けん爺さんのつぶやき

日々の出来事を徒然に。

旅-4

2018-09-20 03:35:54 | 旅行
広島から東京までは新幹線で行き、前泊して羽田からバンク-バ-までの旅じゃ。
東京駅さ着いたらタクシ-に乗り、予約しとらんのでどこでもええんで
ホテルに向かうて欲しいと頼むと赤坂プリンスに連れてってくれた。
これから1ヶ月、貧乏旅行するというのに、最初からこんな出費しとってええんか?
仕方なくフロントに行くと部屋は空いていた。

これからカナダ・アメリカに行くのにまったくの個人旅行でホテルの予約もしてない。
移動の交通手段も何の手配もしてない、気に入ったところへ気に入っただけステイする旅じゃ。
今、思えば一人旅ならまだしも妊娠3ヶ月の身重の妻を伴う旅じゃ、バカな旅の始まりじゃ。

旅の計画を伝えた母親、義父・義母、友人、仲人、全員に反対された。
あまりにも無計画、無鉄砲な旅じゃったと、今は反省しとる。
『よう、そんな勇気があったね』と今でも人に言われるが
勇気と言うより、無知、無教育なバカ者の旅じゃった。
無事に帰ってきたから、貴重な体験をしたと、今、言える。

羽田からカナダの日本人移住者の会から指定されたJALの飛行機に乗り込んだ。
初めての海外旅行じゃのに、まったくのあてのない旅じゃのに、武者震いもなかった。
一方、女房殿はその不安に泣き出していた。
今、考えてみると女房殿の方がよっぽど無茶な旅だと把握しとったんかも?

羽田空港では今のようにタ-ミナルビルから直接飛行機に乗れるんじゃなかった。
タ-ミナルビルからバスで航空機のところまで行って、タラップを登って飛行機に乗る。
生まれて2回目の飛行機の旅じゃったが、たしかジャンボじゃったと思う。
ものすごくでっかい飛行機に乗った気がした。

機内食を頂くのも初めてじゃが、何を食ったか今では覚えておりません。
バンク-バ-の空港に到着した。初めて外国の土を踏んだ瞬間じゃ。

バンク-バ-の空港では一緒に乗って来た人を出迎える、カナダ在住の親戚の人がようけ居た。
みんな大きな画用紙のような紙に名前を書いて出迎えしていたが、ワシらには誰もいない。
それは当然で、友人に無理やり頼み込んで、ワシも形式的に親戚にして貰い
その飛行機に搭乗した、いわばズルして紛れ込んだ悪い奴じゃった。

そのズルした報いは、すぐさま現れた。
同じ飛行機に乗ってきた人は、全員、出迎えの人に連れられ空港を後にした。
残ったのは女房殿とワシの二人だけ。
不安がる女房殿に
「心配は無用、ダウンタウン行きのバスで街に向かいホテルを探すけぇ」

そう伝え空港内に女房殿を待たせ、ワシは外に出てたくさんのバスのドライバ-に
片っ端から「ダウンタウンOK?」と拙い英語で訊いて回った。
どのバスも『ノ-』の返事に、困って空港内に戻って
二人でガイドブックを見ておったら、一人のおじさんが近寄ってきて
「○○さんではないですか?」 とワシの名前を言うて尋ねてくれた。

なんで? ワシの名前を知る人がカナダにおるんや!
それはワシを親戚として登録してくれた友人の親戚のAさんじゃった。
『天の助け』 とはこ-ゆ-事を言うんじゃ、ワシの幸運はここでも証明された。
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木遣り、音頭の練習

2018-09-19 02:55:03 | 日記
秋祭りが近づいてきたんで、秋祭り保存会、木遣り部のTさんから電話が入った。
『今年もどうかよろしくお願いします』

祭り本番での木遣り・音頭のお願いじゃ。
ワシはとっくに木遣り部を退部しとる身で、練習にも全然顔を出してない。
毎年、その申し出があっても固く断っとるのに、毎年言うてこられる。

毎月の練習日に来ておられる部員の方に申し訳ないと思う。
練習には来ないのに、一番目立つ大通りや神社境内の桧舞台を用意されとるのよ。
毎年、最後には『ここで詠える人がおらんのんで、なんとか曲げてでもお願いしたい』
と拝み倒され詠うてきたが、今年もそう言われるんで
今夜も夕食の後、眠い目をこすりながら練習に行ってきた。

やっぱり本番当日にいきなり謳えと言われても、あの高い声は出ん。
1ヶ月前くらいから声を出しておかんと、とても出ません。
今日は『平敦盛』という演題をいきなり詠うたが、声も出んし
フリガナをうたんと読み方も分からん。

1ヶ月で声を作っていかねば・・・
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敬老の日

2018-09-18 02:51:00 | 日記
ゆんべ飲みすぎて今朝はお腹の調子が悪かったが、1日経つともう焼酎を注いどる。
今日は敬老の日じゃったが、午前中は仕事に出た。
見積りが溜まっとるんで少しでもやっときたかったが、他の仕事で潰れてしもうた。
なかなか思うように仕事は進まんかったが、午前中で切り上げた。

午後からはしっかり身体を休めた後は女房殿に付き合い、買い物に行ったり
車のキ-レスエントリ-のリモコンの電池を取替に車のディ-ラ-に・・・
夕方、息子一家が敬老の日のプレゼントを持って来てくれた。

敬老の日の対象にまだワシらは遠く及ばんと、自分は敬老の対象とは自覚しとらんのに、
何年か前からプレゼントを貰うようになった。
頂けるものは有り難く頂いてはおるが、老人との自覚はまったく無い。
敬老の日の対象者は80際以上くらいにしか思うとらん。
75歳以下は今はまだ敬老の対象じゃないように感じとるんじゃが、
テレビなどで同い年の人が映っとると、
『えっ? この人同い年?』とビックリする。

他人から見たらそうなんかもしれんが、まだまだ70歳までにも遠い現在、
毎年、敬老の日には『まだそんな年じゃないよ』と本気で感じとる。
たぶん同じ思いの同世代は多いと思うよ。

敬老の日にいつも流れるニュ-スで日本最高齢のお方とか
美容師さんが老人ホ-ムを訪れ、お年寄りの髪の手入れをしとる映像、
その場面になったら毎回チャンネルを変えるのよ。
何で? 年寄りの皺皺の顔なんか見とうない、ピチピチの若い肌なら見ても心地ええが
年寄りなんかなんで映像で流すのよ、若い時から老人を見るのは好きじゃない。

自分がそうなった今も、その気持ちに変わりはない。
ニュ-スでも高校野球などのスポ-ツ中継でも一般の人を映す時、
ビジュアル的に美しい人、可愛い人をカメラマンも探して映すじゃない。
多くの視聴者は醜いモノは見たいとは思わんのよ。

敬老の日でもニュ-スはカメラを引いて全体を撮りんさい。
アップにした刻まれた皺を映しても、視聴者はその年輪を見ようとはしません。
見た目の美しさだけです。醜いものをテレビで映すな!
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西郷どん見とったら

2018-09-17 01:21:03 | 日記
日曜日の夜はNHKm大河ドラマと決めて、もう何十年じゃろ?
今日も自宅で夕食の後、西郷どんを見とったのよ。

そこへ同級生の女性から電話があり、飲み会の後で二次会を楽しんどる様子。
用件は全然別のことじゃったけど、たぶん一人で寂しいんじゃろうと思い、
『西郷どんが終わってからでえかったらそこへ行こうか?』と言うと、
『ホンマに?』とやっぱりお誘いの電話じゃったんじゃ。

店のドアを開けたら電話してきた本人は勿論じゃが、店のマスタ-も
客で来とる女の子も知らん人じゃなかった。

先ず、女の子が「あれぇ! ○さん」と声をかけてくれた。
次に店のマスタ-が「どこかでお会いしましたよね?」 と言う。
祭りの寄付集めで訪問したんかと思いきや、
話が進む内に、ワシの中学時代の野球部の後輩と判明。
50年以上振りの再会じゃった。

お互い年をとっているんで分からんかったが、話をする内に分かった。
お喋りに歌に楽しいひとときを過ごしたら、もう0時を回っとったのよ。
「店は1時までなんで・・・」 と言われて気付いた。

ワイワイと日曜日の夜に騒いだのは久しぶりでした。
ごめんね、また女性の友達が増えました。
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旅-3

2018-09-16 03:25:44 | 旅行
友人の話を参考に、ワシもアメリカに行こうと念入りな計画を立てていた。
しかし、その計画に暗雲が立ち込めることになった。
今の女房殿と結婚することになった。

結婚式にも費用が掛かるし、結婚式を済ませてからワシ一人が1ヶ月も海外旅行できん。
結婚式までは女房殿方のペ-スで日取りが決まっていった。
女房殿は田舎出身なんで、いろいろ田舎のしきたりみたいなんがあって、
女房殿に任せとったら計画中の旅行より前に結婚式を挙げることになっとったのよ(汗)。
かと言うて海外旅行の計画は1年も前から念入りに立て、もう日程は変えられん。

協議の結果、二人の間ではアメリカに一緒に行こう、そしてこれを進行旅行代わりにしよう。
そう決まっておったのに女房殿の実家からは式の後には進行旅行に出かけて欲しい、
形だけでもええから式当日に広島駅で見送りしたいと言う。

ワシはそうでなくても旅行費用が2倍になるし、出来るだけ結婚式に関わる費用は抑えたかった。
じゃけぇ結式の時に贈る誕生石の指輪も、すでに誕生日のプレゼントとして渡してあった指輪を
いったん返してもらい、結納式の時にあらためて贈ることで女房殿の承諾を得たり、
結婚式の費用も出来るだけ抑えたかったのに、田舎は派手なんよ。
そこに式の1ヶ月後に出発するアメリカ旅行は新婚旅行と認められんので
式当日に新婚旅行に出かけてくれじゃと?

泣く泣く結婚式までは、と承諾し、金沢の友人を訪ねる能登半島の新婚旅行になった。
泣きっ面に蜂で能登半島をレンタカ-で回っとる時にスピ-ド違反で罰金を食らうた(涙)。
そんな、こんな、いろいろあって、ついに初めての海外旅行に出発する日がやってきた。
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