うえぽんの「たぬき鍋」

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スペランカー、西へ…。

2006-12-05 20:27:43 | 野球
横浜・多村とソフトバンク・寺原を交換=プロ野球
(Yahoo!ニュースより)

…横浜の多村仁外野手(29)とソフトバンクの寺原隼人投手(23)の1対1の交換トレードが決まり、5日、両球団から発表された。投手陣の補強を目指す横浜と、右の長距離打者の獲得を目指すソフトバンクの思惑が一致した。(時事通信)…

うむむむむむ。交換相手が寺原1人とは…正直、現時点においては横浜の大損だと言われるだろうなぁ。寺原の素質は認めるが、多村と釣り合うほどの実績はないし、今の横浜に足りないのは左投手だ。せめて杉内俊哉と1対1とか、寺原プラス神内靖とか出来なかったものか。まぁ、決まってしまったものはしょうがないし、寺原の大ブレイクを期待したいものだが。

多村の放出自体は予想していたことで、全く驚いていない。そのテの噂はシーズン中からあちこちで噂されていたし(「多村←→日本ハム・金村曉」とか)、大学・社会人ドラフトで外野手を2人獲った時点で「あ、これは(トレードが)あるな…」と思っていた。今の横浜の一軍外野陣はコマが揃っている(特に右打者)。そこへ、4巡目の下園辰哉(左打者)はともかく、5巡目で来年度29歳になる右打者・下窪陽介の指名。多村が構想に入っているなら、いくらタイプが違うとは言え、わざわざ高齢の下窪を獲る必要はなかったはずだ。その時点で、私の関心は「フロントがどううまくやるか」ということにあったが、まぁ、いやはやなんとも。

ホークスファンにしてみればまさしく「海老で鯛を釣る」ようなトレード!と驚喜する向きもあるようだが、手放しで喜んではいけない!多村は「取扱説明書」をよく読んでおかないと、ファンをガックリさせかねない危険な選手だ。

説明書その1:「出ると思うなフルシーズン」
とにかくケガが多くて、戦力として確実な計算が立てられない。フルシーズン出られれば本塁打王だって狙えるのだが、何故か必ずシーズン途中で穴を空けるので、控え選手の準備など注意が必要である。ホークスファンも、20~30試合の欠場は「多村なら当たり前」ぐらいの覚悟で見ること。もし来年フルシーズン出たら「翌シーズンは反動で全休かも…」と心配するぐらいでなければいけない(爆)。
参考HP
スペランカー多村仁

説明書その2:「ここ一番に弱い」
ハデな一発に隠れているが、チャンスに弱い面がある。今年の得点圏打率は.316(シーズン打率.276)だが、いかんせん出場試合数39じゃ、少なすぎて参考にならない。昨年はシーズン打率は.304なのに、得点圏だと.268。一昨年はシーズン打率.305で得点圏は.276と、なぜか落ちてしまう。全然打てていないわけではないが、少々物足りない。そのあたりも、能力の割にファンからイマイチ信頼されていなかった要因の一つ。ただし、当たったときには一発が結構出るのが救いではあるが。

説明書その3:「オフ恒例・燃えよ!契約更改」
ファンの間ではオフになると「多村がどれだけゴネるか」が話題の一つになるほどで、契約更改が一発で終わった試しがない。3割40本塁打100打点を記録した2004年オフには「大台(1億)に行かない理由が無い。出さないと球団が恥ずかしいと思う」という名(迷?)言も残している(結局3700万円→9200万円で更改。金額はいずれも推定)。その粘り強さが体質にも出れば…と思うのだが。まぁ、その点はお金持ちのホークスだから心配ないか?

多村はファンにしてみれば「やればもっと出来る子なのに…もったいない!」という選手である。寺原も、ホークスファンによるとそんなタイプらしい。お互いに新天地でドドーンと活躍してくれれば、ファンも万々歳なんだけどね。