外国のホームドラマみたいなホラー映画みたいな夢
末の弟が悪魔にとりつかれた子みたいで
見た目美しいのに
時々崩れた不気味な顔になるのを
私は見る
私は不思議な立場で
家族のなかにいるのに
父親でも母親でもなく
いわばカメラの視点なのだが
ペットなのだろうか
口はきけないのか
ただ、姉が弟に連れ去られるときに
あそこを見ろと
外出した母親に並走して
母親にジェスチャーで
念を送ったら
母親は何か感じて見て
母親はあわてて後を追っていったりしたが
そう、はじめから私はこの家族のなかにいたのではなくて
途中からこの家族のなかに入った
幼年時代の末の弟との初対面のシーンがあった
その瞬間にこいつあぶない奴だと感じたが
他の家族は気づいていなかった
自分のキャラクターは
養子かホームステイか
またはペットみたいなものだったのだと思う
人間にしては他の家族との対話がなかった
ペットとしても誰も私には話しかけてこなかった
でも弟は私と目が合うことがあった
やはり霊的な何かなのか
幼年時代から少年時代にかけて
悪魔にとりつかれた弟は
家のなかで
他の兄弟に害をなし
まず兄をどうかし
次に姉を標的にし
気づいた姉が切れると
反撃してこの国にいられないように
防疫センターにつきだしてしまう
(姉の薬をわざと捨てたり入れ換えたりしていた)
ささいな嫌がらせのようないたずらから始まり
まるで偶然のように
兄弟を抹殺していく(そのシーンはなかったけど)
まるで託卵、カッコウみたいだなと思った
ただし卵ではなく生きている他の子供を巣の外に落としていくのだが
弟は家庭の外から来た何者かだった
ラストシーンの前に目が覚めたが
目が覚めなければラストはどうなったろう
私と弟の対決になったのか
弟の陰謀が成就するのを傍観して終わったのか
弟は私のことを認識しているが
私には手出ししなかった
私もこの家にいるのに
この家の他の家族にたいして守ることもできず
歯がゆいというか
弟のしていることを見て知っているのに
止められないし何も言えないし
家族に伝えることもできない
気弱な感じだが
純粋にカメラではなく
何者かなのだった
何らかの障がいを持った末の妹かもしれないし
悪魔を止めに遣わされた天使かもしれなかった
ただし悪魔との対決シーンはなかった
それがクライマックスになるだろう
ちょっと不気味で後味の悪い夢だった