走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

感謝して、嘘も方便

2005年10月21日 22時52分24秒 | その他
東京に行ってきた。
時間が少し余ったので久しぶりにホテルのマッサージを頼む。
ドアのノックがしたので、空けてみると初老の婦人が立っていた。
瞬間的に「大丈夫かな?」と思った。
マッサージが始まると、これが驚くばかりのパワーである。
そして、何よりもよくしゃべる。
私は、マッサージを受けていると、普通はそのまま深い眠りに入ることが多いので最初に支払を済ましておく。
でも、よくしゃべるから眠れない。
「お客さん、最初に私を見たとき、大丈夫かなと思ったでしょう。」
「わかった?」
「わかるわよ。大概のお客さんはそう思うからね。
 そしてさあ、次に思うのが、私のこの力よ。」
力が入るところで、アクセントが変わる。
「うん、驚いてる。」
「お客さん、私、何歳に見える?」
この場合、失礼がないように、思っているよりも少し若く言うようにしている。
「60歳くらい?」
「よく言うよう、72歳よ。」
少なからず、驚いた。
「お客さんは、何歳?」
「49歳。」
「干支は?」と確かめるように言った。
「申(さる)」
「申、ふ~ん。」何か確かめているようだった。
「じゃあ、あと一つで50歳だ。それじゃ2つ、いいことを教えてあげるよ。
 まず、1つ目は50になったら60まで、今まで以上に世の中のためになることを一生懸命、やんなさい。
 そしたら、60からとってもイイことが始まるよ。
 だって、60は還暦て言うでしょう。還暦て言うのはね、歳がもとに戻ることなんだよ。
 だからさあ、それまでにうんとイイことしときなさい。」
ご婦人は、私の職業を知らない。
「でも、元気じゃなきゃあ、イイことしようと思ってもできないよ。
 元気になるコツは、サボることよ。
 でも、だらだらサボっちゃだめ。身体がさ、悲鳴を上げそうになったらサボるのよ。
そのときに、感謝して、嘘も方便て思ってサボりなさい。」
まさに、名言である。そして、ご婦人の話は続く。
「2つ目は、人を信用しなさい。
 でも、この世には悪いやつもいるからさ、見極めが大事よ。
 そのコツはさ、初対面のときに年齢を聞くのよ。
 歳をごまかしたり、はぐらかす奴はね、自分の年輪に自信を持ってない奴だからさ、信じちゃだめよ。」
なるほどである。それじゃ、さっき歳を聞かれたのは試されたのか....。
でも、どうやら、このご婦人に気に入られたようである。
本当に人生の師匠はどこにでもいるもんだなあと、思った。


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1 コメント

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いい出会い (マリア)
2005-10-23 20:17:28
いい出会いをされましたね!私も整体の専門学校に通いながら、頑張って仕事もしています。その年まで頑張ってするのはすごいですね!人をさばくごとに技は身についていきます。私は正直、本当に困っている人を救えない行政は信用していません。困っている人は山ほどいるのです。年金は私の時代にはないと思っています。年を取っても自分の腕で自立し、出会うごとに精神的に成長することが出来る。マッサージもお客さんの悪い気をいい気にして入れ替えるらしいです。私も生き生きしたいい整体師になれるよう頑張ります。課題は山ほどあります。それを乗り越えるには時間が必要です。「経験は最強の教師である。」
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