走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

松山のITの恩人

2006年07月15日 10時29分53秒 | その他
 昨日、アイテム愛媛で愛媛ITフェアが開催された。
 その中で、総務省・情報通信政策局・総合政策課長の阪本泰男氏の「u-Japan政策の現状と課題」というテーマの講演がありました。
 同氏との出会いは、平成13年までさかのぼります。ある人の紹介で、旧北条市出身ということだけで、頼ったわけです。
ほとんど飛び込み営業状態でした。氏がどれほど重責のポストを担っているのか、どれほど多忙なのかなど、一切関係なしの訪問でした。
 しかし、阪本課長(既に、課長になっておられました)は、わざわざ時間を割いて私の相談にのってくれました。
 私は不器用なりに、ITを使った産業振興ができないかということを、稚拙な言葉で説明させていただきました。
そして、故郷のために貢献していただけないか、ずうずうしくもお願いしたのであります。
すると、「僕は北条出身で松山市ではないからね。」という言葉が返ってきました。
そこで、私は「まもなく北条も松山市になりますから。(まだ、合併の話がおぼろげながら出てきはじめた時期にもかかわらず、既に決めてかかっていた自分もどうかとは思いつつ)」
それに対し、阪本課長は、「そうだね。」とにこっと笑われ、これからの我が国の情報通信政策の方向性と課題について、ゆっくりとわかりやすく説明していただきました。(このときに同氏が我が国の情報通信政策に携われているなどとは知る由もなかったのですが)
白紙の私は、その話が新鮮で、その一言一言に引き込まれていきました。
そして、内心、これからの産業振興には絶対に光ファイバーを中心とする超高速大容量通信網(ブロードバンド網)が必要であり、どこよりも早く整備することが必要であることを痛感しました。
「わかりました、松山市はブロードバンド網をどこよりも早く整備したいと思います。」
「ははは、でも地域内で整備できても、地域と地域を結ぶ線はどうするの?」
「はい、それは国でお願いします。」
「ははは、おもしろい人だね。」
それから、上京するたびにお邪魔をし、そのたびにわざわざ時間をつくってくれ、私にとっては刺激的なお話をたくさんしてもらいました。
それらは、常に何年後かには実現する話ばかりでした。
もし、松山市がIT都市と呼ばれるようになったとしたら、一人は中村市長の英断と阪本課長のお話だったと思います。
そういう点では、同氏は「松山のITの恩人」だと、私は勝手に決めているのであります。
その氏が講演の最後に、今後の情報通信の方向性を読み取れる良書として推薦してくれた書籍がありますので、ご紹介します。
トーマス・フリードマン著「フラット化する世界 上・下」/日本経済新聞社刊行
私も、この連休間に読んでしまおうと思います。

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