金魚cafe

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プラチナタウン

2012-09-16 22:04:12 | 読んだ本
作者楡周平、祥伝社

いまWOWOWで放送されてるドラマの原作です。

残念ながら我が家は契約してないため、観れません。

早くDVD化されることを願っております。

原作は大手商社のエリート社員で、定年をあと5年にひかえた山崎鉄郎。

このまま順調にいけば、かなりの所まで出世して定年を迎えられるという順調な生活を送っていましたが、つまらぬミスで、上司の怒りを買い、子会社に社長として出向となりました。

そんなところへ故郷の同級せいで現在町役場につとめている、クマケンこと熊沢健二から田舎に戻って町長をやってくれと頼まれます。

過疎の進んだ故郷は、これと言った産業もなく、再生赤字で近隣の市町村の合併にもいれてもらえず150億の借金抱え破産寸前だと聞かされます。

役人だけではらちがあかないので、商社でバリバリやってきた腕を生かして街を立て直してくれと懇願されます。

子会社の社長になって自分の勤めてた会社の人間に頭ペコペコ下げるくらいなら、街を建てなおして見返してやる~~と、町長になることを承諾します。

いざなってみると町は無駄に箱ものだらけ、建ててもその後維持して行かなくちゃいけないってことかんがえてなかったので、維持費だけで財政パンク寸前です。

これと言った産業もなく、いいと言えば豊かな自然、新鮮な野菜や魚介類が安い値段で食べられること、物価が東京で暮らすこと考えると安いことでした。

この無駄に作った箱もの、地元の豊かな自然を生かし、町全体を老後を安心して過ごせる町にして、他府県から来てもらおう、その老人の介護をするのに人の雇用が増える、人が増えれば町にお金が落ちると考え提案します。

現実でもそうですが、新しいことを試みようをすると旧体制の人たちが足を引っ張るわけです。

ここでも町会議員のボス的な人がいろいろ自分の利益になるようちょっかい出してくるのですが、こういうひといるんですよね~。

市民の我々からしてみると、この人たち自分のことしか考えてないじゃないの、なんでこんな人が偉そうに先生って呼ばれてふんぞり帰ってるのかな~って思います。

そういう人たちをコミカルに描いているので面白いって笑える話でしたが、現実民間から行政やってる人たちは苦労してますね。

悲惨な町の状況を明るく書いてるのでそんなに重い感じはしませんでしたが、いつ自分の住んでる町が財政再建団体になるかもという危機感はもってしまいますね。

なんだか町に立派なホールや体育館ができたっていわれても喜べなくなりました。