高空通過
先輩と、主役に逢えない不遇を託ち(かこち)合って、夫々に別れて間も無く、頭上を飛ぶものが有る。『スワ猛禽か?!』ということで、先ずは撮影。
相当な高空で、撮影中最後まで自信を持てなかったが、丁度2分間で、計約100枚撮影した。
帰宅後PCで、翼の縞模様と、尻尾の縞模様を確認でき、待望の主役であることを確信できた。
かくして、ここでの遭遇確率は、それまでの放浪観察より、はるかに高まった。
温故知新・・・曲解めいているが、故き(所)を温ねて新しき(現象)を知る、のつもり
こうなると欲が出て、採餌場面や、枝止まり場面に遭遇したくて、場所を広げたくなった。手始めに、昔の”名所”(北方の集落跡)を訪ねてみると、いきなり、北東方向に姿を現し、そこの林の上をゆっくりと南東方向にかけて、3回ほど旋回してくれた。その旋回範囲は、400~500m程度であったろうか…。
現地の視界が広いという有利さも有って、殆ど視界から消えなかった。この間、時間は13分24秒間、結局1200枚以上を撮りまくった。時には相当な近距離の時も有り、その縞模様から待望の主役であることを何回も確信できた次第。
地元民すら、『昔はよく出ていたのに…』と嘆いている所だった。後は、半分放棄されたような畑地にでも急降下して採餌行動でも見せてくれるかどうか…。
陽遁の術
上から約1週間後、同じところへ、家族を言い包めて出かけた。
着いて間も無く、ほぼ北北西方向、全くの順光で、フラフラと飛び立つものが有った。しかし、確認する間も無く、見えなくなった。あまりの順光条件で、私の常用する偏光メガネが悪く作用したのか、それほど高くもないのに、まるで空に消え入るように消えたのだ。このサブタイトルの由来である。
それから15分位経って、再び現れた。まるで、相当大きな半径の旋回をして来たか、見えないうちに地上にアタックして再び舞い上がったか、といった風情だった。
僅か45秒間ほどでまた見えなくなった。この旋回の半径も相当に大きかった。
限界集落に近い状態で、家族は相当に不満だったらしい。尤も、市街地から訪問販売に来たらしいストアの主人が、我々の人数を確認して、見事な甘柿を4個もくれたのには感激した。また、駐車場所の件でゴタゴタが起きないよう、『お守りの名刺』を渡してくれた。その地主は、主人の弟の由。
以上、写真は全て、リニアに2倍(面積で4倍)トリミングしてあります。
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