モリー・スウィーニー
6月19日 シアタートラム 千秋楽
作:ブライアン・フリール
訳・演出:谷賢一
出演:南果歩、相島一之、小林顕作
小さい時に全盲となったモリーが、視力を取り戻した時に、失ったものはなんだったのか…
自分のアイデンティティーがどこにあったのか…
他人の幸せは、他人には理解することができない…
他人から見て、何もないと思っていても、本人にとっては、すべてがそろっていることもある…
他人によかれと思っていても、当人にとって本当によいことなのかはわからない…
視力を得たことにより、40年間積み上げてきたことがすべてゼロになってしまい、最初から学びなおさなくてはならなくなったら…
自分のすべてが否定されたように感じてしまうのだろう。
重いテーマではあったが、夫役の小林顕作のハイテンションさが、かなり浮いていたけれど、救いにもなっていたように感じました。
素直に笑っていいのかどうか?かなり微妙な感じではありました。
終盤、真っ暗な舞台と客席の間を、モリー役の南果歩がセリフをしゃべりながら歩いていました。
声の位置と歩く時に起こる風で、彼女が今どこにいるのか感じることができました。
見えなくても、感じることからわかることがたくさんあることに、気づかされました。
そんな中、客席に蛍のような明かりが点滅しているのに気づきました。
どうやら、携帯の電源を入れっぱなしで、メールか着信を知らせる明かりだったようです。
観劇マナーを理解していない人が多くて困ります…
終演後のロビーには、南果歩の夫である渡辺謙がいました。
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