日々是好日

今日も晴天なり。
どんな日でも、毎日は新鮮で最高にいい日だと思うことにしてます。
ご一緒に如何ですか?

御会釈

2018-05-10 05:56:51 | シニアライフ

皇居勤労奉仕の3日目です。

朝から本格的な雨模様です。

奉仕活動が出来る状態ではありません。

宮内庁の庭園管理責任者の配慮で、新宮殿の中庭の見学をしました。

今日、この新宮殿で天皇・皇后両陛下ご臨席で、

春の叙勲の伝達式が執り行われます。

窓明館での昼食後、「三の丸尚蔵館」の展示物を見学。

やっと、雨も小降りになりましたが、御苑内の清掃奉仕活動は

中止の伝達が代表者を通じでありました。

そして、午後3時55分。

天皇・皇后両陛下が多忙なスケジュールの中

御養蚕所にお出ましになり、勤労奉仕団への

御会釈を賜りました。

今回の皇居勤労奉仕団に参加された総数200名前後

皆、感動しております。

来年の春、天皇・皇后両陛下は退任されます。

そのことを考えると、三唱万歳にも感極まりない力がこもります。

まだ、続きがあります。

天皇・皇后両陛下の御会釈を賜る御養蚕所で整列して待つ奉仕団4団体。

最初の団体の次が「皇典研究会」のメンバーが並びます。

これら2つの団体の接する位置に並んでおります。

天皇・皇后両陛下がお出ましになるまで、暫しの合間があります。

隣の団体の構成メンバーに異色の組み合わせが、あります。

恒例のシニア世代に交じって、若い大学生が5人ほど加わっております。

孫の世代との交流が微笑ましく感じられます。

宮内庁の公園管理責任者の庭師の方が、

この学生たちに、皇居勤労奉仕の始まりについて解説しております。

終戦間際、戦火で荒れしまった皇居外苑の草むしりに鍋釜持参して

宮城県栗原郡から万難を排して駆け付けた青年団60余名のお話です。

この時代まで、天皇陛下が国民と触れ合うなどということは皆無です。

GHQの厳しい管理下の皇居内での草刈り奉仕活動は決死の覚悟です。

このことに感動した昭和天皇が、ひとこと話をしたいと奉仕隊のもとに向かわれます。

天皇の御会釈の始まりです。

この奉仕隊との交歓こそが、今現在も続く皇室と国民の間のふれあいだ、とのことです。

歴史に名高い昭和天皇の地方巡幸がスタートする前年の事です。

今から73年前のエピソートです。

この話を、側で聞いていて感動しました。

若い学生たちも真剣な姿勢で聞き入っております。

そして、いよいよ天皇・皇后両陛下のお出ましです。

最初の奉仕団の方々から御会釈を賜ります。

団長から県名、奉仕団体名、参加者総数の報告が天皇・皇后両陛下にされます。

そして、天皇陛下からご下問があります。

団長から、それに対する回答がなされて

最後に天皇から、「皆さん、お元気で」とのお言葉を賜り

その奉仕団への御会釈は終了になります。

ところが、この奉仕団の若い学生たちに、皇后陛下が近づき

お言葉をかけられたのです。

天皇陛下からも、学生たちのクラブ活動にお訪ねがありました。

異例の出来事に、学生たちは勿論の事

その会場に参集した他の奉仕団にも親しみの沸く感動が溢れました。