呼吸で癒そう

ゆっくり呼吸するだけでカラダは安心して落ち着き
内側からゆるんでいきます
ゆるんで笑ってぷくぷく参りましょうぞ

食べる、祈る、愛する

2009年11月02日 | 感じること、いろいろ
去年夢中になってこの私がご飯を食べることさえ忘れてしまうほど
没頭して読んだ本。食べる、祈る、愛する。

英語の本で Eat Pray Love、エリザベス ギルバート著
そのまま直訳で食べる、祈る、愛する。

著者自身の話で、本当に本当に本当に面白い。
タイムリーなこの本との出会いだった。

実際に私のその時の状況とあまりにもマッチしていて
ソファーに寝っ転がりながら、起きている時は息を吸っているか
この本を読んでいるかというくらい無我夢中で読んだ。

英語の本なのにあっという間に読んでしまいそうで
それはそれで悲しくて、終わらなければいいのに、と思いながら読み進めていた。

実際に読み終わった時は本当に悲しかった。
ハッピーエンドで私の好きな終わりかたなのに、終わってしまったのが悲しかった。

真実は力がある。そしてユーモアはどんな立派なうんちくよりも人の心を癒す。
私は本当にこの本に救われて癒された。

著者の離婚、救いを求めた新しい恋人との別れ、自分を亡くしてしまうどん底の日々の中で
ある日お風呂に入っている時に感じた、わずかな光。
それは”イタリア語を習いたい” そのどん底の時に筆者の中で
ただひとつやってみたいと思った事。
イタリア語を習おう、その気持ちが彼女の心をちょっとだけ明るくした。

イタリア、インド、バリ島の3カ所を1年かけてまわり、その事を本に書くからと
その執筆代を出版社から前借りして、旅に出た。

イタリアでは苦しさをひきずりながらもイタリア語を勉強。
そしてとにかく食べた。何も考えずに食べたい物を食べたいだけ。
EAT.

それがどんな理由であれ、ピザやれパスタやれケーキやれジェラートやれ
ポテトフライであれなんであれ
どんなに太ろうが、身体に悪かろうが
その時の食は確実に彼女の苦しみを楽にしたのだ。

そして彼女の心を温かくしたのは、温かいイタリアで友達になった
ユーモアで愛情溢れる人々。とにかくあったかい。

私も去年このイタリア章を読みながら、カウチポテトをして宅配ピザを頼み
プロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)を飲んで、
ジェラートとはいかなかったがハーゲンダッツのアイスクリームを冷凍庫に買い込んだ。
(普段健康お宅の私の食事ではあまり無い光景であったのだ、うふふ)

心が癒えていくとき、それは人の愛にふれることで自分の愛の存在を
思い出した時なんじゃないのかな、とふと思う。
そしてどんな自分でもいいんだよ~って全てを受け入れて微笑むことができるとき。

呼吸統合セラピーの師のドナルド エプスタイン博士はいつも言う。
本当に苦しいとき、正論で人は癒されない。
馬鹿をやれ~ってよく言ってた。

その馬鹿というのが、ジャンクを食べることだったり、朝からチョコとアイスクリームを食べることだったり
普段自分がやらないことをする。もちろん、したかったらの場合ですが。。。。

人は苦しいとき、神経が緊張状態にある。ずっと、長い間。
それをゆるめることができるのがユーモアと笑い。
そしてきっと美味しいもの。優しい包容。手のぬくもり。

心が微笑みはじめたら、もう過食は終わるのだ。
自分の中が愛で満たされ始めているから。外に求めなくてもいい。

次回は著者がイタリアでつけた身体の脂肪と、心の重さがとりのぞかれたインドの章をお伝えします。
Pray. 祈り。

この章がまたいいんですぅ。