昨日はブルグミュラー コンクール東京ファイナルが、上野の石橋メモリアルホールで行われました。
予選を通過した子たちが、それぞれに一生懸命演奏していました。
このコンクールは、多くのピアノ学習者が学ぶブルグミュラーの曲が、長年愛されていることから、これらの曲をただの練習曲ではなく、美しく音楽的に弾こうという目的で行われています。
今回は、教室からは1名だけの参加でしたが、予選を通過。
コンクール初挑戦でした。
コンクールってどんなもの?
まずはお試しで、状況など知るために出てみようという、そんな始まりでした。
そんな時にもとても良いコンクールだと思います。
昨日は、応援と、勉強のために、ホールへ行きました。
響きの豊かなホール、そしてスタンウェイのピアノの音色に、とても気分良く弾けたということで、これまで練習した事をしっかりと演奏できたと思います。
コンクール前と、今とでは、演奏の質がまるで変わって、とても成長しました。
もともと練習もしっかりする子でしたが、やはり、発表の場に向けての練習は、普段より少し多く頑張れるもので、その分の努力は大きく自分に返ってきます。
この2週間くらいは、初級の段階にしては、とても難しいことをレッスンしていましたが、一生懸命それに耳を傾け、理解しようと努力して、頑張りました。
まだまだこの先、ステキな演奏を目指して、やっていくことはたくさんありますが、今回の演奏は、今ある力をしっかりと出せたこと、この曲を始める前から比べると飛躍的に伸びたことで充分な成長が見られました。
このコンクールは、一曲のみの演奏なので、長くかかると気持ちを持ち続ける事も大変だったと思います。
目的をしっかり持っての練習、当日までの期間で仕上げていく計画性、人前での緊張を抱えて、その気持ちのやり場や、自分なりの対処の仕方…
今後の人生において、ピアノ以外でも活かせる事が沢山ありますね。
何より楽しく弾けた事、美しい響きを感じる体験が出来たことなど、実りある体験となりました。
そして……
こういう文章を読むと、ちょっと気持ちがざわざわしてしまう…
そういう人もいると思います。
頑張ってきたけれど、なかなか成果が感じられない、
練習があまり頑張れない…などなど。
心の中では本当はもっと頑張りたいだけど、でもいざとなると、なかなか実行できない…
人間いつもずっと同じペースで走り続けるのは大変です。
少しペースを落として進むことで、またその先頑張れることだってあります。
華やかに活躍している人を見て、自分も頑張ろうとパワーをもらえたりしますが、素直に受け取れないこともあるかもしれません。
ひとりひとり、みんなそれぞれ自分の人生を送っています。
そして、走れるときと、歩くとき、それも人それぞれです。
自分のペースで、走れないときは歩いていきましょう。
でも、ちょっと自分も頑張ってみようかな?
と思えたら…
そのときは大いに頑張りましょう!
その先の景色が見れるように、私もしっかりサポート致します!
ピアノは、習得するのに長い時間が必要です。
諦めることなく、自分を信じて続けて行きましょう!
今なかなか成果が上がらなくても、諦めず、コツコツ自分のペースでできれば、必ず乗り越えられます。
その時は、多分自分でも思いがけないくらいの成長を手にできるはずです。
お家の方は、見守るしかないときもあり、歯がゆく思うこともあるかもしれませんが、信じて待ってみてくださいね。
といっても、私も自身の子育てでは待つことはとても難しかったです。
親の方は失敗を繰り返し、なかなか思うようにはいきませんでしたが、それでも子どもは育っていきました。
今年は、コンクールで成果を上げた人だけでなく、それまでとてもシャイな性格で、人前での演奏は決してしたくなかった子が、自らオーデションを受け、伴奏役を得たり、大きく成長した生徒さんたちがいました。
それはとても嬉しい出来事でした。でもまだまだ頑張り中の人も、今はゆっくりから少しずつペースを回復させている人など、そんな生徒ちゃんたちも、それぞれが、今ある状態から前を見て、それぞれのペースで頑張っていることに変わりはありません。
彼らのお陰で、私もパワーをもらえたり、沢山の考えるきっかけをもらえたりしていることに、感謝して、今後も頑張っていきたいと思います!