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ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

全国トップの佐世保に素人軍団の宮崎が勝利したワケ(その3)

2012年01月11日 18時18分44秒 | チーム立ち上げ

はじめに
準決勝で福岡にワンサイドゲームで破れてしまった宮崎の素人軍団ですが、佐世保と行った3位決定戦では思わぬ展開となりました。
本日は、そのお話をいたします。

サーブカット時の攻撃をしっかり行うだけの戦術
チーム全員に意識させたのはサーブカットの時は集中してボールを拾いに行き、アタッカーもしっかり打とうということでした。
まあ、アタッカーと言いましても、インターハイ出場経験のあるM君にトスを集めるわけですが、ここで、確実に相手のサーブを切って行くという戦術に宮崎のチームは出たのです。

と言いましても、もちろん、サーブレシーブのミスがまったくないわけではありません。また、サーブカットからの攻撃だって相手にレシーブされ切り返されることだってあるわけです。

しかし、選手たちはサーブカットからの攻撃の時のレシーブやスパイクというのは、実に丁寧に考えながら、体も張って、集中力を高めて取り組んでくれたのです。

味方がサーブの時戦い方
これは、サーブの1番に中学時代バレー経験のあるという若手(通称「あっちゃん」)を持って行き、2番に中学時代九州大会に出場経験を有する守りの要である中衛センターの選手を、3番にはインターハイ出場のM君、そして4番に私が入ることとしました。
そして、この4人で、できればサービスエースを取ってラリーに持ち込まないようにし、最悪でもチャンスボールが返って来るようなサーブを打つことを意識して試合に臨んだのです。

で、後の5番~9番については、どう見てもチャンスボールのサーブしか打てませんので「入れることができれば可。」ということにしたわけなんです。
当然、簡単にレシーブされて火のようなスパイクが襲って来るわけですが、そのボールは拾えなくても可。

ただ、少しでも相手にストレスを溜めさせるよう、ミスをしてもいいからしつこくブロックに行き体を張ってスパイクを拾いに行く姿勢は保とう・・・ということにしました。
また、3セット勝負を考えていましたので、下位のサーバーの場合は当方サーブでも相手方サーブの場合でも、M君以外の攻撃を見せておくことも意識してトスを回すこととしたのです。

まあ、現実には、相手チームにレシーブされた場合、そのほとんどが手が付けられないようなスパイクで返球され、1点取られてしまったわけなんですけど・・・

しかし、試合は接戦に・・・
サーブカットからの攻撃はしっかり行い、点数を取る。
味方がサーブの時には、サービスエースを取るか、はたまた相手チームにレシーブされれば、完璧にスパイクを決められることもやむを得ない。
アタッカーと勝負せず、相手のレシーバーと勝負するという戦い方は、立ち上がりから我チームによい流れをもたらしたのです。

当方上位陣のサーブで立ち上がりからリードを広げ、同様に相手チームのジャンピングサーブに当方がレシーブできず、連続失点して追いつかれるという試合展開です。
このような試合の場合、サイドアウト獲得率は低くなりますが、これが低い場合であっても勝利できる、要するにレベルの低いバレーボールをやっている状態になります。
こういう展開になったのです。
低レベルの試合に持ち込むのは目論見どおりでした。なにしろ宮崎は素人軍団で低レベルなのですから。

想像してみてください。お互いのチームがサーブレシーブがあまりできず、サーブだけで連続得点していくというような試合展開なのです。
見ていて面白くない試合なんですね。でも、一応得点上は接戦となるわけなんです。

ジャンピングサーブを切るための戦術
佐世保は、実業団上がりの選手と大学のレギュラーを張っていたという選手がジャンピングサーブを打ってきました。

このサーブで当方は連続失点したわけですが、このサーブを切るために使った戦術はサーブブロックでした。
当方は、初心者とは言え背の高い選手を揃えていますので、これを3人ネット際に立たせブロックさせたのです。
サーブは当然、このブロックがない場所に打ってきますので、そこに、九州大会出場経験のある中衛センターと私と60歳の元少女バレーの監督がレシーブに入り、二段でエースのM君にトスを回すこととしました。
60歳の選手は、ラリーに持ち込まれると動きについていくのは厳しいわけですが、定位置からスタートできるサーブカットでは若手より数段上のプレーを見せ、十分通用するのです。

こうして宮崎のチームは、連続失点はしましたが、相手のサーブミスにも救われてこのサーブを切ることができたのです。

このように、1セット目の立ち上がりは、相手の上位サーブ陣を何とか切ることができたのと当方の上位陣のサーブが決まったのとで、互いに連続失点しながらですが、接戦に持ち込むことができたわけなのです。

この展開は、当方の選手を勇気付け、佐世保の本格派の選手(特に攻撃陣)にとっては低レベルのバレーに付き合わされるようなストレスの溜まる試合展開となって行ったのです。

本日ここまでです。

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宮崎県出身の転勤族です。鹿児島県、熊本県、沖縄県、高知県等を転々としながら、今年宮崎県に戻ってまいりましたが、宮崎県をはじめ各地で見聞きしたバレーボールの戦術や練習方法等を紹介しています。
カラーシャツ(白シャツ、青シャツ、赤シャツ等色違いのシャツ)の棒人間の図面や動画で分かりやすく説明することを心がけています。

いいスパイクを打ちたい、いいサーブを打ちたい、ブロック上達したい、レシーブ上達したい、とにかくバレーボールで上達したいという方のために、色々な情報交換の場にしたいのです。
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