2月15日掲載した下記の記述のかんくさんについて、異なった記述の本が有ります。
五木寛之と沖浦和光の対談『辺界の輝き』岩波書店(2002/03)を読んでいたら、幼少のころ使っていた、
かんくさんについてこんな記述がありました。
「群馬県出身の人の話ですが、警官のことを「カンクさん」と子供のころ言ってたというんですよ、「さん」を付けて。どういう字を書くん
だと気になったので、ちょっと調べてみました。何のことはない、官の狗ですね。中央政府から派遣されてくる鹿児島(出身の)巡査と
か、そういう連中に対して、官の狗だというので、官狗と呼んだ。」
他にこんな語源が有りますので参考になれば幸いです
飯塚 訓 短編集 かんくさん物語
あさを社 1996年3月((絶版)
飯塚氏は1937年、群馬県に生まれ
日本大学法学部卒業
1960年、群馬県警察官として採用され、以後、警察本部課長、警察署長、
警察学校長等を歴任。
1985年、高崎署刑事官在職時に、日航機墜落事故が発生、身元確認班長に。
1996年、退官された方で。
以下引用
明治20年1月26日全国に群馬県は先駆けて、
「警察署、分署管轄区域を数町村単位で分割「管区」とし、巡査一人を管区内に
移住させて治安維持に従事させる」とする「警察管区巡査規定」を制定した
これに続いて2月7日に「管区巡査」の勤務規定を定めた
「警察管区巡査勤務法」制定した。
同法第2条には「管区内で発生した警察事故はすべて受け持ちの巡査の責任とする」と明記されている。
警察官に対する「かんく」「かんくさん」という呼び名は、この「管区制度」に伴って
生まれたもので、群馬県がは発祥の地と考えられる。
住民登録すらされていない、おばあさんとの出会い。
時には、身重の若い妻や小さな子どもをつれて赴任した若い「かんくさん」の心温まる話である。
村の住人ひとりひとりとの交流の姿は、ここに警察の原点があるともいえる私たちが忘れかけているものを、
思い出させてくれます。私は、この短編集の短い文章のを読む合間合間に、ひとつひとつは些細な話であるが
胸がいっぱいになり、何度も読むことを中断せざるをえませんでした。
短編集は警察OBの体験をもとに書かれており、興味のある方は
群馬県内の公立、図書館にはあると思いますので、購読をおすすめ致します。
未だ声の病は、完治せず流民の記載はお待ちください。