心とほんとの会話屋さん

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自分自身の解釈のクセを見つけるきっかけ

2013-09-22 18:02:25 | 本のネタ
 昨日、ご紹介した解釈のクセについて、一般論を書くだけでおわってしまったので、私自身がどのように解釈のクセに向き合ったのかお話しします。

 私が解釈のクセと向き合うことが必要に感じたのは、自分自身のうつ病からの回復の時でした。
 2005年1月に業務過多・人間関係の悪化を原因にして、うつ病を発症しました。3ヵ月程度、通院しながら業務を続けたのですが、症状は悪化する一方で、2005年6月に休職することを決断しました。3ヵ月の休職を経て、2005年9月末に職場復帰しつつも、勤務時間軽減という特例措置をしていただきました。
 うつ病発症後は、抗うつ剤を服薬したため、徐々に精神面は安定していきました。が、あくまでも薬により安定しているため、うつ病発症前のように仕事をする自信が持てずにいたのです。そんな折、精神科の主治医から
 『”集団認知行動療法”という投薬治療以外の治療をしてみない?まだ、日本では保険の適用外だけど』
とのお誘いをしていただいたのです。集団認知行動療法とは、イライラしたり、落ち込んだりした場合、どういう出来事を、どのように捉えた結果、どういう感情になるのかということを可視化する療法であるとの説明があり、この捉え方(=解釈)のクセを変えることで発生する感情を変えることができると確信したのです。特に集団で実施することが一つのポイントで、各自が落ち込んだ出来事と捉え方を紹介し合い、他のメンバから、『私ならこういう捉え方をするよ!』と助言を出し合うのです。他のメンバもうつ病闘病中であることもあり、自分と違う捉え方を受け入れやすかったです。

 実際、私が最初に出したのは、
 『会社の同僚が挨拶してくれない!という出来事に対して、挨拶してくれないなんて人間的価値がないんだ!という捉え方をして、落ち込みました』
というような内容でした。今、振り返ると、なんという不幸な捉え方をしているんだ!とビックリしてしまいますが、これが闘病中の証なんでしょうね。
 こういうやり取りを10週間繰り返すことで、挨拶をしてくれないという出来事に対しても、考え事をしていて私に気付かなかったとか、こちらが挨拶をしていないから返事をしないだけ。という捉え方が自然にできるようになってきました。

 この勉強を通して気付いたのですが、どういう捉え方をするのかは自分の自由なので、相手がどういうつもりで出来事を起こしたのかという正解を探ることなく、自分の感情がラクになる方向に捉え方を変えてしまえば、精神的に安定した時間が過ごせるんですね。みなさんも是非、自分自信の捉え方を文字化してみて、自分の感情がラクになる方向に捉え方を変えてみてはいかがでしょうか?

 明日こそは、相手に対する”甘え”についてご紹介予定です。

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