物騒なタイトルだが、要するに…枕交換の経験…の報告です。
一昨年9月頃、長い間使っていた蕎麦殻入りでお気に入りの枕が、いかにもテカテカと汚れて見えたので、ことも有ろうに、洗濯機で丸洗いしてしまったのだ。
冷静に考えれば容易に想像できることだが、これが、いくら干しても乾かないのだ。乾く前に黴が出たようで、異様な臭いが出てくる始末で、廃棄した。当然ながら、代わりの枕を探す必要に迫られた。
それまで私は枕なぞ、重視したことが無い。いざとなれば、座布団を二つ折りにしても間に合う、と常々考えたいたが、いざ試すと反発が強く、すぐに平たくなってしまう。
一方で家族の相棒は、昔から枕重視派で、相当高額なものを次々と買い込んだりしていて、私はそれを冷ややかに見ていたものだ。
しかし今回は、古希間近ということも有ってか、私にとっても、枕探しが、意外にも難しいことに気付いた。
大した考えもなく、偶々息子の家族が来た時に揃えた枕の中で適当なもの(試みた中では、少し大きくて硬め)を選んでみた。何という考えもなく、数か月使って見た。他方で、毎朝の寝起きに、首が軽く痛いことに気付いていた。我慢できる程度で、朝、筋肉痛の塗り薬を塗布すると改善するので、訳も分からず、数か月過ごしていた。
途中一度、脳外科の専門医の定期検診の際、『頸動脈にコレステロールが詰まっているのではないか?』と質問したところ、軽く一蹴されたような記憶がある。
次に、少し低めで、柔らか目の枕を試みた。大分楽になったが、まだ少し、寝起きの首に違和感が残った。寝起きのテレビ体操の首を動かすところで、軽く痛みを感じるのだ。
次いで、外見は大きいが、いかにも低反発素材で出来たような感触の物を見つけて試みた。これが楽だった。寝起きも大分楽になった。
しかし、2~3ヶ月経ったある日、ふとその『枕』を手にとってシミジミと観たところ、『枕カバー』の中に入っていたのは、相棒の冬用の部屋着で、柔らかい、厚手のニット製品だった。下手な低反発素材よりも、感触は良かったような記憶が有る。
相棒に確認したところ、洗濯するつもりで、目の細かい洗濯網に入れて、そのまま忘れていたらしい。噴飯物だ!
早速一つ前の、小型で柔らか目の『本物の枕』に戻しているが、先の『洗濯準備品』より好いとは、言い切れない。中身は、蕎麦殻ではなく、もっと細かい感じのもの。なお、首の違和感は、昼間の活動の中で薄らぐ程度で、我慢の範囲である。
肝心なのは、若いころは問題なくても、身体の経年劣化で、枕一つが微妙に作用することがハッキリしたこと。しかもその選択は微妙で、個人差が大きく、実際に使ってみなければ決定できないから厄介だ。今後さらに、年月の経過で、最適品が変化するかもしれない。
以上、経験者なら当たり前のことで、しかし経験しなければその深刻さが判らない、『枕探し』(否、枕選び?)のお話でした。後年のご参考までに…。
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