秒 | その他
 今夜、東京にいる娘からプレゼントが届きました。

 今春、歌の専門学校を卒業した娘が、もう少し夢を追いかけたいと仕事をしながら次のステージに進んでいます。
仕事といってもアルバイトですが、自分のやりたいことのために苦労をしてでもやるという固い意志に、好きなようにさせました。

 その娘から写真のようなポロシャツが届きました。
 52歳の私にとっては勇気のいるカラーですが、着てみようと思います。

 娘の生活は決して楽ではなく、恐らくこのポロシャツ代を捻出するために生活を切り詰めたと思います。
それがわかるだけに、胸が熱くなりました。

 父の日と誕生日には、おめでとうメールが届くので、そのメールを楽しみに待っていたのですが、思わぬプレゼントに驚き、感激しました。
中のメッセージには、
「菜衣(なえ)は、お父さんとお母さんの間に生まれて”菜衣”になれて本当によかったて思ってるよ。いつもありがとう。」
涙が出ました。
娘にとって、私はいい父親ではありませんでした。
しかし、こんなに優しい娘に育ってくれたことを感謝するとともに、誇りに思います。

 娘が心を込めてプレゼントをしてくれた、ポロシャツを下ろすのはカラッと晴れた日にしようと思います。

意欲を高めるお便り

2009年06月18日 23時36分28秒 | その他
 地元新聞の愛媛新聞には読者の声を投稿する「門」欄というのがあります。
 私たち行政に携わる者としては、かなり神経質になるくらい注視している紙面であります。

 その理由は、読者というよりも市民の声を聴ける手法の一つだからです。
 時に辛らつに、時に厳しい意見や質問が掲載されます。

 そして、今日の意見の中に松山市の窓口サービスについてお褒めの言葉をいただきました。
あまり、褒められたことのない私たちにとっては、驚きであり、何よりも勇気付けられるものです。

思い起こせば松山市の窓口サービスの転換点は、市民課の窓口のワンストップ・サービスからだったと思います。
 現在の中村時広市長一期目の就任早々に「日本一のまちづくり」に関する職員提案の募集があり、その中で「日本一の窓口づくり」の企画が通ったところからスタートします。

 市長のコンセプトは、「お客様(市民)に座っていただいたら動かすな」という単純明快なものでした。
 しかし、これは大変なことなのです。
今までは職員が動かず、お客様が動いていた(これを「たらい回し」と揶揄されていました)わけですから、それと間逆のことをすると職員がカウンターの中で右往左往しなければならないということなのです。

 この改善で一番難しかったのは「心の壁」です。
中でも職員の心の壁です。
 関係者を集めたプロジェクトチームの結成。
恐らく松山市の組織の歴史の中で、初めて横断的に結成されたものであります。
最初は、激しいいいあいからのスタートです。
とても考え方をすり合わせるというような状況ではありませんでした。
窓口業務の洗い出しと整理。
やるべきこととやらないことの取捨選択、本当に解決しなければならない問題が山積していました。

 そして、待ち時間短縮のための秘策として業務のシステム化、さらには窓口ごとにキャッシャー(レジ)と端末機を置くことでした。
つまり、今までの人の流れを見ていて、キャッシャーが一台しかないために川をせき止めるような現象になり、お客様を待たせることになっていたのです。
 しかし、お金のかかることですからドキドキしながら予算を上げたと思いますが、市長はお客様へのサービスのクオリティを上げることを優先しました。

 そして、待ち時間の空間を明るい環境にしたいと思っていました。
 これも松山市の歴史上初めて商業デザイナーを登用し、ユニバーサル・デザインをコンセプトに実現しました。
 「形だけ変えても魂が入らんと何にもならんのぞ」と揶揄されました。

 このことを市長は、抜擢人事で市民課というイメージを高めることで職員の心の壁を乗り切りました。
つまり、魂を入れてくれたのです。
 そして、想定外のことが起こりました。
 当時の市民課長がカウンターの外に出て、コンシェルジェ(水先案内人)を買って出たのです。
何よりも、このことが職員の心を動かしたと思います。
 後ろに隠れていた課長が、自分たちの前でかいがいしくお客様のお世話をしている。
職員の心が動かないはずはない。
それから、本当に松山市の窓口サービスは日本一になったと思います。

 松山市の窓口サービスはこれらのDNAが脈々と受け継がれています。
 今日の門欄のご意見を読ませていただきながら、魂が本当に入ったと改めて思いました。 
 


古代ハス(蓮)の開花

2009年06月17日 12時50分06秒 | その他
 立岩公民館の池田創作公民館主事から古代ハスが咲きましたと写真を送ってきてくれした。
苦労して、松田公民館長と植え返した甲斐がありましたね。
 幻想的でとてもきれいです。

 もう一枚、「立岩ダッシュ村」から見る夕日の写真を送ってくれました。
 今度の土曜日、子どもたちにこの光景を見せてやりたいと改めて思いました。


高浜通信 090615号

2009年06月16日 01時22分54秒 | その他
 高浜の毛利雄一朗公民館主事から下記のような報告と写真が入りました。
写真は、原始時代の恐竜時代の鳥のようにも見えませんか?
また、報告は微笑ましく、うれしくなったので紹介します。

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地域学習振興課の皆様お疲れ様です!

 先日五明公民館の「ほたる祭り」に行って、子供のとき以来に見た蛍の飛ぶ姿に感激した、海のそばの高浜公民館主事、毛利雄一朗です。

 今回は、先日手に持っている物がちょっと震えてしまう程にキンチョーした体験からお話したいと思います。

 それはこの前の水曜日の朝の8時10分前、場所は高浜小学校、1年松組の教室です。
松組の子どもたち26名のつぶらな瞳が、黒板の前に一人で立っている私を、真剣な眼差しで見つめていて私はとても緊張していました。
担任の先生も廊下から窓越しにこちらを見ています。
私が手に持っているのは1冊の絵本です。
そう、私は高浜小学校の子どもたちに本の読み聞かせをするボランティア活動をすることになったのです。
かすかに指が震えていることを悟られないようにページをめくり、子供たちの方を向いて語りかけます。

 きっかけはボランティアスタッフの方からのお声がけでした。
「主事さん、やってみませんか?」誘ってくれた方は気軽な気持ちで言われたのでしょう。
その場にいた周りの人たちからも「やってみたらええわいね」「そうよそうよ」とけしかけてきました。

 その時私の脳みそは、その呼びかけに対して思いっきり「拒否反応」を起こしていました。
「何でそんなことせんといかんの?」「なんか押し付けられそう!」「自分に子供もおらんのに!」「ムリよ!」「メンドくさい!」「早起きまでしてしたくない!」「主事の仕事と関係ないし」「やったことないし出来ん!」
言葉にするなら、そんな思いで心が一杯になり、その場は一旦お断りをしました。

 しかしその夜、ふともう一度考えてみたのです。
「本当にオレはできないだろうか?」
確かに、運動音痴の私がバスケットボール部のコーチをしたり、楽譜も読めないのにブラスバンドの指揮者をすることは出来ません。

 でも、子どもたちに本を読むことだったら、自分にも出来るんじゃないか?
私は子どもの頃から本が好きでした。
さすがに読む冊数は減りましたが、今でも一番の趣味は読書です。
そして子どもと接することが嫌いではありません。
公民館事業に参加してくれた子たちが、私を憶えていてくれて、道で会ったときに「こうみんかんの人!」と声をかけてくれると嬉しくなります。

「私が本を子供たちに読んで、子供たちがそれを楽しんでくれたら」と想像して、私は一人でワクワクしている自分に気づきました。
さっきまで「押し付けられそうになったやりたくないこと」と思っていたものが
「チャレンジしたいワクワクすること」に変身したのです。

 こうして私は読み聞かせボランティアをすることを選びました。

 今回のわたしの話は幸運な変化を遂げましたが、業務上で起こるこういった葛藤は、必ずしもこう単純ではないと思います

 これは私の個人的な意見ですが例えば現状の業務に加えて新たに業務が発生した時、上司→部下→主事→地域と要請が行くとします。
その流れの中で、要請を受けた者の方が、自分自身でその業務の中に何かしら楽しいことや役に立つこと、「メリット」を見つけだすことはできると思います。

 しかし、それだけでは、依頼をされたことに対し「よろこんで!」という、居酒屋のかけ声のような気持ちにはならないのではないでしょうか?

 そこには「何でそんなことせんといけんの?」という名の壁があるように思います。

 日常で私もついつい使ってしまうこの言葉は、やる気がないこと、積極性なさの表れのようにもみえますが、逆を返せば「何でそれをせんといけんのかが分かればやる」ということ、それをすることの「意義」が分かれば、受ける側は「納得」し、先のことを詳細に説明せずとも、その方針についていくということではないか、と思うのです。

 そうでなければ動かされる側は、例え業務の結果自体が満足できるものなったとしても自分の主体性を宙ぶらりんにされたような、そんな割り切れぬ気持ちが残るのではないでしょうか?
秋山好古のような人物でさえも、納得いかない指令には「しかたない」とあまり乗り気ではない態度を見せています。
 これは公民館主事として私も、肝に銘じなければならないことだと思っています。
 ややもすると、主事と地域の方との関係を上下関係でもあるような、地域が主事の言うことに従うのが当たり前のように思いがちですが、そのような錯覚に陥ることなく地域の方に何かを依頼する時には、相手の思いを読み取り、そしてこちらの手の内をさらした上で互いが「納得」ができる地点を見出すよう自戒を込めて、忘れないで行動したい、と強く思います。

 …8時20分、私の初めての読み聞かせ体験は、何とか無事に終わることができました。
子どもたちは私がページをめくろうとするたび、次のページに何が描かれているのか知りたくて真剣な眼差しで、最後まで飽きることなく、楽しんでくれました。
そのことが本当に嬉しく、安心できた私は途中からは楽しみながら本を読むことが出来ました。
読み聞かせ活動をすることを自分が選んで良かったなあ、と感じています。

次はどんな本を読んでみよう?
次回がとても楽しみです。


 読んでいただいてありがとうございました。
       高浜小学校読み聞かせボランティア
       「ママーズ・トントン」スタッフ 毛利雄一朗


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 私が幸せなのは、こうやって素直に自分の思っていることを直言してくれる部下がいるということです。
そして、その思いを(公民館主事も含めて)課内全員にきちんと伝えようとしているところです。
 どのようないいアイデアや意見も自分の中だけでとどめておけば、形になりません。
毛利雄一朗君の凄いところは、こうやって明言してしまえば、まず自身が率先垂範で行動しないといけなくなるということです。
これはかなりのプレッシャーです。
でも、人は追い込まれれば追い込まれるほど、不思議といい仕事をします。

 私は、どんないい考えをもっている部下よりも、荒削りでも行動に移す部下を評価します。
人のせいや世間のせいにするのは、もうやめましょう。
 私たちの仕事を通して充実感を得られるのは、地域の人たちが自主的に行動をし始めたときだと思うのです。

 日経新聞に鉄鋼王 アンドリュー・カーネーギーの墓標の言葉が掲載されていましたので紹介します。

 「ここに自分より優れた人々を集めるすべを知っていた男が眠る」

心で奏でるピアニスト

2009年06月15日 05時22分45秒 | その他
 今、ピアニスト辻井伸さんが注目を浴びている。
彼の所属しているエイベックス・マーケティング株式会社では、次のような情報を提供しているので紹介しょう。

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コンクール優勝のピアニスト辻井伸行。「スタートラインに立ったばかり。」
[ 2009年06月15日 ]
情報協力 : News2u


米国で開かれた第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝し帰国した日本人ピアニスト、辻井伸行が10日午後、東京都内のホテルで記者会見を行なった。本予選から決勝まで3週間の長丁場から9日に帰国した辻井氏は、「日本に帰ってきてほっとしました。花や電報がたくさん届いてうれしかったです。」と心境について語った。

コンクールについては「不安から途中ナーバスになった時期もあったが、優勝した瞬間は自分の名前が呼ばれるとは思っていなかったのでびっくりし、涙が出ました。しかしようやくスタートラインに立てたところだと思うので、これからももっと勉強してお客様に喜んでいただけるような演奏を心がけたい。」と謙虚な一面をのぞかせた。

コンクール優勝後の辻井人気はすさまじく、今後の出演公演も続々完売。既発のアルバム『Debut』と『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』(avex-CLASSICS)もチャート上昇中と、勢いは続きそうだ。秋以降には全国ツアーを予定。東京・紀尾井ホールでの公演のチケットは6月13日(土)より発売開始されるとの事。

辻井伸行オフィシャルサイト: http://www.nobupiano1988.com/

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 そして、彼が行ったコンサートやCD、お母さんの本まですごい売れ行きをしているそうだ。
少し天邪鬼な私にとっては、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したのが凄いのか、彼が盲目のピアニストだったから凄いのか、報道を見ているとわからなくなります。

 盲目を悲劇の主人公のような書きぶりは、辻井さんに失礼ではないのかと思うのです。
世の中には、ハンディキャップを背負いながらもイキイキと人生を過ごしている方はいっぱいおられます。
そして、その多くの方が夢や目標をもって、時に立ち止まりながら、時に下がりながらも懸命に前へ向って進んでおられます。

 大事なことは、私たちが(ハンディキャップのある人たちを)特別扱いをするのではなく、その人たちの希望することをアシストする、またそういう社会を作り上げていくことだと思うのです。

 辻井さんは、少なくとも、ハンディキャップのある人たちの「希望の星」になりました。
でも、彼が望んだのではなく、彼は自然体に振舞っただけです。
自分の大好きな音楽とピアノを続けていたら、ここまできたというのが本音ではないでしょうか。
その過程は、本当に大変だったと思いますが、ハンディキャップがあろうがなかろうが通過しなければならないことだったと思うのです。

 しかし、ハンディキャップがあるゆえに苦労し、それを乗り越えたエピソードをお聴きしました。
 オーケストラと演奏をした時の出来事。
コンダクター(指揮者)とのアイコンタクトや顔の表情が読み取れなかったために、音の強弱や早さなど、演奏に苦労したそうです。
そこで、彼は指揮者の息遣いを読み取ることでそれを克服したというのです。
指揮者の方も、普段より大きく息遣いをしたそうです。

 私たちがしなければならないことは、指揮者のような、特別に何かをするのではなく、ちょっとだけアシストをする、それだけでいいんじゃないでしょうか。
自分自身で克服したからこそ、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝できたのではないでしょうか。
 欧米は、ハンディキャップのある人には親切ですが、こと競争社会の中では差別や区別は絶対にしません。
 もう一度いいますが、彼のピアノテクニックがすばらしいから優勝できたということです。

 辻井さん、カッコイイですね。