最近は日本のカルチャーがヨーロッパではアートになって大ブームになっている.
そんなことで三重短大の講義のあと,地元の若手アーティストからの相談に乗った.
今や世界を繋ぎ,国境の意味を曖昧にしているのは,英語でもなく,中国語でもなく,そしてもちろん日本語でもなく,紛れもなくHyper Text Markup Language (HTML)という言語なのだ.
文盲という言葉の定義も多重化してきているのを肌で感じる.
| 定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険2期)ベネディクト アンダーソン書籍工房早山このアイテムの詳細を見る |
みんなとの食事中の雑談で,墓と文化についての話をしていた.
少し近いところを触れている個所があったので,最近読んでいる「想像の共同体」を口に出したところ,彼らもベネディクト・アンダーソンをよく知っていた.
そんなところで話が通じるなんて想像もしていなかった.
しかし高尚な話題というのは突然やってくる.
その彼いわく,ヨーロッパ人がまどろっこしく語り,日本人が口に出さずに本質的に感じている哲学が,ある小説にまとめられているそうだ.
それがこの小説.
また今度買おうと思う.
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