V36系のオイル漏れトラブルって、あまり情報がないような感じがします。
今回のケースではお客様と相談しながら、低価格でできるところをやって、時間をかけながら様子を見ながら、ということになりました。
まず、明らかなのは定番のオイルプレッシャースイッチ、オイル温度センサー。
車検整備でお預かり中だったので、時間に余裕もありオイルパン(一番下側のみ)脱着/シール剤塗布もやりました。ほんとはラダーブロック側もしたかったのですが、大掛かりになりそうだったのでやめました。
あと気になるのは、オルタネーター上側からも垂れてきた跡が見えること。
一旦、ここまでの作業で残りの作業は保留とさせていただき、モニターしていきます。(部品/オイル代別 7700円)
C24系はCVTに不具合があって、変速不良や走行不能などの症状が出るようです。実際、保障期間延長されており、現在はすでに保証が利かなくなっています。
入庫車両も該当車台番号だったため、これもCVTがアウトか、と思いましたが、結果的には別原因でセーフでした。
結論的には「2番コイル&プラグ不良」。しかもプラグホールからのオイル漏れが起因していたっぽい感じです。
入庫してすぐ、CVTステッパーモーター系のDTCが入っていないかを読みましたが、
「ちょっとなにいってるか分からない」ので、CVTは意外とOKじゃないの?と判断。
でも症状としては、ちょうど1500rpmぐらいの極低負荷走行時、激しい振動が発生。そのバンドを外れると、症状はすぐ消えます。回転と負荷・・・決まった条件で不具合が出る→変速系を疑う→でもDTCなし。余計に変速系のCVTメカ的な部分を疑う。しかも保障延長が出ている。
半ばあきらめましたが、初心に帰り、プラグ点検。見事に2番気筒のコイルがオイルベトベトのまずい状態になっていました。
とりあえず、オイルを拭いてプラグを交換して、試運転。直りました。
最終的にはヘッドカバーをはずして、オイル漏れ対策&イグニッションコイルも交換。
(左から2番目のプラグホールがさびている)
雨水進入の癖でもあるのでしょうか?C24系のCVTくさい症状もやはり基本のプラグ点検から。
ステップワゴンRF3のカスタマイズ。純正6インチナビ、純正バックカメラ付き、ほかにもサンルーフ、パワースライドドアなどついたフル装備仕様車です。
純正ナビデータが古すぎるので、これを社外ナビに交換します。この際、アレンジが必要なのは、エアコン操作パネル購入と配線入れ替え、純正テレビアンテナ流用、純正バックカメラの追加配線、など。
これを、必要最小限の費用で、かつ、あれやこれや見た目の悪くなるものを取り付けず行うのが、今回のコンセプトです。
①社外ナビのテレビフィルムアンテナは高いので使わない。純正プリントアンテナを使う。
②GPSフィルムアンテナも高いので使わない。自作アンテナを使う。
③ナビ本体とリアカメラをつなぐVTR配線は高いし電源ラインも引っ張らないといけないので、使わなくなったLANケーブル1本のみを使う。
<エアコンパネル>
エアコンパネルは、同じオートエアコン仕様のオーディオレス車に採用されている丸いダイヤル式を別途買って来ます。配線の入れ替えはファイネスのサービスマニュアルを見て行います。その他、いろんなサイトで情報ゲットできます。
<ナビ本体>
6インチナビ仕様は、本体サイズは普通の2DINタイプなので、ホンダ用の隙間埋めパネルとその埋めパネルの保持金具さえあれば、社外2DINと入れ替えできます。化粧パネルやベース金具ステーを買う必要なし。
<バックカメラ>
次にバックカメラです。右後ろスピーカー裏の純正TVチューナーから緑の7ピンカプラーをはずします。緑カプラーは7ピンですが、ひとつ空きなので、実質6本の線です。これを社外品の入力配線とつなぎます。今回はカロッツエリアMRZ99なので、その4ピン端子と接続します。
ということは必要なのは4本のみ。純正6本から必要な4本を選びます。
MRZ99のバックカメラ入力コネクターの識別は、
白→映像信号
黒→映像グランド
青→純正カメラ検知信号(アースさせると純正品と判定する)
赤→純正カメラ電源(8Vくらい)
なので、必要な純正緑7Pカプラーの配線は、
赤→映像信号
青→映像グランド
白→純正カメラ検知信号
茶→純正カメラ電源
残りの2本は捨て配線です。といっても映像信号を普通の配線でひいているので、シールドやカメラ電源のアースなど、本来は必要なものです。電源アース(黄)はその場で落とします。シールドについては、カメラからリアスピーカー裏までをシールドしているものなので、捨てられます。リアスピーカー裏からナビ本体までは、別途シールド線を用意しなければなりません。でもVTRシールドケーブルをわざわざ買うのも高いので、今回はLANケーブルを実験的に使います。
手前に見えるのがLANケーブル先端を切り落としてピンをつけたもの。後ろがMRZ99のリアカメラ入力ケーブル。
LANケーブルは全部で8本のラインが通っていて、ツイストペアのシールド性も確保できます。ひとつのペアラインに映像プラスマイナスをつなぐ。残った線に電源などをつなぎます。これで1本のLANケーブルで長い距離の配線が完了です。
実際、映像を見てみると、ノイズのないクリアーなバックカメラ映像が出てきました。
<テレビアンテナ>
純正TVチューナーに4本の純正プリントアンテナケーブルが来ているので、ケーブルを抜いて、全てMRZ99のTVアンテナケーブルの接触端子に強引につなぎます。端子を接触させて、ロックタイで締め上げます。当時のアナログチューナー用のアンテナではありますが、UHF周波数帯が受信できるわけなので、そのままつなぎます。もちろん感度良好で受信できました。
<GPSアンテナ>
GPSアンテナ端子はホンダ純正と形状が違うので、やはりそのまま差し替えはできません。
社外フィルムアンテナをまねて、アルミ箔テープを切り抜いて作ります。一辺51mmぐらいが感度が高いようです。
テレビアンテナケーブル4本とGPSアンテナケーブルをまとめて、純正TVチューナー付近に持ってきているので、一番近くのリアサイドウインド右に貼り付けます。