走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

松山城下門前市とファサード事業

2005年11月03日 23時31分34秒 | その他
松山は市内中心部に松山城があり、どこからでもお城が見えるようになっています。
松山の市民にとっては、完全にランドマークの一つになっており、400年以上も前からドカ~ンと鎮座しているため、生活風景の中に溶け込んでおり、意識しなくなっています。
そのため、それがあたりまえすぎて、その良さに気がつかない人たちがあまりにも多いというのが、残念でたまりません。
また、その城山に登るためには3つのルートがあり、一番楽に登れる方法がロープウェーとリフトの活用です。
この乗り場は、(通称)ロープウェー通りを登りきったところにあります。
また、このロープウェー通りは3つの商店街振興組合で構成されていますが、ファサード事業を行うまで、それぞれが別々に活動をしておりました。
でも、この3つの商店街がまとまるかもしれないと思ったのは、築城400年記念イベントで、この「城下門前市(しろした・もんぜんいち)」が共同開催され、多くの人たちを集客したところからだったと思います。
今日、その契機となった「城下門前市」が、このロープウェー通りで開催されました。
本当に感慨をもって、見させていただきました。

ファサード事業は、まちの景観統一事業ですが、まちが一つにまとまらないと実現できない事業であります。
この事業については賛否両論がありますが、道路整備が整い、オープンカフェみたいなものが出来だすと、松山でも素敵なストリートになることでしょう。
でも、このファサード事業を揶揄するあなた、この短期間にまちを纏め上げた人たちの苦労をどこまで知っていますか?
私は、この事業に本当に苦労した部下のN島君とF原君の粘り強い説得と、その結果、まちの人たちが彼らを心から信頼していく過程をずっと見てきました。
簡単そうで、決して楽な仕事でなかったことを私は知っています。
誇れる部下をあなたは、何人お持ちですか?
根底の部分を見ずして、簡単に「失敗だ。」と言い切れるあなたに、本当に誇れる部下がいますか?
私が彼らにアドバイスしたことは、たった一言です。
「ファサード事業は、まちの景観統一だけが目的でなく、そのまちに住む人、働く人の心が一つになること。そのことを目指してください。」と。