侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

早池峰岳神楽東京公演イン京橋築地小学校

2010-06-05 23:31:21 | Weblog
   早池峰神楽は、今からおよそ500年以上も前、「能」が完成する以前から
 早池峰山で修行した修験山伏たちによって代々舞継がれてきたものとされている。

 2009年9月30日 ユネスコ無形文化遺産に登録された。

 鳥舞 三番叟 山の神 珍しく狂言しゅうと見参 五穀舞 天降り 諷誦 権現舞い

 鳥舞から背筋を正される思がした。確かに若手の舞い手であってもそこに神楽として
 舞うという性根があるようにおもった。

  岳神楽は、一子相伝のように、宿坊に生まれた男子にのみ継承されると言う。
 その閉鎖性故に、古層のゆかしさ、激しさ、厳しさが脈々と受け継がれているように思う。
 真剣をつかっての諷誦舞にただならぬ気配を感じた。
 まさに高天原の荒神が悪魔邪鬼を退散させる様に舞ったものと言われるが、
 そこにすさぶる神がおりきたったような気迫を感じ、思わず 泪がこぼれた

 本当によいものに触れると、身も心も洗われるおもいがする。

 最後の権現舞いにも 人々の祈りの対象としての尊厳がそなわり、畏れ敬う心持ちに自ずとさせられる風格が
あり、ありがたい思いでいっぱいになった。

 

 権現様に頭をかんでもらうために並んでいた、若いパパ、ママはかつて子ども劇場で一緒に「狸座」を
旗揚げ公演した少年、少女たち!! もう、すっかり落ち着いたお父さん、お母さんの表情をしていて
 その姿にも感動してしまった。
 
 隣にすわっていた若いお嬢さん達ともすっかりお友達になり、東京自由大學の綾子舞いをご紹介させて戴いた。

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