地元の高校で一年生を対象に食育授業があります。
地元で働く管理栄養士が講師に招かれて、
バランスの摂れた食事の大切さを、
高校生と一緒に話し合われております。
成長盛りの思春期の高校生に貴重な食育講座です。
この学校では、毎年実施されてます。
その食育授業に、地元のヘルスメイトが食育ボランティアとして参加してます。
食育授業の最後に簡単にできるクッキング「野菜スープ」の試食があります。
9クラス全員の試食のための「野菜スープ」づくりを担ってます。
高校の家庭科料理実習室で約270食分、手分けしての作業です。
ヘルスメイトの誰もが参加できるわけではありません。
エリヤごとの輪番制となってます。
そのエリヤで欠員が生じた時、補充要員として指名されます。
私は3年連続して、この野菜スープづくりボランティアに参加しております。
孫の世代の高校生と野菜スープを通じて交流してます。
野菜スープを盛り付けて、生徒たちに配る際の会話が楽しみです。
「お代わり出来ますからね、遠慮しないでね!」
生徒たちはお椀の中のウインナーソーセージの切り身の数に話題が盛り上がってます。
3年も通っていると、要領も心得、若い人たちの気持ちも分かるようになります。
一番最初にお代わりの申し出た女性徒には特別はご褒美が付きます。
野菜スープを盛り付けたお椀に、更にウインナーソーセージの切り身が多少ですが追加します。
遠慮しがちに待っている顔に、にこっと微笑みが零れます。
用意した野菜スープ鍋2個の中身は、何時も完食です。
そして、その後の職員懇談会では担当したクラスの生徒のアンケートの回答を読ませていただきます。
100%。「美味しかった!」
若い高校生の素直な気持ちが伝わってきます。
あの最初にお代わりを申し出た女性徒らしきアンケートの回答。
「おじいちゃんの手料理の野菜スープ、とても美味しかった。そしてあのウインナーソーセージは嬉しかった。」
勇気あるお代わりの申し出のご褒美が、こんな形で戻ってきました。
学校に向かう途中の雑木林の紅葉です。