〇忠治の年譜の補足
疋【ひき】
織物の長さを表す単位。反物2反分の長さを1疋という。
並幅(約36cm)で,長さは22m前後。1疋でおとな用の着物と
羽織を対(つい)にして仕立てることが出来きました。
忠治の身長が、5尺五分で、152cm位になりますので、
当時の平均身長は160cm位前後と言われております。
なを、長さは、地域、機織りをする方の横糸打ち込方により
大きく異なります。
貨幣価値について
大判=10両、小判1両=4分、1分=4朱、1朱=250文
現在の貨幣価値で、小判1両が約10万円前後ですが、現在同様に
物価変動及び各地により異なります。
一貫文は一千文です。1000枚の一文銭を「さし」という
紐(ひも)に通した形で流通していましたが、
それには、銭俵などが必要でした。
旅篭の宿料150から200文。 渡し銭は、80から90文。
人夫の背、馬の背、駕篭、瓦判1枚3から4文。
蕎麦、16文から24文。 薬箱を持った供を連れて歩いて
来る徒歩医者で、1服2分。
長棒の駕篭で往診する乗物医者で5分。ただし、
どちらも盆暮れの届けをしての金額です。
太夫との一夜の遊びで1石から10両。
京都の島原なら10から15両。
その下の天神で1両。2分、1分ときて、2朱が一番下。
風呂の湯銭は8文。 髪結は、大人32文、子供24文。
参考引用文献
河出文庫『考証江戸奇伝』稲垣史生
河出文庫『間違いだらけの時代劇』名和弓雄
つづく
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