VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
出演者紹介:カテゴリー”VoT紳士録” 
用語辞典:カテゴリー”つきペディア”

有終

2016-10-19 | 月世界
スポーツ選手が引退する時、
華々しい実績と、高い人気と、まだまだ続けられる実力を
維持して尚、決断するのは難しいことだと思う。

元祖カープ女子の母は、黒田投手の引退発表のニュースを
各局のスポーツコーナーで、時間差で全て見ていた。
カープファンならずとも、20億とも言われた大リーグのオファーを蹴って
5分の1の年俸で古巣カープに戻って有終の美を飾った彼に感動をする人も多いのではないか。


プロスポーツ選手は一般の雇用と違って定年がない。
引退を決めるのは自分だけでなく、自分が続けるつもりでも
不本意な形で突然契約解除されることも多いだろう。


黒田投手のように全てのタイミングが揃った引退は
数少ない幸せな終い方だと思う。


現役引退をイチロー選手にメールした時、「まだやれるだろう。」
と言われるのが怖かったと明かしていた。

引き際をこんな風に飾れるタイミングは、この先、来ないかもしれないことを
イチロー選手も感じただろうし、
引き際を選ぶことはイチロー選手にとっても同じ悩みなんだろうな。

物事、始まりがあれば終わりがある。
生きとし生けるものに、いつかは別れがくる。
つんちゃ家でも、つんちゃの突然の引退は、熱烈ファンであるチームつんにとって衝撃だった。
まだまだ一緒にいられると信じていたから。
でも、つんちゃはきっとこの時しかないと思って選んだんだと思うしかない。

たくさんの幸せをもたらしてくれたつんちゃ。
ワタシはまだたくさんの時間を共にするつもり満々だった。
足の衰えはあったものの、検査結果からも重大な疾患は見つからなかった。
それなのに、、、旅立ってしまった。

つんちゃは熱烈ファンの気持ちをちゃんと感じ取っていたとした上で、
あの引き際の意味を考えなければならないと思う。
ワタシもイチロー選手のように、お疲れさん。と言えなくちゃいけないんだろうけれど、
まだ、涙の方が先に出る。

つんちゃに手向けるために始めたフラワーアレンジメント。
今日はリンゴを器にしたアレンジを習った。


おいしそうだよ、つんちゃ。












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"う"印良品

2016-10-16 | 月世界
今のようにインターネットが普及していなかった時代
うまいモノを全国から取り寄せるのに、
簡単な方法として、連絡先が書かれている包装紙や商品案内を
「う」とだけ書いた引き出しに入れていた人。
直木賞作家であり、放送作家であった向田邦子。
今なら「お気に入り登録」にすることをすでにやっていたのだ。
「う」の引き出しからはいくつかつんちゃ家もお世話になっている。

そして、向田邦子のエッセイ風に言うなら「到来物」、
としていただく場合は、
送り主の気持ちと、モノへのチェック(美味しいかどうか)が入っているから、
それらは「う」のものであることが多い。

「う」のものがあると真っ先につんちゃ前に上がる。
つんちゃはいつも食卓を一緒にしていたから、
つんちゃの生身の姿がなくなった今も
毎晩、ワタシの食事の中から一部を取って
同じものをお供えしている。

今夜は「う」のもの2品。
美味しいジャガイモをいただいたので、

ご近所のポテトサラダ名人からいただいたお酢を使って
自分でポテトサラダを作ってみた。まだまだ名人の味にはならなかったけど。


そして、鮭にはうるさい北海道出身の友人から今朝届いた塩鮭。


端っこをつんちゃに。


つん魂:タマネギ入りに塩鮭。現役の頃は食べられへんかったなぁ。






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去る者は

2016-10-15 | 月世界
Out of sight. out of mind.
去る者は日々に疎しを、英語で表現した一文。
「目に見えないものは忘れられる。」ということらしい。

肉体を失ったつんちゃが
魂として存在するのかどうか、確信してはいないけれど、
存在し続けてほしいと願っている。

目に見えなくとも、手に触れられなくとも、
つんちゃは今もワタシの一番大事な存在だから。

別れの悲しみは時間が癒してくれるというけれど、
その「時間」によって一緒に過ごした時間が
遠ざかって行くことが辛いと、正直な気持ちを話したら、
つんちゃのことをとても可愛がってくれた友人は
時間が経つことでつんちゃんが遠ざかったりはしないから。
今までと違う形で存在していると思うよ。
と言ってくれた。

その言葉の通りに、つんちゃが繋げてくれた和は続いているし、
さらに新しく出来たものもある。

バディパパのミッションにつんちゃの分も入れていただいていることは
とても嬉しかった。
毎年、バディパパがアメリカ出張で買って来てくれる、
来年のラブラドールカレンダーにつんちゃに似たコを探すのが恒例だった。
今年は見比べる実在モデルがいないけど。


でも、そんな寂しさを思い遣っていただいたのだろうか、
もう一つ、いただいたのが、月の銘柄が付いたスパークリングワインだった。




早速、つんちゃ前広場にお供えした。
お空の"犬毛海岸公園"卒業生達は、
10月17日のBuddy's birthdayに栓を抜こうと集まってくることだろう。


去る者が日々に疎くなるのかどうかは、
この世に残る者次第だ。
毎日洗濯してきれいにして過ごしていれば
色が褪せていくことも仕方ない。
逆に染色のように何度も色を重ねると濃いものが出来上がる。

あまり煮詰めて濃くなり過ぎても
真っ黒になって色を失ってしまうので、
色褪せないように、煮詰まらないように、
これからもつんちゃが鮮やかな色彩でいられるように
ちょうど良い加減で保存出来たらいいなと思っている。


コメント (2)
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2016年10月のつんちゃデー

2016-10-14 | 月世界
今夜は月が冴えている。
もうつんちゃと一緒にお月見散歩は出来ないけれど、
あちら側からこちらの様子を見てくれているかなぁ。

月がきれいに見えるとうれしいのに切なくなる。
つんちゃへの思いが溢れてくるから。
月を眺めながらウォンウォン泣いて狼になってしまいそうだ。

狼になる前に心を鎮めようと、
上野の東京国立博物館で開催中の「平安の秘仏」展を観に行った。
今日は開館が夜10時までの日なので、
会社帰りでもゆっくり見られるとおもったから。

で、行ってみると博物館前が混雑している。
ええええ?平安の秘仏、まさかの大人気?
恐る恐るチケット売り場の長蛇の列に並びかけて念のため聞いてみた。
「あの〜〜、へいせいのひぶつ〜」ぶつぶつ.....
焦って「平安の」が「平成の」になっていたにもかかわらず、
誘導係りのお兄さんは秘仏目的の来場者は守備範囲外といった様子で
「ああ、ヘイセイの秘仏はあっちから回って下さい。」
とワタシの言い間違いにも気付かないでリピートして言った。
示された方に行くと、今度はおじさんが「ここから入って7番の窓口ですぐに買えますよ。」と言う。
事態がよく飲み込めないまま敷地内に入ってみると
巨大なスクリーンが設置されていた。
野外上映会の行なわれる日だった。


若いカップルが多いのはこのためだっだんだ。
アニメ映画「君の名は」を観に来た人で、秘仏目的じゃなかった。
よかった〜満員電車の様な状況で仏像を拝むことにならなくて。

井上靖の小説「星と祭」を読んだのは、もう随分前のことなので詳細は覚えていないけれど、
娘を琵琶湖で亡くした父親が
琵琶湖周辺の十一面観音を巡る旅をし、ヒマラヤまで月を観に行くというストーリーだった。
ヒマラヤの月、見たいなぁ。
つんちゃがうちに来る前にエベレストの麓に行ったことがあるのだけれど、
宿泊したホテルエベレストですでに富士山頂より標高が高く、
小型機とヘリを乗り継いで一気にあがったせいか高山病の症状が出て
しかも寒いので、夜空を眺めている余裕はなかった。

十一面観音はいつか秘仏開帳の機会があれば、見てみたいなと思っていたところに
つい一昨日、電車の中で「平安の秘仏」展の広告を目にした。
思いはいつか通じるものだ。
秘仏は秘仏故になかなか見せてもらえない。
数年、数十年、中には江戸時代から開帳していないものもある。
小説「星と祭」に、土地の人が大切に守り続けているものだから、
開帳しないものもあると書かれていたことが印象的だった。
仏像は見る側の思いがないと、何に感動するのかよくわからない。
霊験的なものってちょっと恐い感じもする。

正直なところワタシはまだ全ての仏像を美しいと思って見てはいない。
でも幾つかの仏像には自然に手を合わせたくなるような事があった。
四国八十八か所でも御本尊は秘仏になっていて直接拝むことは出来ないお寺も多かった。
博物館での展示は本来の趣旨とは違うけど、
こうしてひとつ所に並んだお姿も壮観で
仏さま達もドヤ顔になっているんじゃないかと、
心の中で聞いてみたりした。

秘仏のお顔をじっくり拝んで建物から出たら9時半を過ぎていた。
上野公園の上空には明るい月が出ていた。


つんちゃが旅立った日から8回目の14日。
つんちゃを置いて、季節は変わり時は過ぎて行くんだね。



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後(のち)の月

2016-10-13 | 月世界
今夜は十三夜。
中秋の名月の後なので、「後の月」。
十三夜には、栗や枝豆を供えることから、
「栗名月」「豆名月」とも言う。
とは、今、調べて知ったことだけど、
今夜は曇って十三夜の月が見られそうにないと
天気予報で言っていたので、
代わりに月に見立てたピンポンマムを買って帰った。


ススキも十五夜の時に用意したものが健在。


なぜか枝豆も栗もうちにあった。


こうして役者は揃った。
あとは、つんちゃなんだよな〜。
お月さま、出て来てくれないかなぁ。


明日は"つんちゃデー"なので、
賑やかに花を飾っておいた。




月が大好きな日本人は、
中国から伝わった十五夜だけでは、もったいないと思ったのだろう。
十五夜の次に美しい月として十三夜の風習を加えたらしい。
月愛好者元祖である中国人は
後の月は鑑賞対象ではないのかな。

ワタシも中国人的センスなのだろう。
つんちゃの前につんちゃなし。
つんちゃの後につんちゃなし。
謝謝😇


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つっきーの木