侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

名建築/町並み探訪第38回「東京大学構内散策」

2010-12-12 23:33:18 | Weblog
 
     東大正門前の銀杏
   

     ちなみにこちらは同じ日の朝の猿江公園の銀杏。朝日に輝きうつくし~~~かった。

   

    立派な御影石に囲まれたマンホールは帝国大学時代のもの

   

    安田講堂の車寄せ。安田善治郎の寄付により、1925年(大正14年)竣工。設計は内田祥三。暗赤色のタイル張り。
    紛争後の修復も安田財閥の寄付による、そうだ。


  

   車寄せの四方からみおろしているこのレリーフ、ある動物なのです。夜に強い動物、、と言えば、、

   

   同じく車寄せの天上のモダンな意匠の電灯。

   


   ここにかつての紛争の爪痕がありありと残る、、あの当時の学生達の気根が伺える。

  

   お雇い外国人建築家J・コンドル先生の銅像 彼の足もとには地震を起こす邪鬼が踏み敷かれています。
  地震にもめげない堅牢な赤煉瓦作り!だったはずが関東大震災で壊滅的大打撃、その後の震災復興建築では
  コンクリートが使用されるようになります。

 


   震災後の昭和三年ロックフェラー財団の寄贈で建った図書館。ちなみに先の大戦では東大は爆撃をまぬがれているそうだ。
   この図書館の蔵書が無事安泰だったのは、ロックフェラー氏の寄贈によるものだったからなのかは不明だが、、

  

  図書館内部のお部屋は豪華絢爛なシャンデリアやトナカイの首までがかかっていた。

   

   柔道の稽古所 「七徳堂」 武の七つの美点を意味するらしい、、この白いぶら下がった魚状のものは懸魚というらしい。

   


   加賀藩主、前田様のお屋敷にあった回遊式庭園 「心字池」別名三四郎池 広大な武家屋敷が偲ばれる規模、、電池切れで
   カメラ不調につき、画面右下写っておりませんが、、

  


   こうしてつぶさに歩いて見て、広大さに驚くと同時に、工学部、理学部、医学部の他に
    弓道場、柔道場始めスポーツ施設が充実している。
   ローソンやらメトロ食堂やら食堂もあちらにもこちらにも目が付く。
   ユニークな噴水が正面にある五階建ての図書館の佇まいもステキ。
    キチンと見学の許可をとると面倒らしいが、好き勝手なお出入りは自由らしく
   近所の老若男女が結構繁く散歩や通行している。
   町全体が大学を中心にして形成されている、本郷台地の上にあり、下り坂を下りると上野池之端の方の
   東大付属病院に通ずる。
   江戸の遺構の赤門から明治・大正・昭和までの
   近代建築があまたあり、その充実ぶりは他の追随を許さないじゃないでしょうか。
   何かヤッパリ東大!という尊厳が漂う気配がしてくる。
    私たち世代にとっては最高学府の中でも東大は
    近寄りがたさがあるけれど、学内はいたってオープン、
    好天気のせいもあったか、この佇まいにはすっかり魅せられてしまった。


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