ついに争いの舞台が法廷に移った沖縄・辺野古への新基地建設問題。
一方、現場に目を戻すと、民主国家とは思えない醜態が起きていた。
この日も午前6時から、米軍新基地建設に抗議する座り込みが始まった。
11月28日、沖縄県名護市辺野古。約60人が工事車両の出入り口で腕を組み、横たわった。
いつもと同じように、機動隊員約100人がごぼう抜きにかかる。
そのとき、男性(63)の左の肋骨(ろっこつ)に激痛が走った。
隊員の手で押さえ付けられていた。
ボキッ。そう、音が聞こえた気がした。
「やめて、と言ったけどやめない。息もできない痛さだった」
男性は救急搬送され、骨折と診断された。
昨年7月の座り込み開始から500日以上。
連日のように機動隊による強制排除が続く。
こんな場所が、日本のどこにあるだろうか。
今年11月からは、沖縄県警だけでなく警視庁の応援部隊も投入されている。
安倍政権が総がかりで沖縄の民意にのしかかり、男性の骨は「ボキッ」と鳴った。
陸上だけではない。埋め立て工事の現場となる海では、
全国から動員された海上保安官が待ち受ける。
現場周辺は、あらかじめ罰則付きの立ち入り禁止海域に指定された。
市民のカヌーや漁船がその海域に入った途端、
高性能ゴムボートの海上保安官が襲いかかる。海は陸に比べて目が届きにくい。
11月2日、カヌーを降り、海面に浮かんでいた女性(42)は突然、
海上保安官に両肩をつかまれ、水中に3回沈められた。
身に着けた小型ビデオカメラは、伸びてくる海上保安官の手を写し、
その後、水没する。「やめて! 助けて!」。
女性の叫び声に、海上保安官が耳を貸す様子はない。
11月18日には、海上保安官4人がかりで押さえ込まれた船長の男性(62)が
一時、意識不明になった。男性は「殺されるかと思った」と振り返った。
記者に聞こえないところでは、暴言を吐く警官や海上保安官もいるという。
「お前は犯罪者だ」「それでも日本人か」
拘束され、「ブタ1名確保」と言われたとの訴えさえあった。
県警や海保は一貫して否定するが、言動はエスカレート傾向にある。
「このままでは死者が出る」という市民側の懸念は、決して大げさではない。
沖縄は考えられる全ての民主的な手続きを使って、
普天間飛行場返還と引き換えの新基地を拒否してきた。
古くは1997年、名護市民投票で。最近は昨年の知事選で、
公約に反して新基地建設を認めた仲井真弘多(ひろかず)氏に代わり、
反対を掲げる翁長雄志(おながたけし)氏を選び直した。
翁長氏は、仲井真氏が国に与えた埋め立て承認を取り消した。
安倍政権の答えは、取り消しの撤回を求めて県を訴えることだった。
裁判が始まった12月2日、被告席から証言台に立った翁長氏は
「日本には、本当に地方自治や民主主義は存在するのでしょうか」と訴えた。
※AERA 2015年12月14日号より抜粋
-dot. 12月8日(火)配信 -.
辺野古への新基地建設問題には胸が痛む。
あの激烈な地上戦を経験した沖縄の人にとって
基地は憎しみの対象だ。
広大な面積の基地負担。
米兵の沖縄住民への犯罪行為。
オスプレイの配備問題やヘリの墜落事故など、
あまりに重くのしかかる米軍基地の問題は、
沖縄の人たちにとって喫緊の課題だ。
そうであるにも関わらず、
政府の方針で、力でごり押しされる今の工事の在り方に胸が痛む。
もっと別な方法が無かったか、反省を求めたい。
確かに取り締まる方の機動隊や海保にも言い分はあろう。
連日同じことの繰り返し。
辟易し、イライラし、気もおかしくなってくるだろう。
でも、あの言動と行為は絶対にいけない。
「ブタ」は無いでしょう?
日本が本当に民主国家であるなら、治安・公安を所轄する部署と
その担当者は人権を尊重する義務がある。
今日掲げたこの報道が真実とするならば、
治安当局とその担当者の行為は、
戦前の特高や憲兵と変わらない暴挙をやっていると
批判されても仕方ないのだ。
今回のこの報道を中国人が見たら何て言うだろう。
「だから琉球は中国に返すべきだ。」
「琉球は中国のものだ。」
と云い出すのは目に見えている。
確かに7世紀の中国の史書『隋書』には
流求が大業6年(610年)に隋が侵攻したと国と記述されているが、
この「流求」がそのまま「琉球王国」を指したわけではない。
しかしその他にも琉球王朝が、明・清に朝貢外交をしていたし、
それらを根拠にあの貪欲な中国人たちが吠えるのは
当然の行為と云えるのだ。
沖縄はその地理的・位置的条件で極めて重要な地域なので、
軍事的拠点として絶対に手放せない。
沖縄県民には耐えがたい負担を強い続ける事になるが、
対中国の最前線基地としての役割は避けられない事を理解してほしい。
中国が日本に侵略してくるとしたら、
一番最初に侵攻してくるのは沖縄県だという事を
覚悟しておかなければならない。
それらの県民・国の方針などの事情を踏まえ、
国は力で押さえつけるのではなく、
辺野古への移設計画を変更する事を真剣に検討してほしい。
以前も日記で述べたが、
関西空港のような浮島方式の基地建設が最良だと思うがどうか?
敵国中国への植林など、おバカな無駄遣いをするくらいなら、
浮島に巨額の建設費を投じても誰も文句は言わないでしょう。
例え建設費に10兆円かかっても、
沖縄県民の納得を得られ、中国の侵略を抑える事ができたら
安いものだとは考えられませんか?
戦前に逆戻りした治安維持行動だけは看過できませんよ。
生まれてこの方、一度も沖縄に行ったことのないオヤジが一句。
国内で 争う様子 チャンスだね
(中国人)
お粗末。