

インパクトがある名前なのでみんなに覚えていてもらい、学校の用務員さんや受付員さん(校舎の入り口で安全管理をしている人)、校庭開放指導員さんなどから、会うたびに「ぼろちゃん、元気?」と、聞かれます。



ぼろは、ちぎれ耳(耳を食いちぎられたあとが何箇所かあるので、これも彼が名付けました。ただ、彼の命名のセンスはいまいちなんですけど…)といっしょに、糞尿で汚れたコンクリートの上で生活していました。コンクリートの下には、冬暖かく、夏涼しい巣穴が土の中に掘ってあるのですが、彼らは入れてもらえないのです。それでもちぎれ耳は、1つだけ置いてあるU字溝の中に居ることができます。

ボスや凶暴(女の子の中のボス…同じく名付け親君命名)、その他の女の子達も、ぼろが餌を食べていると追い掛け回したり、わざと体当たりしたりするので、ストレスと栄養失調から、うさちゃんを返しに行った時には、ぼろはよろよろしていました。

名付け親君の話では、飼育委員会の先生が動物病院に連れて行って薬を貰い朝晩飲ませているということでしたが、本当にぼろぼろになっていました。

飼育委員会の先生とお話しすると、薬を飲ませても嫌がって飲まなし、飼育小屋から別の場所に移すこともできないので、なかなか良くならないということでした。


改めてうさぎを診てくださる病院に連れて行くと、生まれつきの不正咬合で歯を切らないと痛くて餌を食べられない状態であることやいじめられて怪我をしたので、左眼の虹彩が変形していること、近親婚が原因で四肢異常があること(ヘタッとしているのはそのため)などが分かり、いつのまにやらうちの子になっていました。

