ラジャアンパットクルーズでの、船上からの夕景だ。
スジ状に見える光が広がっている。広く地球を照らすように見える。
最近、気になる言葉に出遭った。「写真家の肝(きも)」という言葉だ。写真家は何を見て写真を始めたのかが大切だという事、言い方を変えれば写真を撮る目的は何かともいえる。写真界の先達の多くは日本の終戦を見ている。終戦を体験した事が後の写真活動に大きな影響を与えているように思える。終戦という事実を受け入れることにより、事象をリアルに受け止めるなったと思う。写真界のリアリズム運動は多くはここから始まっているように思う。
私は大学を卒業後、しばらく外国通信社に勤務した。ここでは世界中で起った事象をマスメディアを通し伝えていく事が仕事でした。その後、映像の制作会社を経て、フリーランスになりました。私の中では水中写真に取り組んでいたときの石垣島で起きたサンゴ礁の大白化に出会ったことが大変大きな転機でした。その時はこの自然の異変をそのまま伝えなければならないと思い白化の海を這いずり回り撮影しました。世界で起って事象や自然現象をそのまま伝えたいという思いを持ち始めた頃でした。その思いを持ち続け今に至っています。
茅場町のレクトバーソギャラリーで開催される「フォトグラファーの視点:光と瞬vol.8」に出展します。
Art Photograph group show
フォトグラファーの視点:光と瞬vol.8 ~気鋭の写真表現者たち~
大倉清司 長島敏春 蒔苗仁 岡本洋子
2013年1月15日(火)~1月19日(土) 13:00~19:00 最終日のみ13:00~16 :30
東京都中央区日本橋茅場町2-17-13-401 TEL03-5641-8546 茅場町駅「東改札」3番出口より徒歩2分