VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
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時薬

2016-06-10 | 月世界
今日は時の記念日。
新しい時間は次々と生まれ出て、そこに留まってはいない。
生まれ出たものが、先にあった時間をどんどん押しやってゆくような感じがする。

存在した時間は確かにあったのに、
居場所を譲るように遠ざかっていく。

それが大切な誰かを失った者に処方される「時薬」と言われるものなのか。
効き方は人それぞれ。

ワタシの場合はまだまだ服用が足りないようで・・・。
先日亡くなった象のはな子さんが存命だった1月の72時間を取材した番組の再放送を見て
「いつかここからはな子が居なくなる日、」というナレーションが
番組の最後に流れたときには、目から水分が、じょーっときてしまった。

大きな体の動物に関する話が出るたび、特にそれが悲しい話題のときには心がざわつく。
昨日はアフリカで密漁されたライオンのオークションを取り上げていた番組の冒頭、
太った白人女性の「早く撃ちたくてわくわくしてるの。」という発言に戦慄を覚え、
すぐにチャンネルを変えた後も、その言葉が頭の中をぐるぐる回っているようだったし、

今日は、人を襲ったとみられるクマを射殺したニュースに、なんともやりきれない思いがした。
地元猟友会は要請を受けて出動、と鬼退治の英雄のようにいうけれど、
撃ちたくてたまらないから喜んでるよ、と、会社の同僚が言った。
人間目線だと、人の命が奪われているのだから危険動物は当然排除されなければならない、
という見解なんだろうけれど、元々クマの居場所を奪ったのは人間なのだ、
そこは問われない、一方的な裁定なのだ。
クマからすれば無罪を主張するだろうと思うと、クマ、かわいそう、となる。

このテの症状には時薬は効かないようだ。
心理学的に言えば、「ヒステリック」な症状とされるかもしれないけれど、
奇怪な行動の域には達していない(と思われる?)し、
人間優先の不条理に対する過激な活動をしたいとも思わないので、
他人様に迷惑はかけずに、ひっそり且つ悶々と、動物たちの幸せを願っている。

つんちゃと出会い、つんちゃと暮らした日々は、
今までになかった心のパーツをひとつ増やしたことは確かだ。
動物たちへのキュンとするような思いは、つんちゃが遺したもの。
それは、時間と共に過ぎ去っていくものではなく、年輪のように刻まれて残っている。

梅雨の晴れ間で暑かった今日、
Tsuc-Kew Gardensは赤とピンクで気分転換することに。


つんちゃと花の共通点、
それは暑さに弱いこと。


つん魂:そこじゃなくてぇ~、ウツクシイところとちゃうん?
    ヒマワリは生命力が強いねんな~。長生きやで。。











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