音楽劇 リタルダント
7月20日 パルコ劇場
作:中島淳彦
演出:G2
出演:吉田鋼太郎、一路真輝、高橋由美子、伊礼彼方、松下洸平、市川しんぺー、山崎一
音楽雑誌の編集長は、1年前に再婚。
息子は、再婚を受入れられずに家を出た。
まだまだ新婚のふたり。
そんな愛する夫が壊れたら…
若年性アルツハイマーになってしまった編集長。
なんとか編集長の夢であった雑誌を完成させようとがんばる部下達。
きつい言葉を投げかけながらも、離れようとはしない後輩。
記憶が薄れていく中で、妻を元妻の名前で呼ぶようになる夫。
それでも、かいがいしく面倒を見る妻。
メモに書き留めることで記憶を残そうとした夫。
メモに書かれているのは、ささいなこと。
「ご飯がおいしかった。ようこ。」
メモに書かれているのは、妻の名前。
音楽劇とあるとおり、ところどころ歌が入ります。
でも、ミュージカルではない。
重いテーマだから、音楽=歌を入れることによって、現実感を少し薄れさせている。
「歌が入らないほうが、主題が伝わるのでは?」と休憩中に誰が話していました。
賛否両論あるかと思いますが、私は、歌入りでよかったと思います。
自分だったら…
と考えてみる。
自分が介護する方の立場なら…
夫の母が、ボケた時、後から考えるとほんの1ヶ月ぐらいのことだったけれど、ものすごく長く感じた。
毎日が、大変でこのままだったら、自分達のほうが持たないと思った。
結局、入院させて、そのまま3ヶ月後に亡くなってしまったけれど…
もし夫がそうなってしまったら…
この舞台の妻のように、できるのだろうか?
もし自分がそうなってしまったら…
こんなに周りの人に、助けてもらえるのだろうか?
そう思うと、みんな良い人ばかりの中で、妻の兄の存在は、現実そのものだった。
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