夜、テレビニュースを見ていたら九州場所で前人未到の優勝をした朝青龍が出ていた。インタビューはテニスプレィヤーの松岡修造。
今場所前、横綱は格下の琴欧州の部屋まで二度、出稽古に出向いている。
その際の記録は、朝青龍の9戦全勝。
そして、九州場所13日目、琴欧州は見事、朝青龍から金星を勝ち取る。
これを「恩返し」というそうだ。
そこで、松岡は朝青龍に聞く。「本当に勝ち続けるならば、自分の手の内をさらすような出稽古には行かないと思うのですが、なぜですか?」
すかさず、朝青龍は「それは卑怯です。ライバルがいなければ自分が強くなれない。自分の精進は負けた中から学ぶのです。相撲の発展を考えたとき、みんなが強くならなければならないのです。」
そうなんです、ライバルはライバルが勝手に強くなるのではなく、精進しあう中で互いが強くなるのです。
そして、松岡は14日目、朝青龍が優勝を決め、勝ち名乗りをあげたときの涙の理由を聞きました。
それは、前人未到の優勝のうれしさから出たものだと思ったからです。
でも横綱の答えはちがっていました。
「対戦相手は魁皇、地元出身。当然、観客は勝負前から魁皇コール。でも桟敷席の一角にひとりだけ自分のファンがいた。勝負が決まったとき、ブーイングが渦巻く中、そのファンの大喜びする姿を見て、涙が出てきてしまった。」
たった一人のファンだけでもがんばれる。
遠い異国のから来た孤独な横綱。
それにひきかえ、私たちのなんと小さなこと。
組織の中で、物事を変えたり、新しくしようとしたとき、時として異端児扱いされ、孤独になることはよくある。
でも、ひとりの応援者がいればがんばれるんですよね、横綱。
今場所前、横綱は格下の琴欧州の部屋まで二度、出稽古に出向いている。
その際の記録は、朝青龍の9戦全勝。
そして、九州場所13日目、琴欧州は見事、朝青龍から金星を勝ち取る。
これを「恩返し」というそうだ。
そこで、松岡は朝青龍に聞く。「本当に勝ち続けるならば、自分の手の内をさらすような出稽古には行かないと思うのですが、なぜですか?」
すかさず、朝青龍は「それは卑怯です。ライバルがいなければ自分が強くなれない。自分の精進は負けた中から学ぶのです。相撲の発展を考えたとき、みんなが強くならなければならないのです。」
そうなんです、ライバルはライバルが勝手に強くなるのではなく、精進しあう中で互いが強くなるのです。
そして、松岡は14日目、朝青龍が優勝を決め、勝ち名乗りをあげたときの涙の理由を聞きました。
それは、前人未到の優勝のうれしさから出たものだと思ったからです。
でも横綱の答えはちがっていました。
「対戦相手は魁皇、地元出身。当然、観客は勝負前から魁皇コール。でも桟敷席の一角にひとりだけ自分のファンがいた。勝負が決まったとき、ブーイングが渦巻く中、そのファンの大喜びする姿を見て、涙が出てきてしまった。」
たった一人のファンだけでもがんばれる。
遠い異国のから来た孤独な横綱。
それにひきかえ、私たちのなんと小さなこと。
組織の中で、物事を変えたり、新しくしようとしたとき、時として異端児扱いされ、孤独になることはよくある。
でも、ひとりの応援者がいればがんばれるんですよね、横綱。