はじめに
どれだけの範囲のボールを処理でき、どれだけ狙った位置にパスできるかということで、プレーのレベルを図式したらそれは下図のようになるというお話をここまでしてきました。
緑シャツの選手は広い範囲に来るボールを処理して、ピンポイントで返球できます。
他方、赤シャツの選手は狭い範囲のボールにしか対応できず、返球範囲は不正確で広い範囲になってしまいます。
明らかに、緑シャツの選手のほうがパスが正確だということが分かります。
では今日からセッターについて、このような考え方をするとどのようなパターンがあるかについて考えます。
うまいセッター
今、下図のように黒シャツのレシーバーが青シャツのセッターにパスを出します。
このパスに対してセッターが反応しトスアップするわけです。
例えばライトセミを上げるとします。
セッターは青シャツからピンクシャツの方向に動いて●→●のとおり、ライトセミのトスを上げます。
で、次にパスを送ったら下図のとおりボールが○→●のとおりとなり、乱れたとします。
セッターはここでは赤シャツ位置に異動して●→●のとおり、同じ位置にライトセミのトスを上げたとします。
まあ、うまいセッター
次に別のセッターにトスを上げさせます。
紫シャツのセッターに、黒シャツのレシーバーはピンポイントのパスを出しています。
○→●のとおりです。
で、セッターはこのパスを受けて、ライトセミを上げようといたします。
しかしながら、そのトスは●→●となったり、●→●となったりで、一定しません。
最後のセッター
もう一人セッターを登場させます。
赤シャツのセッターは○に来たボールは●の位置に
●に来たボールは●の位置にトスを上げます。
すなわち、一定のトスを上げることはできますが、自らが異動した場合にその分を調整して、同じ場所にトスアップするまでの技術はないわけです。
この状況を、図にしてみます。
次回に続きます。
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