人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

墓地にて

2017年10月10日 | 日記

田舎の丘の上を散歩していて

墓地につきあたりました。

真新しい墓がずらりと並び

空き地には「予約済み」の札が。

この立派な御影石の墓石も

いずれは無縁仏になるのでは・・・

などと思ってしまいました。

こんな立派な墓を作って

子々孫々守っていくという保証があるのかな

と思ってしまったのです。

孫の代まではなんとか守られるかも

しれないけれど

その次が都会に出てしまうと

もう墓守はいないわけですね

ただ、お寺にきちんと費用払い続けて

いくという律儀な子孫ばかりなら

いいかもしれないけれど

そうとばかりは限らない

のが

この世の習い・・・

こうして今日、立派な墓石も

明日はぼろぼろの無縁仏

諸行無常を思ったのでした。

いっそ墓石は要らないのでは?

などと思う今日この頃でございます。

はい、わたくし

老婆はもとより墓と会場での葬式は

無用と遺書したためておりまする。

骨?

骨はただ「骨」です。

焼いたあとは「骨を拾うな」

拾うとしたらひとかけらにしてほしい

と遺言しておりまする・・・・

骨は「骨」なんですもの。

霊魂は空を漂っておりまする・・・