先日体験レッスンにいらした小学生とお母様。
大変厳しい先生のところで習っていて
嫌いになる前に他の教室を探しているとか。
始めたのは2年前。
教本の進み方を年齢から見ると、
ゆっくり進めているのかな?
確実な力をつけるためにじっくり取り組んでいるのかな?と思いました。
弾いてみてもらって少し質問してみて
あれれ?
本人はもちろん一生懸命ですから、
あれれとは言いませんが
どうしたかな?
と思いました。
習い始めて最初の頃に出てくるのは
スラーでしょうか…
滑らかに音を繋げて弾きます。
習い始めの人や、習っていない人がピアノを弾くと
音が一音ずつ途切れます。
スラーの弾き方がわからないからです。
ピアノは構造的には打楽器なので
普通に鍵盤を下ろすだけだとこうなります。
楽譜には「スラー」と先生の書いた文字があります。
ということは、教えたけれど、まだできてはいない
ということでしょうか…
お母様とお話しする際、お持ちの楽器について
お聞きしています。
またピティナを通してのお申し込みでしたので
そちらからも最初に楽器については聞いているはずです。
私の方にピティナから連絡があった時、
鍵盤数を聞いたら、出先だからわからない
とのことでしたので、教室にお問い合わせがあった時に
私からも聞きました。
すると、さぁ?いくつあるのかしら?
とのこと。
初めて2年も経てば、鍵盤数は88鍵あったほうがいい。
もし少なければ、すぐに必要になるであろうことは
簡単に想像つきます。
そんなこと、数えたことない。とおっしゃるので、
曲によっては足りなくなりますので、
とやんわり確認のお願いをしたのですが、
体験当日お尋ねしても、笑いながら
そんなこと数えてませんから。
。。。。。
そこでもう一度、すぐに鍵盤は足りなくなります。
と言ったら、お子さんがお母様に耳打ちをして。
えっ?もう足りないの?
お母様はご存知なかったようです。
よくよくお聞きしますと、
小さなキーボードで練習していた模様。
スラーができないのは、そのせいかもしれません。
ピアノとは発音の仕方が違うので
弾き方が違います。
もしかすると、おうちではそれなりに繋がるように
弾いていたかもしれません。
でもピアノ教室に来れば、できない。
教えても教えてもできない、やってこない、
とその先生は思われたのかもしれません。
ちょっとした行き違いなのでは?とも思います。
先生はおうちの楽器の状態を知らない。
生徒ちゃんは、それをうまく伝えられない。
小学生では、まだ無理もないかもしれません。
お母様はピアノをやったことがないそうなので
そこは先生がお知らせするべきだとも思います。
でも、高価な楽器の購入、いますぐ!と
先生は思っても、時期についてまではなかなか言えないのではないかと思います。
少し時間が経つと、言われたお母様の方が
なんか言われなくなった、大丈夫なのかな。
とそのままなのか…
私ははっきりと88鍵必要ですと言いましたが
どう受け止めたでしょうか。
読譜についても、本人は読めるつもり。
でも、いちいちドから数えて読むようなやり方で
この先進んでしまったら…
いずれ破綻します。
あいうえおの「お」の文字を、出てくるたびに
「あ」から数えて読んでいたら、
どんなことが書いてあるかなんて
どこかに吹き飛んでしまうのではないでしょうか?
同じように、音符を見るとドの音から数えて読んでいたら…
どんな曲なのか、なかなかわからないと思います。
加線の音はちょっと確認くらいで
五線の音は少なくとも見ただけでわからないと
困ることになります。
つぶらピアノ教室では、ずっと楽しく弾き続けるために
初級のうちに読譜をしっかり学びます。
厳しい先生のレッスン、
おうちのキーボードのようにはいかないレッスン
先生の言うことは、キーボードではできないこと
レッスンのたびに叱られてしまうこと。
そのお子さんはとっても悲しかったかもしれません。
疲れているかもしれません。
そこで少し楽しく、音楽嫌いにならないように
アイスクリーム屋さんをしてみました。
ひとつ飛ばしの読み方を徹底して、言葉が口をついて出るようにする→
上からも下からもできるようにする→
音符を見ただけで、読めるようにする❗️
そんなことを早口言葉に乗せたり
アイスクリーム屋さんや、ケーキ屋さんで
楽しく遊びながら身につける。
こんなやり方の中から少しだけ。
楽しいことは、自然と頭に入ってきます。
集中もできます。
楽譜は読めるけど簡単に読めるわけではない、
見た瞬間でなく、考えたり数えたりの時間が
必要である場合にはとても有効です。
でも、少し遠くの、評判の厳しい先生のところへ
あえて習いに行っていたのは、
お母様がそのレッスンに価値を見出していたからでしょう。
こんな遊んでいるようなレッスンでは
不満かもしれないですね。
私は今習っている先生と
もっとじっくりお話された方が良いのでは?
と思いました。
知らなかったり、行き違いだったりすることは
あると思います。
なかなか先生には話しにくいかもしれませんが、
私は思っていることや、わからないことは
気軽に声をかけてほしいなと思っています。
わかることはお伝えしますし、
困ったことは、それを考慮することだってできます。
どうして必要なのか?とかそんなことも
説明できます。
質の良いレッスンを受けるために
お子さんが楽しく学ぶために
先生とのコミュニケーション、
結構大事だと思います。
一度今の状況を打ち明けて
心を開いてお話してみる。
その上で、お互いの状況がわかれば
解決するかもしれません。
お子さんに今何が必要なのか?
そんなことも聞いてみると良いと思います。
先生もちゃんとビジョンがあって教えられている事と思いますから。
もし先生とのコミュニケーションが
うまく取れなければ、相性の問題もあるでしょう。
その時は、今この子に何が必要なのか。
ここで得た情報をもとに
新たに先生を探すことも良いと思います。
2年間習っていたのであれば、
きっと色々考えてくださっていたはず。
セカンドオピニオンを受ける時、
検査やカルテのデータを持っていくことにも
似ているかもしれません。
そして次の教室を見つける指標になるかもしれません。
つぶらピアノ教室では秋の無料体験レッスン実施中です。
お問い合わせ、お申し込みはこちらをご覧ください。