ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

ネットプレー(その2)

2011年01月09日 08時00分34秒 | 速攻中心のチームを作る

はじめに
9人制バレーボールのフォーメーションをよく観察しながら、戦術を立てて行くのは実に楽しいものです。現在は手軽にビデオの撮影ができますのでそれを使って、事細かにスロー再生しながら戦術を練ることができます。
そのひとつに身長が低く攻撃力にやや劣る鹿児島のママさんチームに教えようとしたプレーがありました。
その戦術のための最初の準備が、本年1月7日の記事ママさんバレーボール冬場の練習方法(ランニングパスその3)でご紹介したパス練習だったのです。
この練習成果を見ながら、次にネットプレーを習得させ、そこから相手のブロックを外す攻撃へとつなぐことを考えたのです。
そのための最初の課題が、ネットプレーをこなせる選手になるということでした。

ネットプレーの練習方法
ネットプレーを行うための準備として
1・・・・低い姿勢でボールをさばく習慣をつける
2・・・・練習の時からネットをきちっと張る(用具をきちっと準備する習慣をつけるというのは怪我防止の観点からも大事です。)
ということについては昨日の記事ネットプレー(その1)でお話しました。

練習方法と言いましても特に難しいものではないのですが、上記1~2を守りつつ、下図のとおりネットから50cmほど離れた位置に立ってボールをネット上1~2mまで真上に投げ上げ、落ちてきたところをネットに当て、
→●→とボールが跳ね返ってきたところで再度このボールをアンダーパスで受けて再度ネットに当て、後は連続してネットに当てながら、直上パスを練習するというものです。

ネットに向かって横向きに立って行います。
右効きの人は最初ライト側向いて練習したほうがやりやすいかと思います。慣れてきたらレフト側を向いてでもできるように練習します。
この練習は、練習開始前とか休憩時間とかに一人ででもできますからね。
遊び感覚で身に付けていただくといいかと思います。
自宅や公園などでもですねバックネットのような金網などで練習しても結構イメージを掴む練習はできますからね、秘密練習して他の選手に差をつけとくというのも有りかと思います。

この時ボールをぶつける位置は下図の黄色で示した付近ですね。

ボールはネットの下から上に向かって当てるというのがコツです。
実際、真横にぶつけるくらいでもできる場合はありますが、基本は下から上、という意識で行うことが大事です。

ボールを当てる位置が下すぎると、ネット下部の紐に引っ掛かり、上過ぎると白帯に掛ってボールが真下に落ちてきます。
くどいようですが、黄色い部分を狙って下から上に向かってボールを当てるというのがコツですからね。そこを意識して是非挑戦してみてください。
ボールを当てる位置について、ある程度の範囲がありますし、ネットの傍から当てるプレーですからそんなに難しくはないと思うのです。リズムをつかめば2~3分でできるようになります。
もちろん、試合中にできるようになるには、もう少し練習し、例えば二段トスの練習と組み合わせて行うとか、ネットプレーを入れた攻撃練習をするとか、他の動きと組み合わせた練習を積み、ラリーの流れの中で行う感覚を磨かないといけませんが・・・・。

明日、もうひとつネットプレーの方法についてお話します。
ありがとうございました。

blogramランキング参加中! ←応援(クリック)していただくと嬉しいのですが・・・。頑張って、記事をアップしていきますので・・・どうかよろしくお願いします。
 こちら↓では当ブログの見どころやバレーボールの人気ブログを紹介中です。どうぞ、ご覧ください。
blogram投票ボタン
にほんブログ村 その他スポーツブログ バレーボールへ
にほんブログ村








最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
応用編 (ポン)
2011-01-12 03:54:54
基本的なネットプレーの練習は磯野さんと全く同じです。ネットから跳ね返るボールの軌道を理解させ体感させます。ある程度ボールの軌道が掴めてきたら次にもう一人の人がネットに向けてボールを投げ、その跳ね返ってきたボールの処理を練習します。自分でネットに投げると初めから当たる場所が分かっているので、より実践的な練習として、違う人にボールを投げさせるのはいいかと思います。

その時に投げさせる人には、「1」「2」「3」と声を出させます。(投げたと同時に)
「1」の場合、ネットに跳ね返ったボールが1本目になるので、ネット下部分に当たるボールは比較的コントールしやすいので、セッターに返球させるようにします。「2」の場合、跳ね返りが2本目になるので、ネット下部分のボールは二段を意識させます。「3」は相手コートに返すということです。「3」はネットとの距離が近いので、角度がない為、ネット上中部分に当たるボールは意外と難しいんですよね!
私のチームの場合、まだ発展途上ですので「1」「2」の場合でもネット上中部分に当たるボールはハーフセンに返しそこからの組み立てですね。(「2」の場合にはハーフセンは相手コートに返すだけですけどね)

ただ、ボールカウントを意識させるのはネットプレーでも極めて重要ですから、こういったカウントしてのネットプレーの練習もいいと思います。とっさのプレーであってもカウントできていると落ち着いて処理できる事って多いですからね。

返信する
すみません。もう少し教えてください (磯野)
2011-01-12 22:25:55
ポンさんコメントありがとうございます。
このコメントとても関心あるのですが、もう少し教えていただけませんか?

ボールを投げる人が「1」「2」「3」という声を出すのは、ネットのどの部分にボールが当たったかということを示すものなのでしょうか?

それとも、1回ボールを投げた直後に、そのボールに対するプレーに合わせて「1」「2」「3」とボールコンタクトのリズムを取るのと、ボールカウントを認識させる目的で例えば「パ~ス」「ト~ス」「キル!」ってな具合に言うということなのでしょうか?

すみません。関心のある練習方法の感じなのですが、できればもう少し説明をお願いできないでしょうか?
返信する
説明不足ですみません。 (ポン)
2011-01-12 23:48:03
磯野さん、すみません、分かりずらいですね。
再度説明します。「1」というのはレシーバーが1本目の処理をしたボールがネットにダイレクトで当たるということです。ネットに当たる場所ではなく、あくまでもネットに当たる前にどれだけ自チームでボールコンタクトしているかということです。

相手からの攻撃時にブロックでワンタッチ後、レシーバーの処理したボールがネットにダイレクトでいった場合には「2」となります。

なので「3」は、既に3回自チームで処理したボールがネットに当たることになるので相手コートに返すだけになります。

ネット処理をするプレーヤーにはコンタクト回数をとっさに判断させ、次のプレーを選択してもらいます。なので、投げる人が投げたと同時に「1」だったり、「2」だったり、「3」と声を出させます。

「1」「2」「3」と同時に声を出すことはありません。ワンプレーに対して一つです。それを決めるのは投げる人です。
なのでネットプレーヤーはどの数字を言われるか分かりませんし、言われた数字によってプレーの仕方が違ってくるので、よい練習になるのです。

これで分かりますかね??





返信する
良くわかりました。 (磯野)
2011-01-14 00:25:39
なるほど、この声によって他の選手が反応し、ボールを返球するパターンが変わるわけですね。声を聞いた途端、条件反射で皆が動けるようにしておくわけですね。
ありがとうございました。

確かに、数え間違ってオーバータイムス取られることありますものね。

実際の試合の中ではぶつけた人が数を言うか、誰か中心的な役の選手が言うのですね。

せれママさんところも、中衛センターが「トス」「フォロー」「トス」とか声を掛けてプレーを指示すると言っておりましたですね。

ご丁寧な説明ありがとうございました。
返信する
そうなんです。 (ポン)
2011-01-14 02:22:10
条件反射みたいなものです。言われた数字に対してやるべきことが分かっているので、慌てないでプレーできるんですね。で、試合中に誰が声を出すかというと、カウント出来ている人が声を出せばいいんですけど、一番の司令塔は私です。(笑)ベンチから見ているとよく分かりますからね。ネットプレーに対しての声出し担当みたいなものですね。(笑)
ただ、実際の試合ではネットプレーする本人が大抵カウント出来ているので、慌てるなよっていう意味も込めて声を出しています。



返信する

コメントを投稿