人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

老いに明日はあるか

2017年10月21日 | 日記

人は死ぬために

パリに来たのだろうか・・・

そんな書き出しではなかったかしら。

リルケ「マルテの手記」です。

たぶん「花のパリ」に来て

最初に見たのが

年老いたよぼよぼの老人老女が

パリの街を背中丸めて歩く姿

だったのでしょう。

そりゃ、どの街にだってこんな老人はいます

だれだってよぼよぼになるのですもの。

でもーー

よぼよぼになっても

「明」と「暗」がありますね。

よく笑う笑顔のいい老人老女

ーー老人は非常に少ないーー

笑いを忘れた顔になっちゃった人たち。

ある老女のグループを知っているのですが

みんなインテリなのです

そして

何があってもほとんど笑わないのです・・・

こわーーい

声をあげて笑う老人老女には

きっと「明日」が待っています

だって笑うことができる人の周りには

きっとだれかが

いるはずですもの。

何があっても笑わないぞ

という顔になっちゃった老齢のひとを

ときどき見かけます

っていうか

そんな顔はとても多いのです

そんな中

ふくよかな笑顔を見せてくれる高齢者に会うと

ほーーーっとします。

そういう自分はどうなんだと

鏡を見て反省する日々でございます・・・