全塗装を終えて、登録業務を始めようとした日、それは停止しました。3年前、構造変更検査のため臨板を取得する日の前日もそうでした。初爆がないので、燃料ポンプだとは思いつつ、そうであってほしくないため、プラグをチェックするという無駄な作業をしましたが、やはり願いはむなしく、ポンプという結論に至りました。
前回はお金に余裕があり、時間もなかったので、速攻で新品純正部品に交換しました。金額45000円。
今回はお時間をいただき、原因をつかむためまずは分解調査を行いました。
古い車なので、タンクからのごみなどがかみこんでロックしているかと思ったのですが、電源直結テストのときにパチリとも火花が飛びませんでした。ということは電気がそもそも流れていない状態にあったようです。(くれぐれもテスト時は引火に注意)
コンミテーターに膜が張ったようになっており、ペーパーで削ってやると回り始めました。
この車を購入されてからまる8年以上。しかも、まともに動いていた時間は1年程度でしょう。それ以外はレストアか、海外赴任時にほったらかしにしていたか、いずれにしてもタンク内のガソリンは8年前のものが90%ぐらい残ったままになっているはず。この古い燃料がコンミテーターに付着して絶縁状態になったものと予測されます。
構造変更検査後の試運転でも、突然エンジンが吹かなくなったこともありました。そのときはエアフロかなにかコンピューター系統を疑いましたが、このポンプ不具合が原因だったと確信できます。
ブラシも十分残っています。
ベーン系統もゴミは見つからず。
これは燃料タンク内のフィルター。30年間タンクにつかりっぱなしで年季は入っていますが、きれいです。(いわゆるフューエルフィルターはタンク外に別に設置されています。これもサビなどでつまっている様子も無し)
タンクの外側にサビが少々。これならサビ転換剤か何かで処置できるレベル。
ということで、タンクを一応念のため洗浄して、組み付ければまだしばらくはやれそうです。
問題は燃料ポンプ。同じものを45000円も出して買いたくないとのこと。しかも、エンジンは排気量が増えているので、供給量がアップしたものを装着したい。悩むも結論が出ず、再び車両は長期預かりとなりました。
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