田舎の丘の上を散歩していて
墓地につきあたりました。
真新しい墓がずらりと並び
空き地には「予約済み」の札が。
この立派な御影石の墓石も
いずれは無縁仏になるのでは・・・
などと思ってしまいました。
こんな立派な墓を作って
子々孫々守っていくという保証があるのかな
と思ってしまったのです。
孫の代まではなんとか守られるかも
しれないけれど
その次が都会に出てしまうと
もう墓守はいないわけですね
ただ、お寺にきちんと費用払い続けて
いくという律儀な子孫ばかりなら
いいかもしれないけれど
そうとばかりは限らない
のが
この世の習い・・・
こうして今日、立派な墓石も
明日はぼろぼろの無縁仏
と
諸行無常を思ったのでした。
いっそ墓石は要らないのでは?
などと思う今日この頃でございます。
はい、わたくし
老婆はもとより墓と会場での葬式は
無用と遺書したためておりまする。
骨?
骨はただ「骨」です。
焼いたあとは「骨を拾うな」
拾うとしたらひとかけらにしてほしい
と遺言しておりまする・・・・
骨は「骨」なんですもの。
霊魂は空を漂っておりまする・・・