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日本古来の鏡餅の再現 12月27日(月)千葉市にて

2010年12月24日 | Weblog
夕焼けと星空、それにお月様がとても美しい冬の空です。
今日はちょっと楽しいお知らせです。

今回日本古来の鏡餅の再現しよう、というイベントに参加することになりました。
12月27日(月)に千葉市若葉区の殿山ガーデンhttp://www.jbna.jp/tonoyama/ という
茅葺き屋根の古民家が点々とあるとても風情のある場所が会場です。
(14:00~19:00 鏡餅再現は17:00からです。)

詳しくはhttp://www.chibamarche.com/works/kagamimochi.html
(12/14朝日新聞朝刊で紹介されました。企画概要や主旨などは添付しましたので、どうぞご覧ください。)

いったいなんのイベント?古来の鏡餅?
どうやら私たちがお正月に飾っている白い2段重ねの鏡餅は、
明治時代に有色米の根絶運動が施行されて以降の産物なようです。
それ以前は黒米で作った黒い鏡餅の上に白い点々(雑穀など)を星と見立てて飾っていたようです。

星空のもと、二日間水に浸された臼は土の上に置かれ黒々と照り輝き、
そこへまっ黒な黒米が放り込まれ、真っ暗な臼の底から真っ白な湯気が天に昇っていく、
まるで聖霊のように。
杵で搗くたびに、その白い湯気は、臼から吐息のように吐き出されては天に昇ります。
その時古代の人は命の息吹と子孫繁栄を願ったのかもしれません。
そして、搗き上がったまっ黒な餅は、鏡形に円く作られてその上に星に見立てた稷団子が載ります。
これが、明治政府発行の百科辞典「古事類苑」に掲載された日本古来の「倭俗の鏡餅」という風習です


以前から世界の先住民族文化や古来からの文化風習、
伝承され今でも続いている儀式やならわし、智慧や教えに興味がありました。
外国に住みながら、いかに日本古来のことを知らないかを思い知りました。

そして最近まさにその旨を研究し、また伝承している方々との出会いがあり、
興味深い話を聞くとともに私たちの祖先の食文化をはじめ
古来の生活をますます知りたいと思うようになりました。

きっとそこには智慧や叡智、ロマン、自然と共存していたハーモニーがあるのです。
古い時代から食していた食べ物や、その意味や由来を知ることは自然の恵みと共にある
正しい食文化を次代に継ぐ為にも必要な知識かもしれません。

現代の私たちが見直すことができることも沢山あるような気がします。
私たちが豊かに楽しく生きて行く為のヒントがあるのではないかと思うのです。

鏡餅の再現に加え、自慢市、お琴の演奏、落語、
平安時代の発音での歌や(皆で歌います!)、アイヌの収穫の祝い歌の披露
元千葉市立郷土博物館館長の『北極星信仰と千葉氏』についての講演などがあります。
千葉の歴史もとても面白いです。

私も着物を着てそそと江戸時代の町娘?風に黒米を炊いて皆様をお待ちしています。
どうぞご家族で、お友達と、もちろん元気なお子達も大歓迎、遊びにいらしてください。
新年がより素晴しい年となるよう願いを込めて、一緒に古来の鏡餅を作りませんか。

どうぞ楽しく素敵な冬をお過ごしくださいませ。



★ちょっと詳しくは、朝日新聞のリンクをご参照下さい。
http://mytown.asahi.com/areanews/chiba/TKY201012130379.html

★もっと詳しくは、出典にてお楽しみ下さい。
●星を載せた倭俗の鏡餅:
国際日本文化研究センター>古事類苑検索システム>古事類苑>歳時部>歳暮>餅搗>日次紀事 
http://shinku.nichibun.ac.jp/kojiruien/html/saij_1/saij_1_1417.html
●江戸庶民は黒米飯:
神戸大学電子図書館システム>大阪毎日新聞 1943.4.10(昭和18)「食糧問題全国協議会  開く 第一日」>昔でも代用食研究 食糧問題の史的意義 本庄商大学長講演http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=10064257&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1
●有色米の根絶:
農林水産研究情報>農林水産研究文献解題>No.30食品の生体調節機能に関する研究>第7章生体調節機能に着目した育種」栽培技術の動向 穀類>(2)有色米、有色麦 ア有色米
http://rms1.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/kaidai/syokuhinNo30/30-7-1-2_h.htm