とある街の片隅でひっそりと佇む知る人ぞ知るガストロミーノ「ルコンティ」
厨房では戦っています。
生意気なギャルソン・・・。あいつだけは許さない。
お客様に喜んでもらえる事!それが我々の使命!だけど・・・。
フレンチレストランに味噌風味のポワレ!魚貝のピッツァ!シャンツアイ入の粥!そんなのはメニューに無い。
だけど、あいつはお客様のご希望だと言い受けてくる。
メニューのバランスだってある。朝から仕込んでいる食材だってある。
それをあいつは、いとも簡単に変えてくる。
ヘラヘラしていてもサービスは完璧にこなす。あいつはギャルソンとしては一流だ。
それでもどうしても認めたくない。
俺の料理を食べたことがあるらしく。あいつは俺の自慢のテリーヌに「レピシ通りのお堅い優等生」と命名しやがった。
そりゃ俺の料理はオーナーには程遠いが・・・。
あいつはこの店に入って何日も経っていないのに。
明日の仕込みが終わり、ロッカーで着替える。
そこにあいつが来た!
後ろから抱きついてくる。俺は抵抗するが長身のあいつには、かなわない。
「今日、あなたの作った料理が褒められました。なんか妬けます」と耳元で話す。
やめろ!俺はお前なんか・・・。
お前はいつも俺を翻弄しっ放しで俺を怒らせてばかりだけど、俺は嬉しかった。楽しかった。
あいつの体温が伝わってくる。切ない声。嬉しそうな顔。
俺にはあいつが必要だ。
厨房では戦っています。
生意気なギャルソン・・・。あいつだけは許さない。
お客様に喜んでもらえる事!それが我々の使命!だけど・・・。
フレンチレストランに味噌風味のポワレ!魚貝のピッツァ!シャンツアイ入の粥!そんなのはメニューに無い。
だけど、あいつはお客様のご希望だと言い受けてくる。
メニューのバランスだってある。朝から仕込んでいる食材だってある。
それをあいつは、いとも簡単に変えてくる。
ヘラヘラしていてもサービスは完璧にこなす。あいつはギャルソンとしては一流だ。
それでもどうしても認めたくない。
俺の料理を食べたことがあるらしく。あいつは俺の自慢のテリーヌに「レピシ通りのお堅い優等生」と命名しやがった。
そりゃ俺の料理はオーナーには程遠いが・・・。
あいつはこの店に入って何日も経っていないのに。
明日の仕込みが終わり、ロッカーで着替える。
そこにあいつが来た!
後ろから抱きついてくる。俺は抵抗するが長身のあいつには、かなわない。
「今日、あなたの作った料理が褒められました。なんか妬けます」と耳元で話す。
やめろ!俺はお前なんか・・・。
お前はいつも俺を翻弄しっ放しで俺を怒らせてばかりだけど、俺は嬉しかった。楽しかった。
あいつの体温が伝わってくる。切ない声。嬉しそうな顔。
俺にはあいつが必要だ。