月の下、花の下

今夜は満月である。

月は寒空の方が空気が締まって輝きも冴える。
でも、春の月の優しげで、どこかのんきな感じもそれはそれでいい。
桜とのツーショットとなると、役者が揃ってドラマチックでさえある。

今夜のナイトウォークにカメラを持って出なかったことをちょっと後悔したが、
「記録より記憶」の方が、こんな風景には合ってうるかもしれない。
要するにヘタな写真を撮るより感動した方がその良さが心に残る。
今夜はじっと見ることに専念しようっと・・・。

つんちゃ家最寄り桜公園より、
中央公園へ廻ってみた。
ここには池がある。
通称：わんこ飛込み池。（勝手に命名）

つんちゃの幼馴染で２つ年上の黄ラブ・サリーはここによく入っていたそうだ。
残念ながら目撃したことは一度もないが・・・。

最近、つんちゃ球場へのお目見えがない黄ラブのゴンも、
球場に現れる前によく立ち寄っていたらしい。
こちらも現場を押さえたわけではないが、
球場にドロドロ状態で「おっはよー」と来るのでバレバレだった。

今は秋田犬のマサがお得意さん。
しかし泳ぎはしないらしい。
ラブたちは水の中ではしゃぎまくるのがサガともいうべき行動だが、
どうやらそういうつもりではないようだ。
まあ泳ぐほどの水深もないのだが、ただひたすらじっと「浸っている」そうだ。
被毛の密集した秋田犬にとって、ここらの気候は暑いのだろう。

この池に夜桜と満月が共演していた。
池の水面には桜の花びらが積もっていたし、
それを照らし出すのは月明かり、と無粋な公園の電灯。
月だけだとどんなにいいだろうなぁ・・・と思って眺めていた。

傍らのつんちゃは月も花もなく、ただひたすら地面・地面。
わんこ脳には風流というパーツは組み込まれていないのだろう。
わんこ諸君、理解が違っていたら詫びるヨ。
でも、桜、見てないだろ？
月、見てないよねー・・・。

つんちゃ最寄り桜公園に帰りも立ち寄ると、
大声でうかれているコギャルさんたちがいた。
オサルさんかと思った。
風流パーツあるはずなんだが、外れちゃってたみたいである。
ただひたすら、何かをわめきながら、
５人はそれぞれチャリと原チャリで帰っていった。
ん？原・・・チャリ？
酔っ払ってたんじゃないのか？

つんつく俳句

つん知るや
月花が競う
今宵かな