金魚cafe

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松本清張時代劇ミステリー「左の腕」

2015-05-20 23:08:00 | ドラマ
目明しというのは名推理で謎を解き、悪人を十手でなぎ倒す、というのが時代劇ですが~。

今回の目明しは悪~~い人です。

目明し、岡っ引きと言われる人は奉行所に所属しているわけではなく、同心から十手を頂き御用を勤めているわけです。

同心も三十俵二人扶持とそんなにお金は無い訳で同心(旦那)から頂くお手当では目明しで暮らせるわけもなく女房に商売をやらせているとか、奉行所のお白洲に行かずにお金で双方解決するような揉め事の仲裁で礼金を頂く、見回りをして袖の下を頂く、そんなことをして生活しているのです。

銭形平次とか宮部センセーの茂七親分のような真っ当な人もいますが、悪人のことは悪人が知っているということでそういう悪い人が目明しをやっていることもあります。

今回の目明し門前町稲荷横丁の通称稲荷の麻吉は悪い目明しのタイプです。

それを演じているのがツダカンこと津田寛治さん、最近警視庁9係での村瀬警部補で人気ありますね。

ハンチョウ4で警視庁から来たハンチョウと対決する役もされていました。

こういうちょっと小狡い役上手いですね~~。

そんな麻吉に目を付けられたのが一文銭の飴売りの卯吉。

ちょっとしょぼくれたおじいちゃんですが、それを演じているのが蔵之介さんの同じ事務所の升さん。

卯吉さんいつも左の腕に包帯を巻いておりまして、やけどの跡が酷いので人に見せられないと言っているのですが、目明しの麻吉親分はピンときたのでしょうね。

卯吉さんの娘のおあきさんに目をつけた麻吉親分はその左の腕のことで卯吉さんを脅迫してきます。

腕に何らかのしるしが入っているというのは江戸時代ある人に限られています。

それが世間に知れると暮らしにくいものとなるので皆ひたすら隠すわけです。

あまりの麻吉親分の横暴に卯吉さんも我慢の限界がきてえ~~っ早まってはいけないとなるんですが~。

時代劇のお約束で昼行燈は実は強い!!

卯吉さん中村主水ばりにカッコイイです。

升さん殺陣上手いですね~。

正義の味方のはずの目明しがカッコ悪く、悪い人なはずなのにちゃんとわきまえている。

この立場が逆転するのが爽快でした。