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9人制バレーボールのレシーブフォーメーションについて紹介しておりますが、今日は、昨日の記事「後衛ライトを前に誘い出して、その逆を突くフェイントとは」で紹介しましたバックライトを前に引っ張り出して、その逆を突くフェイントに対する、守備側の方から見た対応策についてお話しますね。
バックセンターがカバーする方法
これは、私が言うまでもなく、多くのチームで対応しているとは思うのですが、下図のとおりバックライトが突っ込む場合は、バックセンターが回り込んでカバーするんですね。
●の位置にフェイントされたボールは、バックライトがレシーブし、●の位置にフェイントされたらバックセンターがこれをレシーブするのですね。
で、昨日の記事にmintさんがコメントされていたように、アタッカーがクロスを向いていると、ストレートの奥にフェイントする確率としては低いのですね。
正に、そのとおりなのです。
ですから、アタッカーとしてはできるだけクロスに向いた姿勢を見せて、バックセンターがクロス側を守るように仕向けた上で、いつもより、ちょっと早めにフェイントのフォームも見せながら、返球する確率としては低いとされている、ストレートの奥を狙うのですね。
これは、十分スパイクができるトスを使ってやる裏ワザで、スパイク練習のとき、ただ思い切って打つだけでなく、実戦で使うスパイクやこのようにレシーバーが想定しないコースにフェイント(レフトオープンには、7~10種類のスパイクやフェイントを覚えさせます。それは、また、アタックのところでお話しますね。)を落とす練習をきちっとさせておきます。
ストレート側コーナー1m~2m四方に落とす練習ですね。
その一方で、守る側としては、日ごろから練習の中で、指導者がバックライトをフェイントに突っ込ませるフェイントレシーブの練習をさせるとき、同時にバックラインのセンターやストレート側の奥にもフェイントを落としてバックセンターに読ませて拾わせる練習をしておくといいですね。
バックセンターの読み一つで裏ワザに見えるフェイントをチャンスボールにすることができますし、もし取れなくてもですね、昨日、mintさんがコメントされていたように、最後まで追いかける姿勢を見せておくことがとても大切です。
仮に1本決められたとしても、アタッカーは「次は読まれて拾われるかも・・・・」と思えば、リスクを背負うフェイントはしなくなりますから。
前衛のレフトに突っ込ませる方法
これは、バックライトは敢えて突っ込ませず、下図のとおり前衛レフト等のブロックに行かない選手が回り込む方法です。
オープントスであればクイックのブロックに飛んだ後でも、十分対応できますよ。
で、●に来たボールは、前衛レフトが処理し、●に来たボールはバックライトが●の位置くらいで処理するのです。
このフォーメーションのメリットは、ストレート奥へのフェイントは単なるチャンスボールになってしまうので、このコースへのフェイントを相手がしなくなるということが上げられます。
レシーブしたボールを返球する方向について
オレンジのスペースにフェイントされたボール●については、中衛センターに返球し、ここから二段トスを上げます。
ピンクの位置にフェイントされたボールはバックセンターがレシーブする場合は、中衛センターかセッターに、
バックライトが処理する場合は、セッターに返球しますが、先に述べたとおりこのパターンで守備していると、ここにフェイントはしてきませんね。
対応の一つとして、そういう攻撃をさせないようにしておくというのも、選択肢に入れておくといいですよ。
終わりに
フェイントやハーフスピードのスパイクに対するレシーブ成功の一番のカギは、それが守備側の想定に入っているかどうかにかかっているような気がします。
想定していれば、若干ポジション取りが違っていても、対応できますし、わざとスペースを空けて、そこにボールを誘って、レシーブするという戦術もあるくらいで、ビーチバレーなどでは、その戦術を砂の上で使いますからね。
しかし、9人制では、逆に人数が多い分、ある程度のポジションを決めておかないと、思い切って突っ込めないという問題も生じます。役割を決めていくことで、チームとしても選手個人としても、想定の範囲に入りますし、より高度の攻撃にもつなげられますから、そういうことを意識して、役割分担をしておくことが大切ですね。
また、以前にもお話しましたが、こうした戦術はじゃんけんみたいなところがあって、フェイクを掛けてプレーしたつもりが、相手はそれを見破ったとか、逆に気がつかなかったとかで、何の意味もなさない場合があります。
対戦相手のレベルや選手の性格などもみてバランス良く使って行くことが大切ですね。
以上です。今日もお付き合いありがとうございました。
で、明日は、センター攻撃への守りについて考えてみたいと思います。
こちら↓にも、他のバレーボール愛好家の記事がありますよ。どうぞお立ち寄りください。
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