●方法俳句379・光の物質化8・吉岡乱水1・2018-5-17(木)
○「朴の花匂ふ月光揺りこぼし」(吉岡乱水1)
○季語(朴の花・初夏)(「俳句四季201801」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:あの甘い芳香を発する朴の花。あれは昨夜の月光を揺らして零した香なのだ。「光の物質化」第8弾。その中で「月光(三秋)の物質化」は2句。「→月光にぶつかつて行く山路かな」(渡辺水巴)、「→襤褸市の隅で月光賣つてをり」(眞鍋呉夫)。
●吉岡乱水(よしおからんすい)
○好きな一句「懇ろに拭きやる微笑仏の黴」2
○季語(黴・仲夏)(「俳句四季201801」より引用)※微笑仏:笑顔の仏像をいうが、とくに木食行道が作った木彫仏をいう。
【Profile】:1936年長崎県南島原市出身。1975年「ホトトギス」入会。2004年「ホトトギス」同人。月刊俳誌「太白」代表(編集発行人)。日本伝統俳句協会会員、諫早市文芸協会会長、諫早俳句会会長、長崎県文芸協会理事、長崎新聞俳壇選者。
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