呼吸で癒そう

ゆっくり呼吸するだけでカラダは安心して落ち着き
内側からゆるんでいきます
ゆるんで笑ってぷくぷく参りましょうぞ

話を聞く威力

2010年03月02日 | 感じること、いろいろ
今朝車を運転しているときに、ラジオから交通情報が流れた。
半蔵門線が人身事故のため、これだけあれだけ遅れていると。
聞きながら、あ~また人身事故か、と心が重くなった。

英語で話す割合が多いインターFMというラジオ番組だったので、
すぐにその情報が英語に訳された。

私は英語で聞いた瞬間に、生々しい直訳に悲しみで涙が止まらなくなった。
”半蔵門線は、自殺により遅れています”と。
人身事故という言葉は、自殺により、と言われるよりオブラートに包まれている。

去年日本に久しぶりに帰国した際に(私は海外生活が長かったの巻)
あまりにも多い人身事故に毎日毎日驚いた。

聞くたびに胸が痛んだ。昔フィリピン人の友達が言っていた事を思い出した。
フィリピンは日本よりずっと貧しい、けどみんな笑ってるよ、と。

本当にそうなんだ。お金があろうがなかろうが、あの人達って明るいし、
歌はうまいし、踊りはうまいし、人とすぐ仲良くなるし、いつも笑っている。
家族や仲間が集まって寂しくない環境が常にある。

今朝泣いたあとに驚いた。私は人身事故という言葉に、この一年の間に慣れてしまっていたのだ。 
その事に生々しい英語での自殺という言葉を聞いたショックから気付かされた。
それがまたショックだった。

人身事故に慣れてはいけない。この状態は異常だ。
日本という大きな私たちの家族の誰かが苦しんで苦しんで、命を絶っている。

今日ニュースで自殺撲滅キャンペーンについて言っていた。
ハローワークに相談窓口を設けたそうだ。

自殺しようと思ったお花屋さんが、かつての苦しさ、そして何が彼を思いとどまらせたのか話していた。
知人がじっくり彼の話を聞いてくれた。そしたら自分の苦しみを話す事ができた。
多額の借金があるんだ、と正直に初めて話す事ができた。

すると不思議と心が軽くなったと。
テレビに映る彼のお店には素敵な色鮮やかなお花がいっぱい並んでいた。
  
本当に苦しい時は理屈やアドバイスは通用しない。
その辛さを辛いんだとわかってくれたんだ、一人じゃないんだ、
という安心感が心に明かりを灯す。

誰にでも経験はあることなんだと思う。
話を聞いてもらっただけで楽になったこと。

そして笑い。
笑いは免疫力をぐぐんと上げる。

何が正しい、じゃなくて何が楽しい、で生きる時代になっていったら、
人と人のつながりがもっともっともっともっと太くなって、豊かになるんじゃないのかな。

『降りて行く生き方』という映画について皆さん知ってますか?
今話題になっている映画で、私の周りのハートが熱い人たちが企画して上演会を計画している。
この間も一人、そして今日も一人熱い魂に触れた。

私がここで書き連ねるよりも、納得できるのでホームページに行ってくださいまし。

http://www.nippon-p.org/mov.html