テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



 一般的に音の急激な立ち上がりに弱い楽器はJAZZ演奏には不向きである。フレーズの出だしに強いアタック感が出ないと、JAZZとしてはなんとも情け無い感じになってしまう。
 そういう点からみると、テルミンは最もJAZZ演奏に向かない楽器の部類であることは間違いない。
 バイオリンでJAZZを演奏するプロは内外にいるが、やはり極く少数である。
 トロンボーンやホルンなどの長い管長を持つ金管楽器もやはり音の立ち上がりのダルさで、あまり向いてはいないだろう。
 音の立ち上がりだけでなく、短い音符かつ大きな音程跳躍が不得意であることもJAZZ演奏に不向きな理由となる。
 トロンボーンのJAZZ演奏家はそれなりにたくさんいるが、この短い音符の音程跳躍を超絶技巧でクリヤーしたツワモノ達だけである。
 私の大好きなJAZZプレーヤーにトロンボーンのカーティス・フラーがいる。私はもともとそういうJAZZには不向きな楽器が好き、すなわち、音の立ち上がりが鈍くて、ゆったりしたフレーズが好きなのかもしれない。うーん、「JAZZが好き」、前回書いた「疾走感にしびれる」ということと完全に矛盾している。両極端な両方が好き、ということで勘弁してもらいたい。

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