鹿島神社の本殿は京都府指定文化財
ラッキーであった。たまたま訪ねた日が『鹿島神社』の祭礼日であった。許可を戴き内部を見せて戴けた。「鹿島神社」は殿谷の集落の最も奥に位置しており、平成10年(1998)道路拡幅工事により西へ少し移動している。その際に解体修理がおこなわれている。
神社のルーツは以前にも紹介したが、茨城県(常陸国)に鹿島神社があります。殿谷(先祖)は鎌倉期に丹波の地にやってきた被護の被官が定住し、その者が故郷(常陸国)の神を殿谷に勧請したのが…「鹿島神社」の始まりとも云われている。起こりは諸説あり。
案内板によると…永正6年(1509)本殿造立の棟札が残され、正徳2年(1712)の棟札も確認されている。これらから中世後期に創建・近世中期の江戸期に修理されたことがわかる。
本殿は一間社流れ造りの桧皮葺で、創建当時の材がよく残っている。小規模ではあるが、均一のとれた建物で、丹波地方に残るこの時代の神社本殿手法を保っている。京都府指定文化財指定【昭和55年(1980)】になっている。
(本殿の構造は次号につづく…)
<一間社流れ造り