ラ・ヴィータ イタリア

イタリア:ベニスでの日常生活やベネチアンガラス工房のお店“L'albero”での出来事、イタリア&海外お奨めスポットなど

とうとうラルベロが パート③職人の国イタリア

2010-05-03 01:32:43 | イタリア:怒り&忍耐
現れた救世主 その①



この人“メモ”というPino友達だ!(というよりも人生の大先輩!)
オスペアレット商店街に住む85歳の元気一杯のおじいちゃんだ!

いつも背筋を伸ばし颯爽と歩いている、笑顔のたえない魅力的な人だ、
85歳になった今も仕事の依頼がくれば即飛んでいく

この人の職業“ファレニャーメ”と言う、日本で言う木工師?木の職人さんだ!
修復技術には長けているイタリアでは重要なアルティジャーノ(職人)

メモが壊された扉を見て“直してあげると”と言って道具を持ってやってきてくれた

私、、、こんな風に壊れたものを簡単に直せるのだろうか?内心思っていた

さすがベテラン職人さんあっと言う間に修復させ鍵が掛かるようにしてくれた
できたのがこれ



Pinoが “ありがとうメモ、お支払いしないと” と言うと

するとメモ
“なーに言ってだ!ありがとうは僕に言うのではなく神に言いな!困っている時はお互い様さ”っと
日本で言う江戸っ子のべらんめー調に言ったのがとても可愛かった!

そして現れた救世主その②


この人もPinoの友人でサンドロという鉄職人のおじいちゃんだ!現在81歳
彼も歩く速度は私の倍以上?重くて大きなものでもへっちゃらお茶の子さいさいと担いでしまう

釣り上げた鉄の戸の補強が必要となり
サンドロの助けが必要になった、、、偶然にも前を通りかっかったサンドロに

ことの始終を説明すると
“わかった!すぐにやるよ”とそのまま重い鉄戸を自分の工房に運びこんだ!

近所の人たちは皆、鉄の戸の補強なんてそんな簡単にすぐにはできないよと
心配してくれていたが、サンドロに頼んだというと!皆

“あー彼なら大丈夫!しっかりやってくれるよ!”近所でも有名、評判の鉄職人だ!

で小一時間で出来上がった鉄戸がこれ上下に太い補強のパイプがついている




ブラボー!(すごい!)



そして鉄戸は以前よりはるかに強度を増しラルベロを守ってくれる


サンドロは言う!僕は人生今まで仕事に逸れたことは無い、いつも何かしら仕事はあった

メモにしてもサンドロにしても自分の仕事を心から愛している
この歳になっても元気ではつらつとしていられるのはきっと愛する仕事があるから、
そしてそれを必要としてくれる人がいるからだろう!

二人ともいつもPinoのところにやって来ておしゃべりを楽しむのは、
分野は違っても同じアルティジャーノ同士、合い通じるものがあるからだろう!

Pinoはいつも私に言う
“僕はメモやサンドロのようになりたい
歳をとっても仕事を続け何時までも生き生きと輝いていたい”と

と言うことで二つの問題は二人の救世主のおかげでなんと一日で解決した!
何もかもがぐちゃぐちゃのイタリアだけど人情は日本以上に深い!

“困った時は遠くの親戚より近くの他人”諺通りだ!
こうして二つの問題は近所の助けで解決した!感謝感謝!

でもまだ一つ大きな問題が残っている、もう二度とこんな思いはしたくない
ガラスのウィンドーの保安、、、、
続きは次回


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6 コメント

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まだまだ続きが (Vetrina)
2010-05-05 15:38:58
私もウィンドーの次に思い浮かんだのが
このコレクションでした!無事でよかったわ!
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良かった~ (shibainu)
2010-05-04 21:54:48
パート②③読みました。
PINOの作品、コレクションが無事だったことが
わかってひと安心しました。

しかし、こんな災難もう御免だね!!
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こちらこそ! (Vetrina)
2010-05-04 04:41:26
もに香さんパスタ気にってもらえて何よりです、お客さまから聞かれると必ずここをお奨めしてるんです!私達も大好きなんです!
私も異国のドイツからのブログ拝見させていただきますね楽しみです!
ご質問のベネチア人ですがイタリアでは初対面で名前を言ったあと必ず次の質問は何処の出身?ってなりますそれだけ自分の生まれた所が一番良いいと皆思っております!
勿論主人も(笑)
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本当に! (Vetrina)
2010-05-04 04:20:51
cancoさんの言うとおりです!、イタリアで色々やられっぱなしなんですがその後にこんな人情物語がついてきて怒りも“しゅー”と消えて行くのです(笑)
そして忘れたころに又イタリア式災難はやってくるのです!さー次はどんな災難がふりかかるのでしょうか?無いこと祈ります!
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ありがとうございました (もに香)
2010-05-04 03:54:56
このブログのお邪魔するのは初めてですが、先週の火曜日にベネチアのお店に姉と一緒にお邪魔した者です。
色々 教えていただき本当にありがとうございました。
お勧めのパスタ、本当に美味しくて最後の晩(木)も同じレストランに行ったんですよ。

お店、大変でしたね。
こういった時こそ、真の友の存在が凄く嬉しく頼もしいと思います。
ドイツとは違ったイタリア生活の様子を伺いに これからもこのブログにお邪魔します。
あっ、でもベネチアの方は「イタリア人ではなくベネチア人だ!」って言うって聞いた事ありますが、御主人もそうなのでしょうか?
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心あたたまる話しですね。 (canco)
2010-05-03 10:47:36
釣り銭詐欺、泥棒、イタリア警察の対応など、読んでいるこちらにも、かなえさんの怒りがひしひしと伝わってきただけに、今回の話しは、イタリアの、日本が失いつつある隣近所の人情が伝わってきて、こちらの心まであたたまりました(*^o^*)

そして、Pino氏の言葉、素敵ですね。

こういう気持ちで、作られるから、Pino氏の作品は、心あたたまる素敵なものなんですね。

そして、かなえさんの一連の災難に負けない、強い心、見習いたいです。

これからも、お二人で、ベネチアン・ガラスの伝統を守った、素敵な作品を作り続けてください。

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