侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

日本最奥の秘教の聖地・天河~高野山をめぐる空海と姫神ネットワークの謎

2009-09-06 23:57:39 | Weblog
 知行一致のスーパーマン弘法大師空海の足跡を辿る今回の旅では、その要所要所でただ者ではない方々と出会い、キラ星のような方々と同じ時代を生きて、同じ空気を吸っている事に感動した。もうそれだけでも未来に希望が持てる気がしてきた。
 キラ星の皆様はそれぞれが、それぞれの場で花も実もある美しいものを結実する事に真剣に向き合っておられた。そのお姿を見るだけでもありがたく、自らの姿勢を糾される思いがした。柿崎宮司様、近藤先生、がニッポン一じゃない、世界一美しい穴䆴のお話に目をキラキラさせる度に私の目にも美しい銀河ステーションから神々しい宇宙船が降り立つ姿がイメージされたし、確かに天河神社の門前に天河焼きの陶磁器を求めて門前、市を成す光景が目に浮かぶようだった。
高野山の奥の院をご案内下さった広瀬行法師様は偉丈夫でガンダーラ像を思わせるようなお顔立ちでいらした。伺えば僧籍を目指されたのは神戸の大震災に遭遇した事だとか
来年からは熊野のお寺様に赴任なさる由。ご案内下さる内容にも彼の願いや思いが託されていて、このような方がやがて名僧という人になっていくのだろうなあ、イヤなって頂きたいと祈る気持になりもした。
 無量光院での勤行が済み、すっ~とただならぬ気配で暗闇の中から何とも言えぬ香しい乳香のようなお声でご法話をして下さった土生川大道師はこれぞ御坊様というような方でいらした。ずっとお探ししていた方にやっと巡りあえたような喜びに包まれた。あのままあそこで出家得度してしまいたい位だったが、あちらのご迷惑になる事と踏みとどまった次第である。ものすごくシャイな牧宥恵師の巧みな話術に陶然となり、人にものを伝える時の言霊はそれぞれの発する人により様々な波動で伝わってくるのだなあと感慨深い思いがした。 
 奇跡と偶然と必然の絡み合いからドラマテックな展開ではるか東京から悠久の歴史を持つ丹生都比売神社に修まられた丹生宮司ご夫妻。このお二人の軌跡を辿るだけでも弘法大師空海様の千年を超えた企みは今実現の時を迎えつつあると思わざるを得ない気持がした。
 あの青青とした田畠に恵まれた天野の里が農というカルチャーと神への捧げものの芸能で嘗ての隆盛を取り戻す事は必定だと思った。
確かに私たちの旅は鎌田先生がおっしゃるようにムスビ(産霊)とほどきの現場を辿る旅であったようだ。この度の旅で頂いた精気を薪と灯し、私は私の周りを灯したい。




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